物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

おしっこをする(幼児語のドイツ語では?)

2023-04-14 15:46:34 | 外国語

「おしっこをする」はもちろん幼児語だが、これをドイツ語でどういうか。ちょっとドイツ語を長く勉強している人でもドイツ語の専門家でなければ、あまり知らないのではなかろうか。これはpipi machenという。

もう50年近くNHKのテレビのドイツ語とかラジオのドイツ語の講座を見たり聞いたりしているが、このpipi machenという語が出てきたことは一度しか知らない。それもブルッセルの小便小僧みたいな像か天使の子どもだったかが、逃げていくという設定場面であったと思う。

もっとも、この語を知ったのはもちろんドイツで私たちの子どもがまだほんの4,5歳のときである。私たちと入れ違いで日本に帰った科学者からそういえば、「bibi machenとかいいますね」とか聞いたのが最初であった。

何十年もある一つの外国語を学んでいてもなかなか読んで、または、聞いてわかる言葉と自分で日本語からその外国語でいうことができる単語とは数が圧倒的にちがう。このギャップはいつまでも大きい。

昨日の私の病院での待ち時間が6時間近かったということを話したら、オンラインのドイツ語のクラスの全員から私は辛抱強いとお褒めの言葉(?)をもらったのだが、その話を今朝になって妻に言ったら「辛抱強いとはドイツ語ではどういうの」と聞かれて即答できなかった。そうしたら彼女がすぐにスマホで「辛抱強い、ドイツ語」と検索して、geduldigと調べてくれた。geduldigはもちろん形容詞であり、辛抱とはGeduldという。geがつく名詞は大抵中性名詞であるが、果たしてそうであろうか。ちょっと後で調べてみたい(注)。

もちろん、語頭にgeがついても語尾が女性名詞に特有の語尾がつくとそうはならない。たとえば、GesellschaftとかGemeinschaftとかである。

(注)-e Geduldで女性名詞でした。語頭にgeがついても中性名詞ではない例があることを知った。しかし、そうは言っても語頭がgeで始まる語には中性名詞が多いのは事実である。ちなみに-eは女性名詞の定冠詞 die の省略形である。この表記は47年前のフライブルクのゲーテ・インスティチュートでのドイツ語のクラスで先生が黒板にこのように書いていたので覚えた。-sは中性名詞の定冠詞dasの略だし、-rは男性名詞の定冠詞derの省略形である。


Wie hoch ist die Miete ?

2022-11-17 12:45:51 | 外国語
昨晩のNHKのドイツ語の「旅するためのドイツ語」で「家賃はどのくらいですか?」という問いをうまく鎮西さんがうまくエッセン市在住の方に尋ねることができずインタビューの後で先生に尋ねていた。

そしたら、講師の草本先生にWie hoch ist die Miete ?だと言われていた。私もそれを覚えて繰り返していたのだが、

 Wie hoch ist der MIete ?

といつの間にか勝手に定冠詞を変えて口頭で繰り返していたらしい。あれMieteの性はどうだったかなと思い、

 Wie hoch ist das MIete ?

と口頭練習を変えたが、どうもdas Mieteが口調わるいので、どうもdas Mieteではなさそうだ。

それで今日になって、さきほど辞書を引いてみたら、die Miete であった。

長年ドイツ語をやっている割にはこういう簡単な定番の文句でもきちんとは言えないということが分かった。日ごろの口頭練習がまだまだ必要であることがわかった。

(注)慌ててつけ加えるが、まちがった冠詞を用いてもドイツ語を母語とする人には間違いなく理解してもらえる。

だからドイツ語を間違えて話してもはずかしいことはないというのが、私の考えである。

これは私たちはあくまで母語以外の言語を話しているのだし、そこでドイツ語が普通に話されている社会で生活をしているわけではないからである。

ドイツ語でのabnehmender Mondと

2022-11-15 10:58:41 | 外国語
ドイツ語でのabnehmender Mondとzunehmender Mondをどう訳するのか知らなかった。

下弦の月、上弦の月とそれぞれいうのであろう。abnehmender Mondは欠けていく月、すなわち下弦の月であり、zunehmender Mondはだんだん満月に近づいていく月である。これは上弦の月である。

