リスペクトコラムです。
ここ数日のコロナ禍の話題の中で、おっとやっぱそうなったかというニュースが流れました。第5波となったデルタ株の亜種が東京五輪の開催で海外に広がっていた事がこの度判明したのです。国民を挙げて反対運動が起こっていた中、強引に開催し、期間中まで全く盛り上がらず、終わった後も何事も無かったようにフェードアウトしていった東京五輪ですが、最後にまたケチがついてしまいましたね。いろいろな意味で歴史に残る五輪となってしまいました。個人的にはリベンジでもう一度、30年後くらいに日本国内での五輪を開催してもらいたいと思っています。
【新型コロナ『第5波』のデルタ株 亜種が東京五輪を通じて世界に拡散か】
「日本で独自に変異して「第5波」の主流となった新型コロナウイルスのデルタ株の亜種が東京オリンピック・パラリンピックの開催で海外に広がっていたことが東京大学医科学研究所の研究で分かりました。
東京大学医科学研究所付属ヒトゲノム解析センターの井元清哉教授は、東京オリンピック・パラリンピックが開催された去年7月から今年1月までの世界中のウイルスの遺伝情報を解析しました。
日本では当時、国内で変異して生まれたデルタ株の亜種「AY.29」が主流で、第5波を迎えていました。オリンピックでは200を超える国や地域から選手や大会関係者が入国していて、AY.29は日本で出現した後、アメリカやインドなど20の国や地域で見つかっています。
井元教授が発生源を調べたところ、大会が開催されていた東京やその周辺地域から拡散したと考えられることが分かったということです。井元教授は「選手や大会関係者に厳格な感染対策を求めてもウイルスが流出した」としたうえで「次に行われる大規模イベントに向け、感染対策を考える参考にしてほしい」としています。」
引用:テレビ朝日公式HP
【“東京五輪でデルタ株亜種が世界拡散”発表が波紋「やっぱり」「だから反対したのに」】
「昨年7月に開催された東京五輪。しかしコロナ禍で行われたため、当初から世論では「新型コロナウイルスが拡散されるのでは?」と反発の声が相次ぐことに。新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(73)も’21年6月、国会で「パンデミックのなか、オリンピックを開催することは普通ではない」と指摘していた。
しかし、政治家たちの“強行する姿”が目立った。「昨年5月に安倍晋三元首相(享年67)は『オールジャパンで対応すれば何とか開催できる』といい、『根性論だ』と批判されました。」
「東京五輪は新型コロナ対策として、『バブル方式』を導入していた。例えば関係者には入国前と入国後にPCR検査が義務付けられ、「ホテルと練習会場、試合会場以外には原則移動できない」という制限も課せられていた。しかし『AY.29』の発生源となり、ウイルスを世界中に拡散ーー。」
やっぱりという印象です。当ブログでも、2021年9月の記事で「世界中からコロナ株が集まり、東京でブレンドされて突然変異し、閉幕で帰国していく選手と歩調を合わせて世界に充満していくのではないか」と書いていました。この時に「新型東京株がこれをピークに収束し、この情報がこれで終わっていく事を祈念していますが、しばらくして東京五輪との関係について更にネガティブ化した報道が流れないよう祈っています」と書いていますが、約1年後、本当にネガティブな結果になった報道が流れてしまいましたね。もう終わった事なので、いつまでも指摘するのもどうかと思いますが、残念ですね。
もう一つ驚いたのが「日本では当時、国内で変異して生まれたデルタ株の亜種「AY.29」が主流で、第5波を迎えていました」というくだり。えっ、第5波のデルタ株って国内変異って。普通外国で変異株が登場して、国内に入って来るものばかり思っていたのに。後からわかって驚く事が多いですね。
あと、もう忘れていた情報ですが、東京五輪は1年延期になっていますが、2年後延期論というのがありました。当ブログも2年延期論者でした。偶然にも今の時期がちょうど五輪時期で、2年延期されていたら、今頃開催されているのではないでしょうか。延期は1年で良かったのか、2年にするべきだったのか。もはや結果論なので、今さら取り上げてもしょうがないとは思いますが、こういうコラムが出たいい機会なので、個人的に検証してみたいと思います。
もし、今東京五輪を開催していたら、コロナ禍の影響はどうなっていたのか。1年前では第5波で皆さんご存知のとおりの状況でした。思えばあれから重症者は減っていますが、陽性者数は今日も県内で過去最多を更新しており、全く改善していません。でも去年と違うのは行動制限の有無です。Jの試合でも声出しこそまだできませんが、100%の収容率で普通に観戦しています。という事は、五輪でも同じ状況であると言える。つまり陽性者は出るが、開催自体は普通にできている事になるのかな。少なくとも去年の夏よりは今年の方が少ないリスクでできていたと言えるのでは。
1年延期が確定したのは2020年の3月30日で、あれから2年4ケ月が過ぎた中での個人的な戯言になりますが、あの当時は本気で戦っていました。あの時の無念さを思い出しながら、このリスペクト記事で完結し、遅まきながら五輪延期論を終了したいと思います。
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