イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

縄文人の道具とは・・含まれるメッセージを見つけよう (8/10 愛と孤独と親密さ)

2021-10-27 | 第九章「愛」

写真は縄文時代に凝り始めた2014年ころに新宿区歴史博物館で撮った写真だ。さて、この写真の縄文人の頭部の人骨と復顔が江戸博の「縄文2021」展に出品されていた。そして昨日、久しぶりにじっくり人骨(レプリカ?)を見た。もう10回以上は見ていたはずだが、今回はとてもリアルに感じたのだ。皮のなめしの為に歯を道具として使ったという説は知っていたが、前歯がすり減っているの間近に見て妙に感動したのだ。

4800年前と言われる市ヶ谷加賀町2丁目遺跡の縄文人の人骨。7年の歳月を経てやっと何か近づくことができた気がした。

鹿やイノシシなどの動物から有用な皮製品を得るために自らの歯も道具としなめし作業に専念する。自分だけではなく大切な人の為に専念するのだ。その結果、皮・道具は自己の一部として分身し役立つモノになっていく。

道具とは、本来そういう性格を持っているのだろう。さらに、道具にはもう一つの性格が使う側にある。例えば鹿の皮で作った衣服を喜んで着る子供がいたとする。その子供は着ることで着物としての皮が自分の一部となる。さらに、着る衣服から苦労して作った親からの大切なメッセージを感じる。

そのメッセージとは孤独の対局にある親密性とか愛なのではないか。そして、子供にとっては人生に大事な愛の原形となるかもしれない。

道具とは本来そうした性格を持っているように思う。土器もそうだし、竪穴式住居もそうだし、祭りの道具もそうだし・・・。

道具を展示会で見る。今まで見落としがちだったメッセージを見つけるようにしたい。

(なお、カール・ロジャースの19の命題の命題8を参考にし、かつ市川亀久弥先生の「破局からの創造」(力富書房1984)「第3章 感動のシュミレーションとしての芸術」を参考にしました。)

8/10 愛と孤独と親密さ

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イキイキとした現実吟味力とは‥今も縄文時代も(7/10 愛と孤独と親密さ)

2021-10-25 | 第九章「愛」

20歳代で社会人になったころ、先輩からしみじみ「四十にして惑わず」と言うけど四十台が一番惑うものだと言われたことを思い出す。その後私も四十台になったが、その意味をつくづく実感した。しかし四十台後半のある日を境に惑いが収まってきた。これを「四十にして惑わず」というのだろうかと思った。

そして、その後個人的には激動の時代に入っていったが、惑いが最小化されていたのか恩人に恵まれたのかわからないが今に至っている。まあ、恩人に巡り合うのもブレない何かがあったかもしれないが。

「生き甲斐の心理学」では現実吟味力という言葉がある。一見理性的な何か・・かなと考えたりしたが、実に奥が深い言葉であり、単純な哲学・思想という理性の世界に限定できず、無意識の世界を含み、かつ感情の世界や行動力にも深く影響するようだ。

ただ、それは決して難しいものでもなく、シンプルな神仏の信仰の世界であったりもする。そして、それは時代や文化に根付いたしっかりした体系を持っていて、日常の中に親密性や愛をもたらす。数千年の歴史を持つ宗教などが一例ではないだろうか。長い歴史の中で知的にも洗練され深みを持ち、自分のなかで腑に落ちる何かでもある。

さて、私たちもこの10年、自然災害や原発事故、コロナ禍と、厳しい時代であることを実感している。さらにこれからも予断をゆるせない。有史以来の厳しい時代を迎えるのかもしれない。

ところで、縄文時代の祖先たちはどうかというと、日本の有史の数千年というレベルではなく10000年以上、それこそ氷河期から今に至る長期の時代を生き抜いてきている。今の私たちには想像もつかない自然災害もあった。九州南部の喜界カルデラの爆発。海水面の上昇や下降。自然環境の温暖化や寒冷化。急激な気象異常も火山との関係でありえる。食料環境の変化。疫病・・・こうした今以上に厳しい世界を生き抜いた祖先の現実吟味力はどうだったのだろうか。それを考えると、縄文時代の宗教や文化について一層興味が湧くと同時に、自分の現実吟味力についても関心が高まってくる。

7/10 愛と孤独と親密さ

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孤独の奥に見えるもの・・・今も縄文時代も (6/10 愛と孤独と親密さ)

2021-10-21 | 第九章「愛」

昨日も江戸博の縄文2021展に寄ってしまった。私が4-5年前に書いた縄文小説の舞台(TN72, 445, 245, 248, 107, 田端、市ヶ谷加賀町2丁目、落合、中里)が勢ぞろいし眼を見張ったこともあるが、心が躍るような感動を覚える逸品が幾つも鑑賞できることが大きい。

当たり前のはなしだが、縄文時代の展示会なので作者不詳かつ作者全員すでに死亡している。残された情報は遺物や遺構からの客観的情報などだ。しかし最近の考古学や関連分野の著しい進歩でいろいろなことが分かり、私のように小説を書くこともできるようになって来ている。

心が躍るような感動・・・それはどこから来るのだろうか。私はこの7-8年縄文時代に興味を持ち時間があれば四季折々の現地を訪れ、本を読んだり講演会に出たりしたこともあり、作者の置かれた環境が初めての人よりは分かるようになってきたこともあるだろう。しかし、それ以上に当時も今も変わらないこと・・・