普通にドイツ語を学んでいる人でもドイツで生活している人は別として日本でドイツ語を学んでいる人なら、こういう語まで知っている人ならば、やはりドイツ語の学習である一定の水準を超えた人であろう。

独和辞典を見てもなかなか的確な訳がついていないこともある。もちろん見出し語としては出ていない。abnehmenとかzunehmenとかのところか、ひょっとしたら、Mondのところの出ているかもしれない。

ドイツ語の会話の実状

2022-04-09 12:34:36 | 外国語
普通のドイツ語の会話ではないが、いつもドイツ語のクラスで自分に起こったこととか世界で、または日本で起こったことを話すことを要請される。

これは、いつも決まったルーチンなのだが、いつもしどろもどろなのである。なかなか自分の思ったことをドイツ語で表現するのにいつも苦労する。ルーチンなので、前もって準備しておくといいのだが、そういうことはしたことがない。

達意のドイツ語を理想とすれば、まだ20%くらいの到達点ではなかろうか。用語だってそういうときに使うべき用語などうまく使えたことがない。要するにドイツ語の語彙が少ないのである。ましてや気の利いた言い回しなど使えたことがない。

大体その日に話すつもりなどの予定もあまりしたことがない。それでいつもしどろもどろなのである。「お前はいつも自分がドイツ語通だと言いまわっているが、実力はあまりないんだな」と思ってもらってもいい。それくらい日ごろのことをドイツ語にするのに、いつも苦労しているのである。

他のメンバーが前もって準備されているかどうかは聞いたことがない。他の人はなんとか無難にこなしておられるので、お前が一番程度の低い参加者であろうと思われるかもしれないが、トップの実力ではないかもしれないが、ビリの実力でもないと思っている。要するに、みなさんそれぞれにドイツ語の力は相当なものである。これはいわゆる専門家ではない者としては、ということである。

TGUのドイツ語の教授である、Fさんなどの会話力と比べるとまさに月とすっぽんである。3月末にこのFさんが松山に来られる機会があったので、久しぶりに数人の友人や知人と会食をした。私の外はみんなドイツ語・ドイツ文学の研究者であった。

私は一人こういう分野とは関係がない、いわば部外者であった。




数学もだが

2022-04-07 13:40:20 | 外国語
数学もだが、最近はドイツ語の読む力を養成したいと思っている。しかし、なかなか読むドイツ語は難しい。

聞く音声としてのドイツ語も難しいかもしれないが、こちらはわからないところは飛ばしてしまってもいいと思う。わかったところだけに反応してもいいから。

読むドイツ語も細かなところはあまり気にせずに飛ばして大意をとることで満足していたのだが、もうちょっと細かなところもわかりたいと感じるようになってきた。

こういう心構えだから、あまりフランス語も上達はしない。もっともフランス語の音声にはかなり慣れているつもりではあるが、圧倒的に語彙数が少ない。さあ、2000語も知っているだろうか。

いつも言うようにドイツ語の聞くことができる語彙は多分2000-3000語くらいで、自分で話すのに使える語彙は多分300語くらいであろうか。

ドイツ語の日本での検定試験の2級に合格したのはもう4,5年か7,8年前だが、準1級の検定試験に合格するのが目標であるが、なかなか検定試験を受ける気にならない。たぶん私のいまの実力では語彙がまだ少ないだろうと思っている。5000語が目標なので。

話すほうはまったく無茶苦茶でもなんとかなるかもしれないが、やはりペーパー試験がまだ通らないのではないかと思っている。

本当言えば、1級の検定試験に通ることを目標にすべきだが、これは私には達成はできないだろう。

昔、私が大学生だった頃にラジオでNHKのドイツ語の放送を聞き始めたのが、ドイツ語を学ぶきっかけであった。これはあのころは、まだ、大学院の入試に第2外国語が必修であったからである。

