縄文土器や縄文文化と日本神話(古事記や日本書紀に書かれている)の不思議な関係を知ってから、もう一度古事記を楽しんでいる。松木のNo.107遺跡から出た石棒と天の御柱の関係とか、縄文中期のランプの写真を観つつ、火の意味とイザナキの悲劇を考えたり、妄想は尽きない(笑)。
しかし、日本神話は実に日本人の心の特徴を言い表してもいるなと思う。U先生も、西欧から渡来したカウンセリングや心理療法関係で日本人の心の特徴を理解しないケースを嘆いていらしたが、日本人の心の特徴は6つにまとめられると言われる。①ケガレとミソギ②恥の文化③甘えの構造④侘びと寂⑤幽玄の美⑥もののあはれ。そして、今、U先生はブログで、この6つについて書かれているが実に勉強になる。因みに今は甘えの構造。イザナミにのぞいてはいけないといわれても見てしまうイザナキは甘えの構造の元祖かもしれない。
さて、今日は火について少し深く考えてみたい。日本神話(今回は古事記をベース)を読んでいて思うのは、火が特別の存在だということだ。イザナミは火の神を出産することで亡くなる。火の危険性を暗示している内容とも言えよう。しかし、火の神を出産する前には食物の女神(オオゲツヒメ)を産んでいるのも暗示的だ。食物の神は日本だけでなく世界中の神話にもよく出てくるので、これまた興味のあることである。火がいつから人類が使いだしたかは明らかでないようだ。しかし、土器と一緒につかうことで、恐らく、その有用性は格段に向上したのだろう。
食物を土器で煮炊きし、食物を変容させて食する。この中には生では食べられないものが食べられるようになったり、まずいものが旨くなったり・・・私も最近料理をするので判るが不思議なものである。そして、私たちの祖先もお袋の味を楽しみ(たぶん)、愛の原形を竪穴式住居で育んだのだろう。
さて、妄想ばかりをしてもいけない。今日は勉強会。準備をしなければ!
幸福曲線を辿って ① 9/10