イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

暗く解釈するか、明るく解釈するか? (人間とは何だろう② 5/10)

2019-05-28 | 第七章「光と復活体」
 先日、相模原市の川尻石器時代遺跡に行った。相模川と谷津川に挟まれた台地で、写真は南西方向を撮ったもので、何とも言えない感情が湧き起こる。丹沢山系の最高峰ヒルガタケも見え、富士山は先日は見えてないが、方向としては見えてもおかしくない。縄文中期から後晩期まで3,000年も営まれた場所で、約3、500年前の配石遺構、墓域などもあり、聖地としても機能したのだろう。
(縄文中期末から後期初頭に登場した敷石住居の展示も)
         
(向かいの川を渡ったところの山王神社から)
 
丁寧に家族の遺体を葬り祈りを捧げた祖先達のこころを思うと、胸が熱くなる。
 
 世の中には不条理なことが沢山あり、それを胸に秘めて亡くなる人も多いと思う。そんな中で、私たちの回の多くの人は暗く解釈しかできず、絶望してしまう。そして、世にならい暗く解釈する私だったが、生き甲斐の心理学を学んでいくなかで、極力明るく解釈するようなってきた。もちろん。自分に嘘をつくわけではなく、納得できる解釈を探すのである。私の場合はカトリックの信仰と祈りが助けてくれることが、ありがたいことである。
 
 さて、ストレスは理想と現実のギャップから生じる。事実は変えようがないが、解釈は実は変えられる。そして、解釈を変える練習を積んでいくと、重苦しいストレス感情がふっと消える。そういう体験を2-3積んでいくと、ストレスが理想と現実のギャップであることが良くわかり、無意味なストレスに悩むことが少なくなった。お試しあれ。
 
人間とは何だろう② 5/10

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まもなく4月が始まる(生き抜く力② 10/10)

2019-03-30 | 第七章「光と復活体」

 世界人口が現在爆発的に増加し70億人を軽く突破している。この数字は今までのホモサピエンスの祖先の数をも超えているという指摘があるほどだ。

 ただ、ホモサピエンスは20万年前に誕生してから決して平坦なものではなく、ある研究ではアフリカから世界に拡散する時期の前の7万年前後に危機があり、人口が2000人程度になったという指摘もネットにあった。また、私の少し古くなってしまったが愛読書の「5万年前」(ニコラス・ウェイド著 イースト・プレス)では4000人~5000人とある。まあ、いずれにしても危機だったのだろう。

 そんな中、「いきもの」としてのホモサピエンスはどのように生き残ったのだろうか。どん底の中で生き残る。津波の時の教訓などもあるが、原初感情の活用が大事ではないかと私は思う。つまり「怖いか怖くないか、好きか嫌いか」こんな感情ではなかろうか。直感で逃げる方向を決める。あるいは、直前に出会った人を信頼するかしないかを決める。いろいろあるかもしれないが、原初感情を大切にすることだ。

 さて、今の世の中でも、悔いの無い人生を送ろうとするとき、原初感情を働かせる大切さは確実にあると思う。そして、それを個人としての知恵と結び付けどう知覚するか。

 私も含めた高齢者にとっても無関係ではない。健康の問題でも医者や介護施設といった立場上自分より強い人達とどう付き合うか(選ぶか)ということもあるだろう。宗教や哲学といった先のない高齢者のよりどころも同じである。自分がどのような真善美を追い求めるかも同じだと思う。

 さて、3月も今日と明日を残すだけ。私にとって今度の4月は10年に一度といった変化を伴う時のようだ。縄文小説が一つのテーマである。縄文時代は約10,000年続いたといわれる。その中では私たちが習った歴史の教科書や古典に記載されていない、祖先の知恵が隠されているように感じている。それは何か。

 皆様にとっても、新しい4月が良きものになりますように。

生き抜く力② 10/10

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言葉を大切にすると違ってくる (生き抜く力② 7/10)

2019-03-24 | 第七章「光と復活体」

 日々意識することもなく使う日本語・言葉。そんな言葉を私が意識しだしたのはわりと最近だ。比較文化論と比較宗教学を意識した臨床心理学をU先生から学んだことが大きい。それは基本的に言語療法の世界なので、言葉をかなり意識するからだ。そして、この数年、縄文小説を突然書くようにになってからは、その傾向が加速してしまった。