最近は理系の大学院で学ぶのならば、第2外国語の試験など受けなくてもいいという大学院も多いのではなかろうか。

簡単になっていることはいいことなのか、それとも、退廃なのか。私などは退廃ではないかと思ってしまう。

そういえば、最近知ったドイツ語で退廃芸術entartete Kunst(エントアルテテ
・クンスト)というのがあった。しかし、この「退廃芸術」の「退廃」の基準はかなり恣意的で本当に「退廃」芸術であったとは思われない。

日本でもファンの多い、ムンクの絵などが退廃芸術と烙印を押されたそうだから。



接続法第1式

2022-04-06 11:59:26 | 外国語
接続法第1式とはドイツ語の中でもあまりお目にかからない語法である。

これは私などは話すドイツ語を中心にして学んでいるからである。もう46,7年も前だが、ドイツに留学するためにドイツ語の力のテストを大阪のゲーテ・インスティテュートで受けたことがあった。

このときにペーパーテストを受けたとき、引用文でer habeなどといういい方がでてきたので、全部er hatが正しいとしてしまった。

このときにゲーテ・インスティテュートの先生から「会話はそこそこできるが、文法をもう少し学ばねばならないですね」と、もちろんドイツ語で言われたが、その意味するところがわからなかった。

要するに接続法第1式の用法を知らなかったということであった。そのことをはっきり認識したのはごく最近である。20歳くらいからドイツ語を学んでいるとすれば、60年以上たってようやく接続法第1式について認識したというのはあまりにも遅すぎるが、まったく認識しないよりはよかったろう。

接続法は第2式もあり、こちらの方はいくら私がうっかり者だと言っても昔でも知っていた。しかし、第1式の方はNHKのラジオ講座でも初級ではあまり取り上げなかったような気がする。

初歩の段階ではそれでもあまり問題はないし、それでも大手を振ってドイツ語通として私ははばかってきた。

ドイツ語は書かれた文章を学ぶと英語が得意な人ははじめ戸惑うことがあろう。私も自分が英語が得意だというのははばかられるが、それでもドイツ語の語順はほとんど英語と同じだと思っていたから、ドイツ語は理解できない言語であった。

基本はあまり英語とは変わらないのだろうが、それでもドイツ語には独特の配語法がある。それを認識することができなかった。

だから、私は配語法をはじめに英語と対比させて教えるべきだと思っている。動詞の人称変化だけではなく、不定冠詞や定冠詞等の格変化とかも大切な要素ではあるが、やはりはじめにドイツ語の動詞を中心とした配語法を教えるべきだと思う。

Entartung

2022-03-18 12:10:57 | 外国語
Entartungとはドイツ語である。私の知っていたのは物理の専門用語としてである。

日本語で訳せば、縮退とか縮重とか訳される。これは量子力学の状態で、ある固有値(たとえば、エネルギー)に対して状態が2つ以上存在することをいう。

これはいま広辞苑で確かめたのでまちがいがない。今問題にするのはそういう内容ではない。Entartungをどう発音していたかということである。私はエンタルトウングと発音していたと思う。これは私が大学で量子力学の講義を聞いたS教授がそう発音していたからである。
 
ところがところが、これはエントアルトウングが正しいとはつい最近まで知らなかった。いや別にいまどき量子力学をドイツ語で学ぶ人など日本にはいないので、弊害はない。だが、発音としてはどうもエント・アルトウングであって、エンタルトウングではないと知ったのはなんとしても遅すぎた。

だって、私にはもう余生はあまり残ってはいないからである。

しかし、そうではあるが、正しいことを学ぶのに遅すぎることはない。

entはドイツ語での前綴りの一つである(注)。そしてこの前綴りは動詞の前についたときには非分離の前綴りである。すなわち、アクセントがこの前綴りにはおかれてなくて、分離しない。

逆にアクセントがおかれる前綴りは分離するのが普通である。一番有名な分離動詞はeinsteigenだとかaussteigen だとかumsteigenである。これは前から順に「乗車する」、「下車する」、「乗り換える」である。これらの前綴り
ein, aus, umは文章をつくるときには分離して、文末に来る。

一例を挙げよう。

Ich (steige) den Zug in Hannover (um).

