物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

BWL(経営学)

2020-11-06 10:29:51 | 外国語
BWL(経営学)という語が昨夜のドイツ語のクラスで出て来た。いままでの私の生涯で一回くらいしかこの語を聞いたことがないかもしれない。

それでどういうのか意味がわからなかった。特に最後のLがわからなかった。最後のLはLehreだという。それでようやくわかった。

BWLはBetriebswirtschaftslehreだということである。なんと長い綴りのドイツ語だろう。これはBetriebs-wirtschafts-lehreと3つの部分に分けて理解するとよい。

こんな難しい言葉が出てくるとは、と日本語でぼやいたら、R氏から、だからドイツ人だってBWLと略していると言われた。この辺は彼から日本語で言われたかもしれない。

このBWLという語を聞取ったのはクラスに参加している、K夫人である。なかなかよく音を聞き取っておられる。その前にもbisscherlというのも聞き取ってもらった。これはeinbisschen(少し)という語があるが、これのミュンヘン地方の方言であろうか。





doublerドゥブレ

2020-11-05 11:21:59 | 外国語
doublerドゥブレは英語を分かる人は何かを2倍にするのだなと察するだろう。doubler le revenu de la nation(ドヴレ ル ルヴニュー ドラ ナシオン) とは「国民所得を倍増させる」だという。

池田勇人さんが総理大臣の就任にあたって、自分の在任中の10年以内に国民の所得を倍増させると言ったのは私の年代の者にとってはまだ記憶にある文句である。

フランス語の仏和辞典にこういう例が出ているのは編者が私と同じ経験の持ち主であるからであろうか。

このdoublerが別の意味としてテレヴィドラマ等での吹き替えも意味するとは知らなかった。


ドイツ語のパズル

2020-10-28 12:10:49 | 外国語
ラジオのNHK講座のテクスト「まいにちドイツ語」の11月号の末尾近くにあるドイツの語のパズルだが、1か所だけわからないところがあった。

タテのカギの3である。

「彼はもうけから取り分を要求する」とあり、そのドイツ語が
   Er fordert seinen  (       )   am Gewinn.
とあり、(      )のところはA*t*ilまでは他のところのヒントでわかっている。ところがA*t*ilの*のところがわからない。

辞書を丹念に調べるという方法もあったろうが、それをする気も起らなかったので、インターネットに頼った。

「彼はもうけから取り分を要求する」を日本語として入力してドイツ語に翻訳させたら、Anteil(アンタイル)が出てきた。Anteilという語を今まで見かけたことがなかったわけではないが、意識して覚えたことがなかった。

どうも「取り分」という訳語よりも私には「分け前」という訳語の方がピンとくる気がする。

「彼はもうけから取り分を要求する」は、だから、
   Er fordert seinen  ( Anteil )   am Gewinn.
となる。もっともこのドイツ語のパズルではこの部分がわからなくても答えはでるのだが。出題者の方の気遣いで新しい語を覚えた(注)。

そういえば、「天使の分け前」という映画を前に見たことがある。「天使の分け前」とは醸造中のワインとかウィスキーとかが醸造中に蒸発で減る分をいい、これを天使が飲んだと考えるという、ジョークから来ている。

(注)私の持っている『ドイツ語基本語活用辞典』では3000語の見出し語が出ているが、このAnteilはそこにはなかった。『ドイツ語基本語5000辞典』(白水社)には出ていた。

(2024.6.8付記)いくつかの外国語ネタのブログにいくつかの凡ミスがあった。そのうちの一つがこのブログである。すみません。

Volkeszahlung

2020-10-23 11:27:03 | 外国語
Volkeszahlungという語を読んで、この語がすぐにわかるようなら、あなたのドイツ語力はすばらしいものだろう。

辞書をまだ引いてないのだが、たぶん「国勢調査」のことだろう。これは昨夜19時30分ころからはじまったzoomによるドイツ語のクラスの冒頭に言われたドイツ語である(注1)。

