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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

らせん形をイメージし希望を持つ!(リモート時代と縄文と私 9/10) 

2020-07-31 | 第三章「無意識の世界」

 新型コロナの第1波が収まり何となく希望が膨らみ始めた時に、もう第2波がやってくる。こうしたときにガクッと落胆する人がいると思えば、そんなものかなと平然としている方もいる。

 「生き甲斐の心理学」を学ぶ中に、幸福への道筋をどうイメージするかがある。思い出して観ると、若い頃の私はどちらかというと直線的だったかもしれない。XX一直線。しかし、挫折を知らない人生もあるかもしれないが、いろいろ経験すると直線のイメージはあまり良くない。つまずいてしまうと打撃が大きい。それから、悪いほうに一直線というイメージは特に破滅的だ。

 そうではなく螺旋形をイメージする。これが意外に良い。水前寺清子さん365歩のマーチに<3歩進んで2歩さがる>があるが、4歩さがる時もあって良い。朝顔のように何処を目指しているかふらふらしても太陽の方向は忘れない。そういうイメージ。、

 それから不可知論の問題がある。どうせ分からないから考えてもしかたがないと思いがちな問題だが、本当に考えても無意味だろうか。永遠不滅の魂とか死後の世界とか、そういう問題も一度は真剣に考える必要があると思う。ある方から自殺者のほとんどは死後の世界を真面目に考えていないとお聞きしたこともある。不可知論の問題は基本は客観的な回答がないが自分なりの回答はできる。

 天国や極楽、永遠の魂・・・世の中には定評ある名著もあり、仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教といった世界的な宗教も回答を用意している。螺旋状にのぼる到達点のイメージとはなにかを思索する意義は十分あるように思う。不可知論の問題は、実際死んでみないとわからないのであるが、先人たちが必死に考えた問題である。

 さて、昨日U先生の2013年のブログのなかに次のような一節があることにハッとした。「古代エジプトの文化、ケルト文化、中国、インド等の文化を研究していく内に、一番、重要な言葉が魂、だと気付きます。どんなに「魂」と言う言葉が嫌いな学者でも、この魂の内容について思索していかないと、それら古代文明の意味は理解不能となります。この魂の意味について思索する場合、一番良いのが自分の魂について色々の視点から自己分析するのが一番楽しく、かつ、他人事にならない良い研究方法だと思います」

 私が勉強しているのは主に縄文時代であるが、勉強すればするほど魂の問題が避けられないことに気づく。例えば、縄文土器については学者先生の努力の中でいろいろなことがわかってきておりわくわくするが、文様の意味については部分的な解釈はあるものの全体的な解釈はなされていないようだ。古代の言葉は読解出来るようになると様々な知見が得られるそうだが、文字がなかった縄文時代の文化では、土器の文様読解が大きな意義を持つ。もちろん学者先生の努力はこの分野でも大いにあり、縄文時代の文様が民族学者レヴィ=ストロースの神話公式に基づいており、物語性をしっかりもっているという研究も出てきている。

 ただ、その意味を考えるということになると、U先生の引用文ではないが自己分析の視点がないと、堂々巡りに陥るのではないかと感じている。私が若い頃にフロイトの心理学の本を読んで他者分析を試み全く役に立たないという経験をしたことがあったが、心理学の勉強の基礎は自己分析にあるというU先生のお話は真実だと思う。ろくに自己分析で理論を血肉化しないで他者分析をしても訳に立たないのではないか。

 先のレヴィ・ストロースの神話公式(神話の論理のなりたち)だが、2012年に自分の愛の原型(の一つ)と有島一郎氏の「一房の葡萄」を例にブログを書いた。神話公式は縄文時代の人々だけでなく、今を生きる私たちにとっても重要なものであり、こうした作業の中から神話や文様読解の意味が浮き彫りにされるのではないかと思う。神話は私たちのこころの構造とも一致しているのだ。

 さて、話を戻そう。螺旋形を縄文時代の人はどのように考えていたか。土器はよく縄文時代を考える上で利用される。冒頭の写真は私が昨年の今頃信州長和町で撮ったものだ。縄文時代の人が作った土器を実際に触ってみると、その肌触りや重さあるいは香りからなにか親しみが湧いてくる。

 この土器であるが、選ばれた粘土で作り上げられるのだが、基本は粘土を紐状にしての輪積みだそうだ。もちろん制作の過程できれいに整形されるのだが、おそらく制作者は螺旋をこころの底で意識していたのではないだろうか。

 縄文の祖先たちが経験した悲惨。地震、雷、火事、親父は有名だが、このほかにも火山災害、津波、飢饉、水害、伝染病、・・・考えるだけで嫌になるほどあるが10,000年以上の期間があるので私たちが想定できない悲惨も経験したのだろう。

 そんな中でも生き残り、私たちに命をつないでくれた祖先。そのノウハウの一つが螺旋形のイメージではないだろうか。

 日曜の朝のテレビ番組を観ていたが、だんだん滅入ってくる。直線的に最悪をイメージしがちである。しかしこうしたときに螺旋形を思い出しイメージし、こころに平安を取り戻したらどうだろうか?今日は粘土細工でもしようかな。

リモート時代と縄文と私 9/10 

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