なら、「私は電車をハノファーで乗り換える」という意味でsteigeと文末のumで文のカッコをつくっている。

(注)ほかにどんな分離しない前綴りがあるか。be-, emp-,ent-,ver-, zer-とかがある。7つくらいあったと思うが、今は思い出せない。私がNHKのラジオ講座でドイツ語を学ぶ始めたころ(1960年ころ)の講師であった、藤田五郎先生は何回かこれの前綴りを講座で言われたを覚えている。

今調べたら、他の非分離前綴りはer-, ge-であった。聞いた覚えがない前綴りとしてvoll-もあると文法書にはあった。

藤田先生は東京外国語大学の教授であられたが、ここの卒業生の方から講義をドイツ語でされていたとか聞いたことがある。藤田先生の孫弟子くらいにあたる方として、私の知人のFさんがいる。

彼は優秀なドイツ語学者である。


Wo f"angt man beim Benutzen des Adjektives ohne Artikel ?

2022-01-24 17:02:34 | 外国語
以下はドイツ語の難所の一つである、形容詞の付加語的用法の一部について述べたものである。まずい多分まちがいだらけのドイツ語であろう。ドイツ語を母語としている人にまだ直してもらっていない。

1  Vor dem Beginnen
Beim Deutsch Untericht am 20. 1. 2022 haben wir etwas ”uber Endungen von Adjektiven mit bestimmtem
Artikel gelernt. Unser Duetsch Lehrer, Herr R.R., hat uns gesagt, dass solche Endungen von Adjektiven mit bestitmmten Artikeln einfach, weil die Endungen von Adjektive nur -e oder -en sind.
Aber, es gibt drei F"alle: Adjektive, die vor Nomen gelegt haben. Adjektive mit bestimmt Artikeln ist das ersten Fall. Das ist nicht schwer. Das zweite Fall ist Adjektive mit unbestimmtem Artikeln.

In diesem Fall muss man ein bisschen Modifikation brauchen. Fudamentale Endungen bleiben fast gleich von Adjektive mit bestimmten Artikeln noch, aber kleine "Anderung braucht man bei der Nominativ und Akkusative von Neutrum und Nominativ von Masculin.
In dieser F"allen zeigt sich leichter beisieplerweise.

Ein alt(er) Mann (Nominativ)
Ein klein(es) Kind (Nominativ und Akkusativ)

Andere sind gleich der Fall mit bestimmten Artikeln.

2    Wo f"angt man beim Benutzen des Adjektives ohne Artikel ?

Fundametale Idee, die Endungen von Adjektive vor Nomen ohne Artikel ist, folgt die Endungen von bestimmtem Artrikeln.
Ich finde sehr praktisch, wenn man folgenden Redewendungen auswendig lernt.

Ich zeige hier nur Beipiele. Dann gew"ohnen wir Endungen von Adjektiven allm"ahlich. Solche Beispiele kommen oft bei der Begr"ussung vor.

1.
Guten Tag !
Guten Abend !
Guten Morgen !
Guten Rutsch ins neue Jahr !
Guten Aufenthalt in Japan !
Guten Flug !
Guten Erfolg !
Gute Nacht !
Gute Besserung !
Gute Reise !
Gute Erholung !
(以上すべてAkkusativ)
mit dem besten Gl"uckwunsh zum neuen Jahr
mit besten Gru"ssen

2.
Herzlichen Gl"uckwunsch zum Geburtstag !
Herzlichen Gl"uckwunsch zur Hochzeit !
Herzlichen Dank !
Herzlichen Gl"uckwunsch zur Geburt eines Kindes !
Herzlichen Gl"uckwunsch zur Geburt Ihres Sohns ( Iherer Tochter) !
Mit herzlichen Gr"ussen
Herliches Beileid !

3.
mit freundlichen Gru"ssen
Er l"asst Sie freundlichst Gruss.