はじめなんのことかわからなかった。どのような調査が行われたかを尋ねる問いがなされたが、途中で変な問いがあった。

「朝からコヒーを何杯飲んだか」だとか、「ズボンを何着持っているか」だとか、これはユーモアでそういうことを尋ねているのだと思った(注2)。

ところが国勢調査の調査内容をあらかた話した後で、他にどんな質問があったかと尋ねられた。

要するに会話の中でどういうことを聞き取っているのかということを意図して変な質問を挿入していたのだ。

こういう教育的な配慮を先生というものはしなくてはならないのかと感心をしてしまった。

それで思い出したのだが、ケーブルテレビで放送されているアメリカのTVのドラマのシリーズで「メンタリスト」というのがある。この中に最近の再放送で見たのは、ある人に呼ばれた、ドラマの主人公ジェーンさんは突然に風呂場につれて行かれ、なんの説明もなく浴槽の水の中に何回か連続して頭を突っ込まれるという乱暴を受ける。

そのときに何の脈絡もなくそばにいる人が関連のない言葉を続けていう場面がある。そしてそのときにジェーンさんが殺されるのかと思ったが、これが脈絡のない言葉をジェーンさんが棒暗記できるかのテストのためであった。

この後の成り行きは私が入浴するためにテレビの前の席を外したために知らないのだが、ひょっとしたら、R氏はこのテレビにヒントを得て、これを手段に使ったのかもしれない。そうだとすれば、なかなか R 氏は隅におけない人である。

(注1)後で辞書を引いたら、やはり国勢調査だった。
(注2)「今日コヒーを何杯飲んだか」Wieviele Tassen Kaffee haben Sie heute getrunken ?
「ズボンを何着持っているか」Wieviele Hosen haben Sie ?

Die Wahrheit liegt auf dem Platz.

2020-10-13 09:41:32 | 外国語
Die Wahrheit liegt auf dem Platz.とい う名言を言ったのはドイツ人のサッカーコーチのRehhag(?)さんだという。このコーチは存じ上げていないのだが、昨夜のNHKのEテレの「旅するドイツ語」の最後に紹介されていた。

Die Wahrheit liegt auf dem Platz.の直訳は「真実はフィールドの上にある」であろう。このコーチはどこかの国のサッカ-チームを率いて全ヨーロッパだったかの選手権に優勝したコーチだという。この意味は定かではないが、厳しい練習をすれば、ゲームで勝てるとかいうことであろうか。

der Platzは普通は広場であるが、ここではサッカー場を意味しているのであろう。普通はder Marktplatzという語として使われる。

ヨーロッパの町はキリスト教の教会を中心にして町が発展したので、町の中心に教会があり、その広場で週に何日か市場が立つ。それでMarktplatzと言われる。日本人にとってもよく知られているのは、たとえばフランクフルトのR"omerbergであろうか。それとミュンヘンのマリエンプラッツMarienplatzであろうか。

もう20年以上前のことだが、数週間の南ドイツの旅行の最後にフランクフルトでそれこそ20数年ぶりにこの広場R"omerbergのアイスクリーム屋さんの前の椅子にすわってアイスを食べながら、中年のご婦人とお話をしたことを覚えている。

なんでも前日にゲーテに関係したお祭りの儀式があり、ゲーテのお母さんがお里帰りするという劇で馬車に乗って広場を出るというシーンがあったのだという。

そのときにはじめてKutsche(クチェ)というドイツ語を耳にしたが、たぶん馬車のことなんだろうなと想像した。レーマベルクR"omerbergの近くにはゲーテの生家Geburtshausがある。

広場としては、他にはミュンヘンM”unchenのマリーエンプラッツMarienplatzとかベルリーンBerlinのアレクサンダープラッツAlexander Platzとかが有名である。




フランス語のアルファべ

2020-10-09 09:31:59 | 外国語
10月になってテレビのNHKのフランス語もまた新しく始まった。

もう何回こういう始めのフランス語の講座を聞いたことだろう。100回に近いのではなかろうか。

私にとって、フランス語は第3外国語である。第2外国語はドイツ語であるが、話したり聞いたりする外国語としては英語に次いでフランス語は第2外国語にあたる。

大学では半年しかフランス語の講義を聞いていない。それも大学3年になって、教職課程の単位をとることを諦めた後で、すこしあまった時間を第3外国語としてフランス語を学ぶことにした。

仏文科の学生と一緒にフランス語をN教授から学び始めた。もちろん半年だけでは、もちろんフランス語がわかるようになるわけではない。

また道を外してしまった。フランス語のアルファべの発音について話をしたい, のであった。

a, b, c, d, e, f, g, h, i, j, k, l, m, n, o, p, q, r, s, t, u, v, w, x, y, zであるが、順に
ア、べ、セ、デ、ウ、エフ、ジェ、アシュ、イ、ジ、カ、エル、エム、エヌ、オ、ぺ、ク、エール、エス、テェ、ウュ、ヴェ、ドウブルヴェ、イクス、イグレック、ゼッドと発音する。

注意すべきところは eはウである。h はアシュ、i はイ、w はドウブルヴェ(二重のヴェv)である。yはギリシャのイの意味だったと思う。

何年発音を練習しても私の間違いやすいのは g と j とである。g はジェ、j はジであって、まるで英語のアルファベットの発音と互いに入れ替わっているようである。

こんなことを書く気になったのは昨夜のフランス語講座を一緒に見ていた妻が e が分かりにくいと、今朝さきほど漏らしたからである。それでしかたなく即座のフランス語のアルファべの発音のone point lessonをした。


鉄棒する

2020-08-29 10:43:51 | 外国語
このところドイツ語づいているので、ついでに「鉄棒する」とはドイツ語ではam Reck turnenという。こんな言葉はドイツ語学習歴60年以上なのに一度も聞いたり読んだりしたことはなかった。

鉄棒の棒のことをなんというか。先々回のドイツ語のクラスでもドイツ人のR氏からも的確な示唆はなかった。

これはその後die Reckstangeというとわかった。日本人の小学生ならできることが望まれる逆上がりは、Felgaufschwungというらしい。

Aufschwungはシンチンガーの「独和辞典」には「蹴あがり」と訳がついていた。富山「独和辞典」では「振り上がり」と訳がついているが、「振り上がり」という日本語は聞いたことがない(注)。

ちなみに私が若い父親だったころにはまだ鉄棒の逆上がりや蹴上りはできたが、さすがにいまは多分できないだろう。

妻は大抵何でもできるが、この鉄棒の逆上がりはできない。それで子どもたちの逆上がりの指導は私の役目だった。

それに加えていうなら、妻はスケートができない。町内での子ども会がスケートのために市内のアレーナに行くときにはいつも私が自分の子どもたちの指導に行かねばならなかった。

テニスは私は下手だが、妻は上手だったので、その点ではバランスがとれている。

(注)広辞苑の第5版を引いてみたが、「振り上がり」という日本語はなかった。

「野菜」をドイツ語でなんというか

2020-08-28 12:14:12 | 外国語
「野菜」をドイツ語でなんというか。

昨夜のオンラインのドイツ語のクラスで、野菜の油いためを毎朝作っていると言おうとして野菜という語がどうしたのかでて来なかった。

それでもちろん、ニンジンを切ったり、キャベツを切ったり、ナスを切ったりして、コッヘン(料理)すると言ったので別に困らなかったのだが、どうして野菜がでて来なかったのかわからない。

このことを朝食後に妻に話したのだが、そのときにはちゃんとGemueseと野菜のことが出てきたのだから、なんてことはないのだが(注)。

ついでに言うと、このときキュウリもでて来なかった。キュウリはGurkeという。単数はGurkeだが、普通複数で使うのでGurkenというほうが通りがいいかもしれない。

いま、ドイツ語の辞書を引いてみたら、Gemuese(野菜)のところにジャガイモを除くとあった。

ジャガイモder Kartoffel(カルトッフェル)はドイツでは野菜に入らないらしい。日本では野菜に入るのだが。ちなみにジャガイモの複数はKartoffelnである。

野菜と対になるべき果物はdie Frucht(フルフト)という。ところがこれとよく似た語にdie Furcht(フュルフト)というのがある。

たいてい話の前後関係から意味の取り違えは起らないのだろうが、私たち外国人泣かせのドイツ語である。こちらの意味は「恐れ、恐怖」の意味である。

(注)die Gemueseはゲミュ-ゼと発音する。「油いためした野菜」はgebratene Gemueseとでもいうのだろうか。

ちなみにueはウ ウムラウト(Umlaut)であり、uの上に2重点がつく。oeと書かれるとこれはoの上に2重点のついたオ ウムラウトである。ドイツ語を知っている人には常識だが、世の中の人はすべてドイツ語を学んでいるわけではないので付記する。


RSVPとNRSVP

2020-06-15 10:40:11 | 外国語
RSVPとNRSVとはフランス語である。

それぞれRespondez s'il vous plait !とNon respondez s'il vous plait !である。

始めの文章はパーティの主催者がその開催を知らせるときなどに参加するなら、連絡をしてなどというときに使う。

二番目の文章は手紙などくれた人がこの件に関しては返事をくれなくても良いよというようなときに文の末尾に書いたりする。

あるパーティの後で同僚の教授がご自身のイギリスでの留学に出かけて、その直後にある連絡をもらい、その文の最後にRSVPとあって意味がすぐにはわからなかったと話をしかけたときに、Respondez s'il vous plait !と言ってしまい、話の腰をおってしまうというぶしつけなことをしてしまった。

それもずっとあとになってぶしつけなことをしてしまったのだなとわかったときはもう取り返しがつかなかった。




Zoomでのドイツ語クラス(初回)

2020-06-12 12:54:11 | 外国語
Zoomでのドイツ語クラスをしたいとR氏からメールをもらったのは、もうほぼ1週間前である。

それでも3の倍数の月には「数学・物理通信」を発行しているので、それの原稿の推敲の方に私の仕事の重点があった。

とうとう9日の夜になって数人の人の尽力によりまがりなりにもカメラとかマイクとかが機能することを確かめることができた。特にマイクの作動には子ども助力を得た。

その後、水曜日に明日の木曜日にR氏と私と最低2人でのクラスをやろうではないかとR氏から提案があった。しかし、それは夜の19:45からであるので、私の妻の了解がないとできないと、まずはメールで返事しておいた。

その後、妻の了解が得られて実際に19:45から行うことができた。それでもはじめに私の音声が入らないといわれたのだが、それはマイクのアイコンをクリックしたらマイクが使えるようになり、少なくとも初回はほとんど2人でクラスができた。

最後ころに、R氏夫人のSさんが短時間参加したが、大部分はR氏と私のやりとりであった。

私の妻などは火曜日の晩にこれではドイツ語のクラスなど実現不可能だとほぼ断言していたから、実際にそばで聞いていてクラスが実行可能だと知って驚いていた。

大体、関心のあることにはなんでも乗り出してくる妻がおとなしかったので後できいたら、なかなか口をはさむことなどできなかったと言っていた。

なんのことはない技術的な問題ではなく、言葉の問題であったらしい。

それでもマイクのクリックとか画面共有とかのアドバイスを側からしてくれて助かった。

R氏は今後他のクラスのメンバーにもZoomのインストールを呼びかけるつもりらしい。


水に関係したドイツ語

2020-01-23 11:27:37 | 外国語
昨日の『水に関係した英語」のドイツ語版である。

まず、淡水であるが、das S"usswasserというらしい。「甘い水」とでもいうのが直訳である。海水はdas Seewasserである。

飲料水はdas Trinkwasserであろう。生水はdas frische Wasser (das ungekochte Wasser)だという。英語ではこれは「淡水とか真水」の意味であった(付記)。

硬水、軟水はdas Hartwasser, das weiche Wasser (Hartwasser, weiches Wasser)だというから、およそ日本語と英語、ドイツ語の間の考えのちがいはない。

水道水はdas Leitungwasserであろう。余計なことだが香水はdas Parf"umである。降水はder Niderschlageだという。

汽水のドイツ語訳は私の、もっている和独辞典には載っていない。インターネットで検索するとBrackwasserが出て来た。

(2020.1.24付記) 生水のdas frische Wasserのところのカッコの中の das ungekochte Wasserは普通使わないと昨夜のクラスで R 氏に言われた。それは言葉の説明であろうと。そうかもしれない。


 

水に関係した英語

2020-01-22 11:55:00 | 外国語
先日のNHKのブラタモリで浜名湖が出ていた。その水が汽水であるとの話だった。

汽水とはあまり日本語でも聞かない語だが、なんとか理解できる語である。ところで、水に関係した英語が気になった。

汽水とは英語でどういうか妻に聞いたら、すぐにスマホで調べてblackish waterといわれた。それで後で机の上にいつもある手元の英語学習辞書を引いてみたが、blackishはあったが、blackish waterは出ていない。

それで、むきになって岩波『英和大辞典』も引いてみたが、blackish waterはでていない。それどころが英語学習辞典に出ていたblackishという語も出ていない。

その理由はわからなかった、辞書が単に取り上げていないのだとばかり思った。
それその後Websterを引いてみたが、これにも出ていない。

いま、このブログを書こうと思ってインターネットで汽水を検索したら、brackish waterと出て来た。ここで、lとrとを取り違えていたことにようやく気がついた。

brackishとは日本語訳では、「ややしおからい」とある。汽水とは海水と淡水とが入り混じった水のことである。

そういう湖としては日本では浜名湖と宍道湖が知られている。

ところで、こういう水に関係した語が出て来たので、他に水に関係した英語がどうだったか関心が出て来た。

このブログでもいつか淡水を英語でどういうか書いたことがある。これはfresh waterであった。海水はsea waterであろう。それからよく問題になるのは硬水、軟水であろう。これはhard water, soft waterでいいらしい。

日本では飲料水は軟水であるが、ヨーロッパでは硬水であることが多い。それで生水を飲むことはあまりされない。これは水道水であってもそうである。

ドイツでコーヒーが好まれるのも水道水が硬水であることとも関係がありそうである。

ミネラルウォ―ターはmineral waterであろう。水道水はtap waterというとか。飲料水はdrinking water、生水はunboiled waterとは和英辞典による。

やれやれ。ただの水だのに面倒なことだ。

Pause, nett, Entschuldigung

2020-01-18 12:54:05 | 外国語
今朝、朝食後に妻と話をしていて思い出したドイツ語がある。

それはPauseというドイツ語であった。まだ私たちが大学の宿舎に住んでいたころこの地区にドイツ人の子どものサッカーチームを連れたコーチがやってきた。

それの世話を頼まれたのだったか、妻がその中学校の校庭にでかけた。ひとしきりサッカーのゲームか練習を彼らがした後で町内の世話役が休憩のための飲物をもってやってきた。その時、世話役は何といっていいかわからなかった。

それを見た妻がパウゼーと叫んだら、ドイツ人の子どももコーチも「おおパウゼー」と叫んで休憩ができた。あまりにドイツ人の子どもにとってパウゼ―が普通の言葉であったので、なぜ妻がこの言葉を知っているのかなどという質問はでなかった。

nettについては先日書いたので、省略する。

Entschuldigungについてはあるとき京都であった国際会議に出席したときの夜のパーティである女性がEntschuldigungといいながら、人いきれの中を食物か飲物とかのところへ行こうとしていた。

だれもそれに反応した風には見えなかったが、ああ、ドイツ語だなと一人納得したのであった。その時にどのくらいの人がその言葉を理解したのかはわからない。

母語というものは自然に出てくるものだと思えた瞬間であった。

一本とられた

2020-01-13 11:50:11 | 外国語
今朝、妻がコーヒーを入れてくれるというので、ドイツ語で

Du bist freundlich.

と言ったら、妻にそれは nett でしょうと言われた。その通りである。nettという語を思い出さなかったので、freundlichと言ったミスを鋭く突かれてしまった。

前の表現であるが、ほんとは

  Das ist sehr nett von dir.

とでも言ったらよかったのであろう。

妻はあまりドイツ語が上手に話せるわけではないが、全く話せないわけでもなく、ちょっとした短い話ならできる。

私などと比べれば、はるかにドイツ語を話す経験は少ないのだが、その妻に教えられてしまった。これは私がドイツ語を母語にする話者ではないからしかたがない。

これは私のことではないが、ある日本人のドイツ文学者を若いころに知っていたが、彼が毛皮のコートPelzmantelという語を度忘れして、四苦八苦している場面に出会ったことがある。

彼はスイスの留学したドイツ文学者であり、ドイツ語もよくできる人だが、それでもときにはそういうことがあるという例として知っている。これは単に度忘れだから、その語を知らなかったとは思わない。