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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

こどもと縄文人の不思議な関係 (2/10 今ここと縄文時代)

2024-07-28 | 第一章「意識と知覚」

0歳から12歳までは真善美の真の時代だと心理学のU先生から学んだが、この数か月の地元の子供にふるさとの縄文を学んでもらおうとする中で、これはかなり正しい見方だと思うようになった。ちなみに13歳から34歳は善、それ以降は美とのこと。

人間の子供は、他の動物と比べて五感も未発達な早熟の状態で生まれるが急速に成長し、6-7歳になると罪悪感で悩むこともでてくるが自発性を発達させ。そして、8歳くらいになると回りを気にし劣等感を味わう中で好奇心や集団性も育てていく。そして、なにより12歳くらいまでは五感・体感が鋭くかつ変な知識や身体の発達からくる欲望の影響も少なく、世の中をありのままに捉えることのできる年代なのだと思う。

この世の真実は今ここの現実の中に宿る。それは科学的な知識ではなく、個人の直観(防衛機制から離れた)を本質とする。

7歳までは神の内という言い伝えがあるが、7-8歳くらいで自分を確実に意識し始める。デカルトは「われ思う故にわれあり」という名言を残したが、我の意識は自分の核となる存在意識だけでなく神の存在にまでつながる世界認識にも関係があるのではないだろうか。今考えると、12歳までのこどもの時期にこうした感覚を多くの人はつかんでいるように思えてならない。もちろん、それを言語化するにはもっと年数などが必要なのだろう。

私の小学生(12歳)までの時期(昭和38年)は、日本の戦後、高度成長時代であった。町はまだ戦後の荒廃を残し、大人は忙しいので子供に余り構われず、小学校の先生も1クラスに60人といった時代なので、子供に深く関わることができない時代だったようだ。当然ながら今から考えると遊びの世界などは無法地帯に近く、空き地や道路や線路も悪戯っ子には不思議な夢を与え、とんでもない危険なこともしていたようだ。

今は動物も植物もかつてのような不気味で不潔な様相は消え、やたらと清潔に綺麗になっているが、当時はもっと野生であり生なましかった。遊びはいまはスマホやPCなどバーチャルで、とても可愛く、時に刺激的ではあるが、生命の生なましさは不思議なほど綺麗に拭い去られ、真実からは遠ざかってしまっているようである。所詮バーチャルなのだろう。大切な何かが失われていないことを祈るばかりである。

さて、縄文時代の縄文人。以前も述べたが一桁違う植物や動物と日々関り生きている。食べ物でいえば、冷蔵庫もないので燻製や干物はあっても何百種類の旬のモノが中心だろう。さらに、今よりいわゆる科学は進歩していなかったので、平均寿命は30歳代だったというデータもあり、特に子供のころに亡くなる方が多かったのだろう。そんな世界で12歳以下の子供に対する社会や村の関心は今よりずっとあったのではないだろうか。そして、子供の直観も縄文社会の中でうまく同期をとっていく。真善美の真。今の時代確かに科学は進歩しているが、本来私たちを取り巻く自然というか世界というか・・・その真実から離れがちであり、それゆえに自然とのバランスを欠いてしまったのではないだろうか。

2/10 今ここと縄文時代

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この記事は「生き甲斐の心理学」ーCULLカリタスカウンセリングの理論 ユースフルライフ研究所主宰 植村高雄著 監修2008年第3版 を参考にしています。

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