4.
Bestellen Sie ihm einen sch"onen Gruss von mir.
(Ich w"unsche Ihnen ein) sch"ones Wochenende.
Sch"one Ferien !

5.
(Ich w"unsche Ihnen ein) gl"uckliches neues Jahr.

6.
Vielen Dank !
mit vielen Gr"ussen
Viel Gl"uck !
Viel Gl"uck zum neuen Jahr !
Viel Verg"ungen !
Viel Spass !
(すぐ上の4 つのviel は無変化で語尾がつかない)

7.
Alles Gute (この場合にはGute は形容詞が中性名詞となっている。よってalles と中性名詞につく語尾となっている)

8.
Angenehme Reise !


ドイツ語の難しいところ

2022-01-22 10:49:33 | 外国語
ドイツ語の難しいところはどこだろうか。

といわれれば、

1.文の枠構造

だろうと即座にいうことができる。しかし、これをなんとか乗り切ったら、つぎに難しいのは

2.冠飾句

であろう。ただし、これはだいたいが書かれた文章に多いので、話す言葉で聞くことはまれである。

3番目に難しいのは先日取り上げた

3.形容詞の付加語用法における語尾変化

であろう。どれも私が感じたドイツ語の難所である。他のところで難しいところはないのか。たぶん他にもある。しかし、あまり覚えていない。



ドイツ語の形容詞の付加語的用法

2022-01-21 11:17:17 | 外国語
ドイツ語の形容詞の付加語的用法が昨夜のドイツ語クラスのテーマだった。

先生のR氏はこれが難しくないという。確かに、名詞の前の形容詞の、またその前に定冠詞がついていれば、この場合は難しくはない。この場合について言えば、R氏の言い分はまったく正しい。

なぜなら、その場合には形容詞の変化語尾はeかenしかない。そして、主格(1格)と対格(4格)では男性名詞の対格の場合を除いて、全部の形容詞の語尾はeである。それ以外はすべて語尾はenである。すなわち、男性名詞の対格の場合はenになっている。複数名詞につく形容詞の変化もすべてenである。この場合は文法用語では形容詞の弱変化の場合である。

いつでも名詞の前に定冠詞がついているのなら、まったく問題はないのだが、不定冠詞がつくとちょっと様相がかわる。いくつかの場合で上に述べた弱変化からのずれが生じる。この場合は混合変化と言われている。

基本は弱変化の語尾を踏襲するのだが、3つの箇所でこの弱変化語尾から変化が起きる。それは男性名詞の主格(1格)での不定冠詞と中性名詞の主格(1格)での不定冠詞がeinと区別がそれだけではつかないので、そこで名詞についた形容詞で区別をしようという意識が働く。

それでein alter Mann(一人の老人)とein kleines Kind(一人の小さな子ども)といったように男性名詞の前ではalterのerという語尾だが、中性名詞の前ではkleinesとesという語尾がついている。これは男性定冠詞derのerとか中性定冠詞のdasのsを思い起こさせる。対格(4格)の場合は男性名詞を除いて主格(1格)と同じ変化をする。

男性名詞の場合には不定冠詞はeinenであるから、それに引きずられてかeinen alten Mannといったようにaltenと形容詞の語尾はenである。

こういうことはなかなか難しいので、混合変化のときは基本の語尾はenであるとして、その例外は男性名詞の主格の語尾のerと中性名詞の主格と対格の場合の語尾esだけであると考えるとよい。女性名詞の主格と対格の場合は同じ語尾だが、eine sch"one Frauのように定冠詞とついた場合と同じである。

一番面倒な語尾変化するのは定冠詞も不定冠詞も名詞の前につかない場合である。この場合には名詞の前に男性、女性、中性であることを示すものがないので、その区別を形容詞の語尾でしたい。この場合を強変化という。

