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今回のハワイ旅行の圧巻は、ホノルル動物園のテナガザルの一種であるGibbonの歌であった。朝一番で入場したためか、運がよかったようだ。これは、オスとメスのカップルが自分の縄張りを意識し大きな声でデュエットを歌うのだ。それが何とも複雑な音色で素敵なのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=NODXROqkqHU&list=UUmPicDdA_iDtdKvWleSoREQ&index=2&feature=plcp
http://www.youtube.com/watch?v=jZs2dACVRQY&list=UUmPicDdA_iDtdKvWleSoREQ&index=1&feature=plcp
ハワイの自然の中で、五感が研ぎ澄まされ魂を揺さぶられるようであった。
ホノルル動物園では、こうしたテナガサルの外に、チンパンジーもいた。木陰で綺麗な花を愛でるかのように、のんびり座っている姿は何とも微笑ましい。
私のホームグラウンド多摩動物公園のチンパンジーも何度も通ったが、中には観客を威嚇するチンパンジーもいた。キーパーズトークの時間(餌が与えられる時間でもある)、強化ガラスで隔てられた観客を眺め、群れの子ザルやメスを守るためなのだろうか、見ていると次第に観客に敵意をむき出し、本当に毛が逆立ってくる。
そして、ある瞬間に爆発して突然ガラスをめがけて(観客をめがけるのだろうが)、飛びつきガラスをたたく。観客の子供が2-3人びっくりして泣き出したこともあった。孫娘と行くときは、いつもこの威嚇に警戒していたものだ。
歌うテナガザル。怒るチンパンジー。これは500万年以前に人類から分かれた遺伝子的には極めて近しい動物であるが、何とも人間に似ている。世の中には、突然怒り出してびっくりするケース、反対に、感情をうまくコントロールしながら距離を取る人もいる。
生き甲斐の心理学では、プロセススケールを大切にするが、その中で体験過程という尺度がある。体験する過程の中で生きるというのが望ましいが、厳しい状況ではそうもいかない。自分が体験することが受容できず、他人事のようなってしまう。これが対局の低の状態であるが。爆発をするのではなく、歌や踊り?を駆使したほうが、より健全だと思う(猿の気持ちがどこまで判かっているかは不明だが)。
厳しい時代を楽しく生きる! 3/10