それは、孤独に対峙することである。そして、究極の孤独、愛の孤独は死の直前であることに気づく。コロナ禍は大なり小なり、私たちの多くを病や死という現実に近づけてくれた。富や名声を考えても、あるいは身近な大切な人のことを考えても、死は確実にそれらを空しいものにしてしまう。

ただ、不思議なことにその究極の孤独の奥に何かを感じるものである。心理学者のエリクソンは人格形成理論で孤独感の発達する時期に親密性も発達し、愛という言葉も使っている。人はそこに生きるための親密性や愛を認め生活に命を与える。本当に大事なことが、希望が見えてくる。縄文時代も今もそれは同じであろう。日本もそうだが世界中の人々も同じなのだろう。

それから、もう一つ。縄文時代にすでに確立していたと思われる専門性。縄文時代でも宗教家、建築家、芸能家、漆職人、アクセサリー職人、商人、特産品職人などは縄文中期から後期には存在したのではないかと妄想している。私はそれは人の心の特性から来ていると考えるがどうだろうか。縄文土器の型式を決める様々な要素。それは親から子に伝えられる一種のアイデンティティである。孤独の奥に見えるもの、そして今やらなければならないこと。それがパズルのようにつながってくる。

6/10 愛と孤独と親密さ

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こころを繋げるのは神秘的・・今も縄文時代も(5/10 愛と孤独と親密さ)

2021-10-20 | 第九章「愛」

ラポールと言う言葉を知ったのは何時だろうか。社会人になり営業の仕事を始め社内のトレーニングで初めて聴いた言葉だったかもしれない。こうやってラポールかと新鮮であった。しかし、21年前にU先生の「生き甲斐の心理学」を叩き、ロジャースの6条件を学んで心理的接触と言う言葉がラポールと同じかと知り、それが意外に難しいことを知ったのは7-8年勉強したころだっただろうか。

ラポールは結構難しい。一例を挙げよう。私はカトリック信者であるが、青春時代の17歳頃には神を信じられなくなった。まあ、神との心理的接触は深い意味で一方的に離れたのだろう。それから30年間以上きっと繋がってなかったが、ある日偶然が重なったようなことから繋がった。その間はなんだったのだろうか。もちろんその間に教会にいったりはしたが。

人間同士はどうだろうか。ある人とは知り合ってからずっと繋がっていると思っていた。しかし、それはこちらの思い込みであり実際は繋がっていなかったのかなと思うことも胸を手にあてるとある。

神仏はとにかく、人間同士のこころの繋がりは、よく「絆」がどうだとかいうほど簡単ではないようだ。夫婦や親子でも簡単ではないのは沢山の小説や芸術家が題材にしていることから分かる。まあ、簡単ではないがそこにはいろいろなドラマが織りなされることは確かだ。ドラマ・・・本当にそうだなと思う。あるきっかけや偶然の積み重ね?のようなことから繋がっていくのは不思議でさえある。自分の力ではどうにもならないことが時間の流れの中でいとも簡単に成されたりする。

別れもあるが、不思議なこころの繋がりもある。

江戸博の縄文2021。12月まで開催されているが、その中に出品されている心を込めた芸術品・工芸品あるいは貴重なアクセサリー・・・この背後に愛と孤独と親密さのドラマがあったのではないか。縄文小説の種に溢れていることは確かだ。

5/10 愛と孤独と親密さ

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別れから立ち直る・・(4/10 愛と孤独と親密さ)

2021-10-18 | 第九章「愛」

人生には後で気がつく幸せな時がある。自分にとって大切な友人や家族などに囲まれ、自分では気がつかなかったりする幸せな時。しかし、時は様々な変化をもたらす。大切な人が突然なくなったり、分かれなければならなかったり、家族のように暮らした愛犬・愛猫がなくなったりすることもある。今回のコロナ禍も会うことが制限されたりで、大なり小なりある種の痛みを運んできたかもしれない。

そうしたときに、心をゆるして話し合える家人・友人などが側にいれば癒やされていくが、残念ながら孤独の中で悲しみに耐えるだけの時もある。

「生き甲斐の心理学」の師匠のU先生はよく自然治癒力のことを言われる。大切な人を失い愛の孤独の中で傷ついたとき。私達の心の奥では立ち直る為のの知恵袋が有るにも関わらず、自らの心の仕組みにより到達できないでいたりする。

こうしたときは、静かに自問自答するのが良いという説がある。誰にも見せない日記やノートに自分の感情などをのんびりと正直に表現していく。そして時々見返したりする中で、ふとインスピレーションが湧いて、元気になっていったりする。日記やノートではないが夏目漱石も「吾輩は猫である」を書くことで、傷ついた心を癒やしたという説がある。漱石の生育史も幼い頃に養子に出されたりした辛い経験もあり、イギリスでの孤独な生活で傷ついたらしい。

私も大作家と比べても仕方がないが(笑)、青春時代は日記を書いたり、時には短編小説を書いたりしたが、65歳を過ぎてから縄文小説を書いて出版までした。後で考えるとフロイトではないが無意識の意識化がなされ、亡き人々や愛犬への鎮魂という側面も含まれていて、こころの状態を改善する効果が執筆の中にあったように思う。別れで愛の孤独に陥っても、新たな出会いは生きている限りあり、愛し愛されることは出来るのだと思う。

4/10 愛と孤独と親密さ

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