この場合の形容詞の語尾の変化は定冠詞にならったものになる。所有格(2格)を除いて定冠詞を想像させる語尾がつく。所有格(2格)だけは特別な語尾のenである。

この強変化の場合だけ、個々に述べてみよう。

主格、所有格、与格、対格の順に

男性名詞の前の語尾は、
 alt(er) Mann,  alt(en) Mann(es),  alt(em) Mann,  alt(en) Mann
女性名詞の前の語尾は
 sch"on(e) Frau,   sch"on(er) Frau,  sch"on(er) Frau,  sch"on(e) Frau
中性名詞の前の語尾は
    klein(es) Kind,  klein(en) Kind(es),  klein(em) Kind,  klein(es) Kind
複数名詞の前の語尾は
 alt(e) M"anner,  alt(er) M"anner,  alt(en) M"anner(n),  alt(e) M"anner
である。

語尾を明示するためにわざと語尾をかっこでくくっている。こうすると定冠詞との類似性がより明瞭になるだろう。

名詞自身にもすこし語尾が変化する箇所があるので、かっこでくくっておいた。基本は男性名詞との中性名詞の所有格に s をつけることと、複数名詞の与格に n をつけることであるが、これは理屈では知っているが、正しく使えたことはない。

これらの語尾は定冠詞をそれぞれ思い起こさせるが、男性名詞と中性名詞の所有格(2格)の語尾はだけはesとはならずにenとなっている。他の箇所はほぼ定冠詞を思い起こさせる。  
  
理屈はこのように言えるが、なかなか実際にドイツ語を話すときに間違えずに話すことはドイツ語を母語としない私たちには難しい。慣れるしか方法がない。たくさんまちがって次第に正しいドイツ語になって行くしかない。

(注)ドイツ語のクラスで使ったThemen neu 1, 2とまた現在使っているThemen Aktuell 3 のテクストの末尾に文法のまとめがある。この形容詞の付加語的用法がどのように記載されているのか今回はじめて見たが、Themen neu2に形容詞の語尾変化が出ている。もっとも上に書いた第3の場合の、強変化の場合の語尾への言及はない。記載されているのは、弱変化と混合変化の場合だけである。

これは強変化の場合の形容詞の語尾変化は定冠詞に準ずることが、ドイツ語を母語にしている人には当然のことであるからかもしれない。詳しいことは私たちのドイツ語の先生である、R 氏に聞いて見ないとわからない。

私はあまりドイツ語の文法に詳しくないし、文法書を開くこともごくごくまれだが、『必携 ドイツ文法 総まとめ』(白水社)をもっている。これはある日本人ゲルマ二ストの勧めで購入したものである。定価は1,600円とあまり高価ではない。

もっともドイツ語の文法書は、残念ながらあまりおもしろいと思ったことはない。









クリスマスも終わったが、

2021-12-29 12:41:35 | 外国語
クリスマスも終わったが、Joyeux No"elというフランス語を書いた。もちろんドイツ語ならFrohe Weihnachtenフローエ・ヴァイナハテンである。

訳すれば、「楽しいクリスマスを」であろうか。12月24日は聖夜Heilig Abendハイリッヒ・アベーントというと、今年もオンラインのドイツ語クラスで教わった。

というのは、毎年こう聞かれれるのだが、クラスの私を含めた、みんながほとんど覚えていないのである。先生である、R氏は毎年がっかりすることであろうか。もっともそれくらいでガッカリするようでは外国語の教師は務まらないだろう。

12月25日はerste Weihnachtエァーステ・ヴァイナハットといい、12月26日はzweite Weihnachtツヴァイテ・ヴァイナッハトという。

なんでこんなブログを書いたか。来年こそはクリスマス・イヴはドイツ語では、聖夜ハイリッヒ・アーベントであることを覚えておきたいからである。


ゲーテの言葉

2021-09-30 11:53:18 | 外国語
最近知ったゲーテの言葉

  Es ist nichts schwerer im Leben, als nat"urlich zu sein, nat”urlich zu handeln.