 夏目漱石、辻邦生などの小説、そして谷川俊太郎の詩集などを最近は少しづつだが毎日読む。そして、文芸というのは本当にあるのだと妙に納得している。

 ところで、縄文時代に文字があったという説も無いことはないが、私はやはり無かったのだと思う。言葉は神聖でそれを写し文字として残すというのは、多分大それた身の程をわきまえぬことだったのだと思う。しかし、世の中に支配し支配される傾向が増してからは、そうも言ってはいられず日本にも国難の時期に文字が導入され、おそらく柿本人麻呂のころに書き言葉が確立される。4000首以上の膨大な量をも誇る万葉集は、古代の祖先たちの熱い言葉への思いが、文字言葉の出現で爆発的に噴出したようにさえ感じてしまう。

 日々、美しい日本語を話したり書いたりしたいと思う。これは、こころの健康にも密接に関係している。車の運転をしていて、私が思わず他者を罵倒するのを妻が見て、たしなめられたりすると、私もまだまだだと恥じてしまう。自己肯定・他者肯定のスタンスが望ましい立場だと仮定すると、その言葉も自然美しくなるのだろうが、他者否定的になり傲慢になり罵声を浴びせるのは、悲しいことなのだろう。

 それから、言葉のもつ人生を左右する強烈な力について一言。私が20歳台前半のころ。工学部でエンジニアを目指していたが、文学にも興味があり文化系サークルに所属していた。当時は幼児洗礼を受けていたのにキリスト教から離れていた時期だった。そして、サークルのメンバーの一人が書いた詩の一つのフレーズが心に残り。ときどき、それをぶつぶつとつぶやいていた。「・・・待つのです 待つのです 静かな恵みの時の到来を・・・」。

 この詩に触れて25年がたったある日、私にとって信じられないような恵みの時が本当に到来したのだった。今、考えてみると詩の言葉には、覚悟のようなものがあり、かつ主語が無くて、普遍的な真理が含まれていたようだ。そして、それを意識することは25年の歳月とは別に既に何かが約束されて居たようだ。私も言霊文化の人間なのだろう。

 生き抜く力② 7/10

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カオスからの心の回復。個人にとって社会にとって(生き抜く力② 4/10)

2019-03-15 | 第七章「光と復活体」

 先日、遠足で一日楽しんだ気功・太極拳サークルのことだが、結成時期はちょうど3.11の大混乱のころ(2011年3月11日)であった。そして、ちょうど8年目の3.11の日に遠足を行ったのは、とても意味があるのではと思い、このブログに取り上げてみることにした。

 多くの災害は8年経てば、何となく復興するようである。しかし、今回の3.11はそうではないようだ。先日のテレビのニュースの中には「道なかば」という宗教家の発言があり、そうなんだと私も頷いたものだ。

 厳しい現実の中で痛手を被り回復に努めようとするとき、私たちは何をするのだろうか。昨日から「温故知新」という言葉について妄想している。以前、あったように回復するということは誰でも思い付く。そして、機械的に行うこともあろう。しかし、それができない、新しい現実というものがある。放射能の問題というのは確実に世代を超えるような問題なのだろう。この3.11は、社会的な厳しい現実であるが、考えて見れば個々人の生育史でも同じような現象に思い当たらないだろうか。

 私の場合の青春時代の自己混乱感。特に学園紛争の時代で拍車がかかったように思う。その中で、母がカトリックの信徒で幼児洗礼を受けたことがあり、カトリックに救いを求めようとしたこともあった。しかし、世の中の大きな流れは深い影をおとし、単純にはいかなかった。とはいえ、青年期特有の自己混乱感を収めて全うに生きることができたのは、広島の父の故郷のお蔭かなと思う。温故知新という言葉は、温めるというところが鍵である。祖父母とか家族・親族の愛が鍵で、自分の成人になるためのアイデンティティが形成されたのだと思う。

