イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

不安な出発(初心)!

2009-10-17 | 第一章「意識と知覚」

 朝起きてから寝るまで。一日は新たな経験の旅のようである。今日は何が起こるか、朝は緊張の時でもある。

 さて、朝の緊張とは違うが、幼いころの記憶で、将来に対する不安でいっぱいの記憶がある。

 それは、小学校2年の夏。父の仕事で家族でアラスカに行くことになったのだ。当時は、戦後間もない時代で、東京タワーですらまだ立っていなかった。父が、私に「将来お前のためになるから、一緒に行こう。」という言葉を何となく信じて行くことになった。

 羽田飛行場から、当時は父の会社の沢山の方や、親戚一同に見送られて、旅客機は離陸する(勿論、プロペラ機である)。

 爆音が高まり、恐怖感が起こる離陸時。自分の目の前の座席に一匹のハエ(当時は日々眼にしていた)が、静にとまっているのに気付いた。そして、その一匹のハエとともに離陸した。そのハエを鮮やかに覚えているのは、自分をハエを同一化し、こころを安定させていた記憶かもしれない。

 初心。丁度今日の新たな一ページの書き始めのように、何かを恐る恐る始める違和感。

 ただ、アラスカの旅が自分にとって、やはり豊であったように、この違和感といってよい初心の意識は、どこかウキウキする希望がある。

 (不安の知覚 1/6)

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