  人生において何も、より難しいことはない。自然であること、自然にふるまうことよりも。

ちょっと変な日本語訳だが、ドイツ語の語順にしたがった訳のつもりである。  

フランス語の語尾は

2021-01-11 11:16:32 | 外国語
フランス語の語尾は発音しないことが多い。たとえば、形容詞の大きいを意味する grand はグランであり、グランドではない。もちろんこの形容詞の女性形のgrande はグランドとなる。

もちろん、この場合には語尾の e は発音されていない。ところがいくつかの子音で発音されるものがある。

autocar(オトキャール)とか car(カール)とか par(パール)の語末の r も発音される。

前置詞の avec(アヴェック)の c とか、形容詞の neuf(ヌフ)とか疑問代名詞の quel(ケル)とかである。普通の場合にはフランス語の子音の語尾は発音されないされないことが多いので、注意深いという意味の英語carefulと覚えなさいと言われる。このcarefulの中にc, r,  f,  lが含まれているからである。

(2021.6.10付記) フランス語でc, r,  f,  lという語尾は発音されることが多い。

昨夜のドイツ語クラスから

2021-01-08 11:45:27 | 外国語
昨夜のドイツ語クラスからdie Rinne樋(とい)という語を学んだ。そのことを朝食後に妻に話したら、すぐにスマホで「雨どい」ドイツ語で検索をしてくれた。

die Regenrinneが「雨どい」の正確なドイツ語である。die Rinneはだから側溝とかも意味している。

そうこうしているうちに妻が延岡市で毎週の水曜日のお昼にランチ会をしている人のサイトを見つけた。

この人は英語の先生であるらしいが、ドイツ語を話すランチ会を毎週水曜日に開いているらしい。このごろのコロナ禍で、このランチ会の中止を知らせていた。

この人、ホール・ロナンさんがすごいのはこの案内とかその他の知識を英語、日本語、ドイツ語で知らせていることだった。資格がALTとなっていたので中学校の英語を教える教員であるのだろう。だが、少なくとも英語、ドイツ語、日本語のトリリンガルであることだった。

妻の考えでは、これが九州・宮崎県の片田舎でやっている活動とは思えないということだった。

ホール・ロナンさんのサイトだかで、知ったことわざにvom Regen in die Traufeというのがある。これは「小難を逃れて大難にあう」というような意味らしい。

辞書を引いてみたら、ちょっと表現がちがっていて、aus dem Regen in die Traufe kommenとあった。こちらの方がいいような気がするが、正否は知らない。

Traufe(トラウフェ)は軒を意味する語だが、こんな語は今まで知らなかった。もっとも手元にある辞書を引いてみたら、すでにこの語の下に赤線を引いていた。だからはじめて出会った語ではなかったらしい。だが、それを覚えてはいなかった。

aus dem Regen in die Traufe kommenの意味だが、「小雨を避けて、軒下に避難したら、軒から落ちる大きな雨粒にあたる」というような状況を意味したことから来たらしい。

もっとも先刻引いた独和辞典は、数年前に私も知っていた、E大学のドイツ語の先生Kさんが亡くなってその研究室にあった辞書をもらったものである。

だから、私が何十年も前からもっている辞書ではないので、このTraufeを引いたのは多分ここ数年に以内であることはまちがいがない。



外国語ネタですみません

2020-11-06 10:46:11 | 外国語
外国語ネタですみません。

昨夜のNHKのフランス語講座「旅するフランス語」で出て来た言葉は、不断に使う言葉であるが、なかなか日本人にはなじまない言葉であった。

まず指輪だが、une bagueは思い出さなかった。つぎにベルトはune ceintureだと思ったが、自信がなかった。がその通りであった。メガネはdes lunettesであり、これもあまり使わないので、本当に覚えていたかどうかあやしい。

長い間この講座を見ているのだが、なかなか意識的に勉強しているわけではないので、即座に言葉を思い出すのはなかなか難しい。

指輪だが、une bagueに日本人としてよく似ている語としてvagueがあろうか。

bとvとの音が私には区別しにくい。vagueは波という意味である。nouvelle vagueという映画のトレンドが私の若いころにあった。

日本なら大島渚監督とか篠田正弘監督の映画がそういう名で呼ばれた。