物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

『元気が出る数学の授業』

2024-01-19 10:49:12 | 数学
『元気が出る数学の授業』(東京図書)という本を購入した。実はこういう題の本を書いたらどうかと私自身が思っていたから、新聞広告を見てすぐに注文したのである。

取り扱っているトピックがわるいことはないのだろうが、ちらっと見た感じでは私の期待ははずれた。いやこの本の存在の意義がないとか言っているのではない。私が本のタイトルから期待していたものと比べてあまりに外れていたからである。

いや私ならどういうことを書きたかったと言われても私自身がよくはわからないのだが、すくなくともこういう本を書きたかったという気はまったくしなかった。

もうちょっと数学に真正面から取り組むという気概が必要なのではないかという感じがしている。じゃあ、お前ならどういう風に書くのかと言われたら、口ごもってしまうだろうから、これも一つの解ではあるのかもしれないのだけれど。

いや、こういう本を書くのが難しいということなのかもしれない。

18 コメント

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マルテンサイト千年 (グローバル・サムライ)
2024-07-07 12:26:48
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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Unknown (aoyama)
2024-07-07 21:31:30
コメントありがとうございます。

「マルテンサイト千年」とは金属学を専攻されているのですね。グローバル・サムライさんは。

それはともかくとしてChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命が哲学にも影響を与えることはあるでしょうが、やはり新しい哲学を生むとまでは思っていません。

その点は楽観的すぎますかね。

新しい日本的な技術がもし出てくるのであれば、なにも反対する理由はありませんが、果たしてどうでしょうかね。
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ハイブリッド哲学 (ジャパンラブ)
2024-07-30 14:13:43
「材料物理数学再武装」か。関数接合論ですね。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。マクロ経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
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特殊鋼の材料強度 (信頼性工学関係)
2024-08-05 03:40:39
私の場合「材料物理数学再武装」を読んだのが非正規分布系の確率密度関数に興味を持ったからだ。品質工学かんけいの怪しげなサイトで「ドミノ理論」なる政治的なにおいのぷんぷんする内容が大体的に語られていたころだった。破壊力学的な確率密度関数がそれにあたるが、ワイブル関数も一つの近似形態だという認識だったのは感動した。あと等確率の原理から微分方程式により正規分布を導出あたりも新鮮だった記憶があります。
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コメントする方々の間で盛り上がって (aoyama)
2024-08-22 15:05:08
コメントされる方々の間で盛り上がっているのはおもしろいですね。

それもマクロ経済学とか「材料物理数学再武装」だとかとかいうのは。私の子どももマクロ経済学には関係しないでもないのですが、私自身はさっぱりわかりません。

各自が議論を展開して下さるのは構いませんが、できるだけかみ砕いて啓蒙的な観点をお持ちいただけるとより広がりができるかと思います。
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文明論的補足 (鉄の道)
2024-09-03 00:37:05
一神教はユダヤ教をその祖とし、キリスト教、イスラム教が汎民族性によってその勢力を拡大させたが、その一神教の純粋性をもっとも保持し続けたのは後にできたイスラム教であった。今の科学技術文明の母体となったキリスト教は多神教的要素を取り入れ例えばルネサンスなどにより古代地中海世界の哲学なども触媒となり宗教から科学が独立するまでになった。一方でキリスト教圏内でも科学と宗教をむしろ融合しようとする働きにより、帝国主義がうまれた。宗教から正当化された植民地戦争は科学技術の壮大な実験場となり、この好循環により科学と宗教を融合させようというのである。その影響により非キリスト教圏で起きたのが日本の明治維新という現象である。この日本全土を均質化した市場原理社会する近代資本主義のスタートとされる明治維新は欧米などの一神教国が始めた帝国主義的な植民地拡張競争に危機感を覚えたサムライたちが自らの階級を破壊するといった、かなり独創的な革命でフランス革命、ピューリタン革命、ロシア革命、アメリカ独立戦争にはないユニークさというものが”革命”ではなく”維新”と呼んできたのは間違いない。しかしその中身は「革命」いや「大革命」とでもよべるべきものではないだろうか。
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論の正当さはさておいても (aoyama)
2024-09-03 09:58:26
論の正当さはさておいても、鉄の道さんはかなりの知性と教養の持ち主だとお見かけしました。

私などは鉄の道さんほどの教養とか知性をもちあわせないで今日まで生きてきました。

鉄の道さんのその才がうらやましいですが、そういうところは持って生まれた個人個人の特性ということでしょうね。

どうすることもできません。
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もののふの原点 (日本刀への道)
2024-09-17 16:28:23
それにしても古事記はすごいよな。ドイツの哲学者ニーチェが「神は死んだ」といったそれよりも千年も前にイザナミ神についてそうかいてある。この神おかげでたくさんの神々を生まれたので日本神話は多神教になったともいえる。八百万の神々が出雲に集まるのは、イザナミの死を弔うためという話も聞いたことがある。そしてそこから古事記の本格的な多神教の神話の世界が広がってゆくのである。
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ひとはみな死ぬからえらい (aoyama)
2024-09-17 17:55:22
「ひとはみな死ぬからえらい」という内容の詩を書いたのは哲学者の鶴見俊輔さんです。

「死は万物のはじまり」という観点があるのかもしれません。

何十億年か何百億年も経つと地球だってなくなる時期が来るのは自然科学的には事実なのですが、そういうことも知らずに現世の地球上で他国を攻撃したりしているのは馬鹿げたことです。

せめて私たちの生きている間はお互いを尊重し合って生きていくべきでしょう。
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抜刀隊ファン (サムライソウル)
2024-09-23 22:03:23
日本が大東亜戦争を戦った理由、それは自存自衛とアジアの解放に他なりません。戦後、タイ王国のククリット・プラモード首相は、

 「日本のおかげで、アジアの諸国は全て独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日東南アジアの諸国民が、米英と対等に話ができるのは、一体誰のおかげであるのか」

 と書き記しています。この言葉が、あの戦争が何であったか、そのすべてを表わしているでしょう。
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