 さて、先日訪れた清澄庭園は、もともと紀伊国屋文左衛門の屋敷だったと言われている。海運業者として歴史の教科書にも載っている人物だ。そんな屋敷を西南戦争で巨利を得た岩崎弥太郎さんが、自分も海運業と深いつながりがあったこともあったのだろう、その屋敷、今の清澄公園の敷地を購入した。岩崎弥太郎さんは海運が一つのアイデンティティであり、それを核にビジネスが進展させていったようだ。そして、写真の涼亭はイギリス海軍の元帥を招待するために新たに作られ、しかも幸運が重なり空襲にあっても残っている遺産だ。その涼亭が岩崎弥太郎さんのビジネスにどれだけ貢献したのかは分からないが、水の気に満ちた涼亭は、それを利用する私たちにも爽やかな健康感を与えてくれたのは確かだ。

  

 岩崎弥太郎さんとは違う単なる庶民の私も、古希に近づきながら人生を振り返ると、中年の自己混乱の時期にカトリックに回帰してきたことを感動を持って思い出す。人には何らかの納得できる信条が必要であり、それが人を安定させ人生に意味を持たせるのだが、そうした信条や信仰をいただくにも、温かい何かが必要だった。

 岩崎弥太郎さんの人生、そして自分が回帰してきた人生を思い出しつつ、3.11の問題を思い巡らすと、ふと縄文時代のことが浮かんだ。

 縄文時代は10,000年以上続いた文化である。当然ながら、3.11のような大災害・大事件はあったと思う。そして最大級の事件は、約6,500年前に南九州で起こった喜界カルデラの火山災害だと思う。縄文早期の南九州に起きた災害は極めて甚大で、南九州が壊滅しただけでなく西日本全体に打撃を与えてしまった。それまでの氷河期から間氷期に移行する過程で、日本列島の中でその最大の恩恵を受け、文化的に最も成長してきた西日本が、九州を中心に壊滅し、まだ文化の萌芽期に過ぎなかった東日本だけが残ったようである。その南九州を中心にした文化は充分解明されていないようだが、東日本を中心にした文化も縄文中期から晩期をたどる、右下がりの混乱期に何らかのプラスの影響を与え続けてきたように思えてならない。

 東日本を中心とした縄文中期から晩期に至る文化の道筋は、壊滅した文化に回帰しているように思えてならない。昨日は二つの文化を資料で見比べて感動していた。

 ところで、個人と社会と重ねるのはちょっと乱暴とも思えるが、私がカトリックに回帰したのは40年くらいの月日が流れたが、縄文時代の回帰現象はどうも1,000年とか3,000年という年月が掛かったように見えてしまう。その大災害の傷は深いものだが、その復元は偽物ではなく、まともな温かい回帰であったのではないだろうか。そうした私たちの祖先の存在は、今の時代にも希望を与えてくれるように思う。

生き抜く力② 4/10

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緑色と再生の思想 (生き抜く力 10/10)

2019-03-07 | 第七章「光と復活体」

 沖縄から帰ってしばらくして、友人と神奈川県の寒川神社(相模国の一宮)の近くの岡田遺跡周辺を散策した。奇跡的に晴れ上がりうららかな温かい一日であった。写真の山羊さん寒川の傍でのんびりしていて、そこで楽しくお弁当など。

  

  

 岡田遺跡は約5,000年前の縄文中期の遺跡で、三内丸山遺跡と同じくらいの規模の縄文中期の遺跡と言われている。駅前に縄文土器が展示されていたが、ちょっと気になったのは写真の右側の釣手土器、色が白っぽいというか緑っぽいというか・・・「月と蛇と縄文人」(大島直行著 寿郎社 2014年)という本を知人に紹介していただき読んだが、緑色が再生の色・シンボルとして考えられるという魅力的な説が書かれていて、それからは土器の色、石器の色に関心を持つようになってしまった。

 釣手土器を見てから、緑色の庭石などがやたらと目に付くようになった。気のせいかもしれないが、緑が目に付いた。

  

 再生。身体が滅んでも魂によりあの世で再生するという思想。生まれ変わるという思想。あるいは、身体まで再生するという思想が世の中にはある。もちろん再生しないという思想もある。どういう思想を信じるかは人それぞれだと思う。しかし、厳しい世の中を力強く生き抜くという観点で考えると、縄文時代から続く(その前もあるだろうが)魂の再生の話は捨てがたいと思う。

 因みに、今読んでいる聖ヒルデガルトの本にも緑について書かれている。

 生き抜く力 10/10

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