リスペクトコラムです。
富山さん、待っていましたよ。J2復帰おめでとうございます。J2初昇格の同級生クラブである地元岡山で、今回カテゴリが違ってしまい、試合ができないのは残念ですが、来季頑張ってください。今回初めて開催されたJ2昇格プレーオフで、あの山雅さんを下して優勝され、見事にJ2に戻ってこられました。富山さんの今回の快挙に関する情報を集めてみました。監督というよりはやはり左伴社長の手腕が大きかったようですね。
【J2昇格を決めたJ3富山の左伴繁雄社長「スカウティングの大勝利」】
「J2昇格プレーオフの決勝が行われ、カターレ富山(リーグ3位)は、2-2で松本山雅FC(同4位)に引き分けた。規定でリーグ上位の富山が、J2昇格を決めた。」
「決して大きくない経営規模の富山で粘り強く昇格を果たした。2023年度の売上高は、14・6億円の松本に対し、富山は7・9億円。トップチームの人件費も松本の5・2億円に対し、富山は2・4億円となっている。左伴社長は『強化、スカウティングの大勝利かなと思っている。新人、若手の子たちがスタメンに4、5人と出場して活躍している。新人の選手が成長し、リーグ戦やルヴァンカップで戦えました』と話す。有望な若手選手を発掘することで、大きくはない経営規模の中で最大限のパフォーマンスを発揮。若手選手が成長しながら、チームも好成績を収めた。」
決勝では0-2となってしまい、富山さん負けるかと思って観ていました。そのスコアは岡山対仙台と同じでJ2対決ではそのまま岡山が2-0で勝ちましたが、J3対決は違った。最後のロスタイムで劇的な同点劇に持ち込み、見事昇格を決めました。その辺りは富山さんの底力なのでしょう。
経営規模では山雅さんの半分程度だったのですね。まぁ勝負の世界では数字は余りあてになりませんから。予算を増やせば勝てるという訳でもない事を、富山さんが証明してくれました。
【左伴社長「昇格三つの要因」 チーム編成、会社成長、スタジアム熱量】
「(左伴社長は)昇格の要因として、『チーム編成の成功』『会社の成長』『スタジアムの熱量』の三つを挙げ、選手、スタッフ、サポーターに感謝した。
ベテランを減らし、大卒ルーキーを入れて若手、中堅、ベテランのバランスを取って臨んだ今季は、誰が出場しても試合のレベルが落ちず、長丁場のシーズンを戦い抜けたという。選手一人一人が90分間ハードワークするため、『球際』『走力』『切り替えの速さ』の原則を貫いた結果、『16勝16分け6敗と、昨季の14敗から負けが半分以下になった。負けないチームになった』と振り返り、『スカウトは頑張ったと思う』と評価した。
就任以来、『J2に戻るには売上高8億円、強化費3億5千万円』と念仏のように唱えてきた。そして売上高はJ3降格後の5億円から、今季は創設以来初の売上高8億円超えが確実となった。
強化費を賄うために、ここ2年で計2億円の赤字を出したが、『やっと自力で赤字を出さずにJ2で戦えるチーム規模を維持することができるようになった』と話した。
『こんなこともあるんだな』とかみしめたのが、応援の熱である。リーグ戦におけるホーム平均観客数は社長に就いた3年前の2780人から今季4092人に増えた。『エネルギーを与えてくれた。勝ち点10点くらいはサポーターが取らせてくれた』と感無量の様子。」
「チーム編成の成功」「会社の成長」「スタジアムの熱量」ですか、チーム編成=強化そしてスカウティングという事で、若返りを図ったのが成功したようですね。「勝ち点10点くらいはサポーターが取らせてくれた」とファン・サポーターの力もあるとしています。これは当ブログでも大昔から言っている事。選手とファン・サポーターの距離が近ければ、苦しい時に顔を思い出し、声が聞こえて、さらにもう1歩走れると。遠ければ、もういいやと足が止まってしまう。そんな感覚でしょうか。左伴社長の尽力もありましたが、監督の存在もありました。
【悲願のJ2復帰へ。混戦J3で健闘光るカターレ富山の原動力は、生え抜き監督と選手たちの揺るぎない覚悟】
「前体制のやり方を微調整し、安定感が増して昇格圏へ
地元出身でクラブ生え抜きの小田切道治監督のもと、堅い守りと攻撃陣の高い決定力でしぶとく勝点を重ねて前半戦を2位で折り返し、悲願のJ2復帰へ歩を進めている。」
「スタイルは堅守速攻型で、プレー強度の高さが持ち味。石﨑信弘前監督が植え付けたハードワークや攻守の切り替え、球際に対する高い意識をうまく受け継いでいる。特長だったハイプレスを継承し、敵陣でのボール奪取から繰り出すショートカウンターを今季も得点源にしている。ただ、前掛かりにプレスをかけ続ける石﨑流の特殊な戦法は見直した。プレスがはまらなかった時の守り方を細かく規定し、安定感を高めている。
攻撃も昨季と同様に『裏を狙ってシンプルに素早く』が基本だが、ここでも新たな要素を加え、ポゼッションによる崩しの構築にも力を注いでいる。」
小田切監督は富山市出身で、富山さんに入団し、J2昇格を決めたタイミングで指導者の道に入ったとか。そこからは富山さん一筋で2年前に監督に就任されています。読むと戦術は何となく地元岡山に似ている気がします。攻撃陣の高い決定力もあるようですね。
そしてやはり、ここ最近の好調は左伴社長の手腕が大きいと思います。当ブログでも左伴さんが富山さんの社長に就かれてから興味を持ち、この方ならそのうち富山さんをJ2に引き上げるだろうと思い、SNS等でずっと動向をチェックしていました。
左伴社長は2001年に社長に就任したマリノスさんの経営建て直しに尽力され、その後の黄金時代を築きました。2008年に湘南さんの専務に就任され、J1昇格を2回達成するなど土台作りに尽力。2015年位には清水さんの社長に就任し、1年でのJ1復帰を実現。その後が面白い。2020年にB2静岡のエグゼグティブスーパーバイザーとして活躍された後に、2021年に富山さんに入られて社長に就かれました。こうして見ると、経営者としての昇格請負人に見えます。富山さんでも就任4年目でJ2昇格の約束を果たしたという事か。
という事で富山さん、来季J2で大いに暴れてください。岡山もその次のシーズンで富山さんと同じカテゴリにならないよう頑張ると思います。
J3富山関連⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20240828
〃 ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20240502
〃 ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20210820
〃 ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141102
〃 ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130630
〃 ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120624
〃 ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080904
〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080301
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