田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

徐々にからだが春に馴染んで来るのを感じる

2011年03月29日 | 日記

3月29日(火)  快晴 午後からは雲が多くなる 夕方には雪だと云うが 温かい

昨日につづき今日も燻製つくり、と云うよりも燻製たる所以の『燻す』作業となった。俺的には目をシパシパさせ、着ているもの全て体中がイブリ臭くなるほどの作業だと覚悟していた。

Iさんのお宅へ9時につくと既にピックル液からだされたハムの素はデッキの屋根のしたにつるされていた。あの肉片が塩に揉まれ、たっぷりの香草の風呂に浸けられて一週間、更に流水で塩分を落とし晒しにくるまれている。

水気を切るために冷たい風に曝されて一時間、乾いたところで燻製釜に吊される。ドラム缶を加工した燻製釜には山桜の細い枝を短く切ったチップから立ち上る煙、なんとなく懐かしさを覚える香りは“粗目砂糖”が焦げる臭いだ。このザラメを入れることで風味と艶がよくなるという。煙が出始めてから6時間燻しっぱなしにするという。 

 6時間経過すると見事純白の晒しはこのように桜色に変色し、ここでも日本の故郷の香、茅葺きの家の屋根裏に登ったときの思いが微かによみがえった。個々までの経過、煙に目が滲みる思いをして過ごしたかと云うと ・ ・ ・

Iさんの云う“ここから先の作業はチップを足したりするだけなので、用事があれば済ませてください”とお言葉通りに、役場へ行き補助金申請の修正をしたり、社協で年度末の確認をしてから家にもどり、明日の会議のレジュメ作りなど有意義に過ごした。

3時を過ぎて熱源の電熱器を止め、次の75℃の風呂に入れる準備をする。大釜を借りてきたと言うとおり、確かにでかい釜、バケツに数杯の水を入れて火をつけた。

湯が沸いたところで温度計で適温を確認して燻し上がったハムの素を湯に入れる。気持ちよさそうに大釜のそこに横たわるのを見て今までの行程を思い直した。一時間温度調節をしながら、こまめに点検するIさんの手慣れた作業は熟練ならではの段取りが素晴らしと感じた。 

釜からあげたまま、水気を切るために再び吊されるのだが、冷たい風に当てて最低3時間の風乾が必要だと云う。

ここで直ぐに味見と舌鼓を打ちたいところだが、いただいたハムを家に持ち帰り軒下に吊した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

快晴 山裾にも本格的春がやってきた

2011年03月29日 | 日記

3月29日(月)  快晴  風も冷たさを感じない  穏やかな一日

町や少し離れた集落では“フキッタマを採りにいく” とか、“味噌汁にちりばめただけで春を感じた” そういう話を聞く、そして、ビニール袋に入った大量の蕗の薹をもらったりする。しかし、我が家の日当たりの良い土手や畑の脇にも蕗があるのに一向に姿を見せない。

蕗の薹が顔を出さないと云うことは、鹿や狸、ハクビシンの腹に収まったと思っていた。2月の上旬にやけに暖かさを感じてしまったが、植物は顔をだす頃合いをしっかりと見定めていたようだ。町よりも標高が高く、冬の温度差は3℃低い、町に雨が降っていてもここでは雪になるところ、蕗もしっかりと花を開き子孫を残したいのだろう。やっと、いくつかが顔をだしたので、3っつだけ採らせてもらった。

一昨日集めてきたリンゴの木も高く積み上げてみたが、少しだけ不安定さが見える。早いとこ次の作業をしないと崩れて大事になるのはいやだ。

同じ薪を積み上げたものでも、細い薪を電線の糸巻き?の上で湿り気のある雪を被りじっと我慢をしてきた。これも危なっかしいと思っていたが ・ ・ ・ やはり下の台の部分が平行にずれてきている。これも地震で揺さぶりをかけられたのだろ。

来年度に向けた会議が朝から開かれ、隣町では東信州田舎暮らしの役員会があった。予定では5月にお楽しみ会を開く予定だったが、このご時世お楽しみ会と云うのもなんだから、志向を変えて7月に順延することになった。

帰りに社協へより22年度の会計監査の状況を確認したが、来年度は心機一転新たな事業を組み込んで本格的に動き出すことになる。午後3時からは介護施設のボランティア連絡会、これには初めて出席するので皆さんの報告や意見を聞くことで学習をした。こういう会議は本音出ているのか定かでないが、腹を割って話し合うともっと前向きになるのだろう。

明るい春の光、暖かさをもたらしてくれるが、庭の梅はまだまだ硬い蕾のままだ。梅の花が咲かないので、これも鹿のえさと化したと思っていた。近くで見ても花を見せてくれるのはだいぶ先のようだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする