物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

untersagenとnicht erlaubt

2019-10-26 13:30:45 | 外国語

ドイツ語で「禁止された」というとverbotenという形容詞を私などは思い浮かべる。

Park Verboten ! 

などとあると、駐車禁止であることがわかる。

Rauchen Verboten !

とあれば、喫煙禁止だな、などともわかる。

だが、もっとしゃれた言い方として, unntersagt sein とか nicht erlaubt とかといういい方があると、 NHKのラジオのドイツ語中級講座で中山 純先生から教えられた。

ドイツ語とのかなり長いつきあいだが、untersagenという語は知らなかった。これは私のドイツ語は単なる趣味であり、仕事に使っているわけでもないし、ドイツ語圏に住んでいるわけでもないからしかたがない。

erlauben という語はもちろん知っていたが、それを否定形で使うことなど考えたこともなかった。

確かに上品な言い方というか、すこし上級な言い方のような気がする。

Erlauben Sie mir, dass ・・・. などと言われたら、わかるだろうが、そういう言い方を聞く機会などほとんどないのだから、びっくりするかもしれない。

 

 


Worin besteht Ihrer Meinung nach der Sinn des Lebens ?

2019-10-26 12:14:41 | 外国語

Worin besteht Ihrer Meinung nach der Sinn des Lebens ? (ヴォリン ベシュテート イーラー マイヌング ナハ デア ジン デス レーベンス ?)

意味: あなたの考えでは人生の意義はどこにありますか

などと言われたことはない。これはいまドイツ語のクラスで使っているテクストに載っていた疑問文であり、これについての各自の答えを1週間かけて考えてきなさいというのが、先々週にR氏が私たちに課した宿題であった。

der Sinnという語は、ここでは意義とか意味とかいう意味だろう。それはすぐに推察できたが、実は辞書を引いてみると、この意味が一番目にはきていない。

Unsinn !(ばかな!、ナンセンス)とかいう語が、すぐにこのSinnでは思い出されるが、Sinnの元の意味を知っていなかった。

そういう元々の意味を知っていなくても、おおよその意味が分かるのが、長年ドイツ語を学んでいる「おかげ」なのであろう。

それにしてもドイツ語を母語にしている人なら、別の感じをもつのではなかろうか。

Sinnの一番初めに来る意味は、「感覚」とか「知覚」とかである。例として五感 die f"unf Sinne がある(注)。 二番目には「(美に対する)感覚、センス」であり、そういういくつかの意味が来た後で、ようやく5番目に「意味」とか「意義」とかが来ている。

だから、ドイツ語を母語にする人にはそういったすべての意味の後での「意味」とか「意義」なのであるが、私などは一番最後の意味しか知らない。

それはそうと、有名なHeineのローレライの歌の中にこのSinnという語がつかわれていたのをご存知でしたか。「忘れられない」という意味に使われていたのですが。

辞書にも

jm. aus dem Sinn kommen  人に忘れられる

という例が出ている。もっともローレライの歌では否定形で使われていたはずです。

あとで調べてみよう。

(注) der f"unf Sinneとさっきまで書いていた。今読みなおしたら、der SinnとSinnは男性名詞ではあるが、f"unf Sinneは複数であるから、die f"unf Sinneとしなくてはならないことに気づいた。辞書を調べてみたら、やはりちゃんとdie f"unf Sinneとあった。私のドイツ語力といってもそれくらいの力しかない。その前にはder f"unfe Sinneと書いていた。こちらはこのブログを書いた次の日だったかに修正したが。

どうしてこういう間違いをするのか。五感は5つの感覚であるので、Sinneと複数であるので、辞書には複数語尾-eがついていた。それを読み間違えてf"unfのほうに-eをつけたのであった。

五感の5を5番目の、と読み違えていた。ああ、はずかしいまちがいばかりする。それに5番目なら der f"unfte とでもしなければいけないのだろう。

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(付録)

調べてみました。
第1節の終わりに(後掲の詩の第1節を参照)
Das kommt mir nicht aus dem Sinn.
(遠い昔の物語が心から離れない)
とあります。
「遠い昔の物語」は前文からの意味をとった訳で、dasの意味を説明したものです。
辞書にある、不定詞句
jm aus dem Sinn kommen
からどうやって、上の文がつくられたかを説明しましょう。

主語がDas(そのこと)と決まれば、不定詞 kommen は kommt と3人称の単数の定動詞になり、主語Dasの次に来ます(定動詞第2位の原則)。あとは不定詞句のkommen以外の部分を続ければ、よいのですが、aus dem Sinnの前に否定の語nichtを入れて、結局

Das kommt mir nicht aus dem  Sinn.

という文ができます。

ちなみに冒頭の
Ich weiß nicht, was soll es bedeuten,
ですが、 学校で学ぶ「ドイツ語文法」なら、
Ich weiß nicht, was es bedeuten soll ,
と「定動詞後置」となると思うのですが、
詩では語順が少し融通無碍なところがあります。
これは韻を踏む都合でしょうか。

私はヨーロッパ語はすべて英語と同じ語順をとると思っていたので、
ドイツ語は私には「ちんぷんかんぷん」であった。こういう状態が2,3年
続いた。

ドイツ語は英語に似てはいるが、語順は同じではないということを知った
のは2,3年後のことであった。そういう苦い経験からいろいろ書いてしま
った。ドイツ語の得意な人には「釈迦に説法」であったろう。

フランス語は英語を学んだ人にはドイツ語ほど難しく感じないで学べる
のではないかと思う。

フランス語も英語とちがうところがないわけではないが、すくなくとも私は
ドイツ語の場合のような衝撃を受けることはなかった。

しかし、昔の私のような人も少なくないと思うので、詳しく書いた。

以下に、ローレライのハイネの原詩と訳をどこかの
インターネットから無断引用します。

1. Ich weiß nicht, was soll es bedeuten,
Daß ich so traurig bin;
Ein Mährchen aus alten Zeiten,
Das kommt mir nicht aus dem Sinn.
私には分からない
どうしてこんなに悲しいのか
遠い昔の物語が
心から離れない
Die Luft ist kühl und es dunkelt,
Und ruhig fließt der Rhein;
Der Gipfel des Berges funkelt
Im Abendsonnenschein.
風は冷たく 辺りは暗い
静かに流れるライン川
山の頂は夕日に輝く
2. Die schönste Jungfrau sitzet
Dort oben wunderbar
Ihr gold’nes Geschmeide blitzet,
Sie kämmt ihr gold’nes Haar.
美しい乙女が座っている
金の飾りは輝き 金色の髪を梳いている
Sie kämmt es mit gold’nem Kamme,
Und singt ein Lied dabei;
Das hat eine wundersame,
Gewaltige Melodei.
金色の櫛で髪を梳かし
乙女は歌を口ずさむ
その歌は不思議で
力強いメロディ
3. Den Schiffer im kleinen Schiffe
Ergreift es mit wildem Weh;
Er schaut nicht die Felsenriffe,
Er schaut nur hinauf in die Höh’.
小舟に乗った舟人は
その歌に心を奪われて
岩礁は目に入らず
上を仰ぎみるばかり
Ich glaube, die Wellen verschlingen
Am Ende Schiffer und Kahn;
Und das hat mit ihrem Singen
Die Lore-Ley gethan.
舟人は波に飲まれるだろう
彼女の歌声によって
それはローレライの仕業

訳詩:近藤 朔風
なじかは知らねど心わびて
昔のつたえはそぞろ身にしむ
さびしく暮れゆくラインのながれ
いりひに山々あかくはゆる
うるわしおとめのいわおに立ちて
こがねの櫛とり髪のみだれを
梳きつつくちずさぶ歌の声の
くすしき魔力(ちから)に魂(たま)もまよう
こぎゆく舟びと歌に憧れ
岩根もみやらず仰げばやがて
浪間に沈むるひとも舟も
くすしき魔歌(まがうた)うたうローレライ

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ドイツ語の形容詞の付加語用法

2019-05-24 12:16:08 | 外国語

昨夜のドイツ語のクラスでドイツ語の形容詞の付加語用法が、ある人から質問された。

問題となったのは、はじめは、名詞の格変化だと思われていたものはそうではなくて、結局は形容詞の付加語用法であることがわかった。これはドイツ語で面倒なテーマであることはまちがいがない。

形容詞が文の中で「彼女の眼は青い」などというときは別に難しくはない。Ihre Augen sind blau. といえばよい。形容詞blauはまったく変化しない。

ところが「彼女は青い目をもっている」なら、ちょっと面倒になる。Sie hat blau(en) Augen.となる。これが形容詞の付加語的用法の一つである。

いまの場合はAugenが複数であったから、そのときは前に定冠詞がつこうが、不定冠詞がつこうが、なにもつかなくても形容詞に語尾(en)をつければよい。

ところが修飾される名詞が単数である場合には、その前に 定冠詞がつくか、不定冠詞がつくか、何もつかないかで変わってくる。

一番に簡単なのは定冠詞がついた場合で、この場合には語尾は(e)か(en)しかない。大多数の語尾は(en)だと思っていいが、名詞の単数1格のときは語尾は(e)となる。ただ、女性名詞の単数4格、中性名詞の単数4格はそれぞれの単数1格と語尾が同じになるという性質があるので、女性名詞も中性名詞の4格もそれに倣って語尾は(e)となる。男性名詞の単数4格は語尾は(en)である。男性名詞だけ4格の語尾は1格と同じにはならない。

つぎに簡単なのは不定冠詞が名詞につく場合である。この場合にもやはり基本はの付加語尾は(en)であると思ってよいが、男性名詞の1格と中性名詞の1格と4格の場合に例外的になる。実はこの場合だけは不定冠詞がついただけでは、その格が明瞭にはわからないから。

それで、そのことを明示する必要が出てくる。それで男性名詞の1格には定冠詞の男性名詞の1格の語尾(er)形容詞の語尾としてつく。

また、中性名詞の形容詞の付加語尾としては中性の定冠詞のdasにならって1格と4格とにつく形容詞の語尾として(es)がつく。中性の定冠詞なら(das)だが、それが少し変化して(es)となっている。後はすべて名詞についた形容詞の語尾はすべて(en)である。

女性名詞の1格と4格との形容詞の変化語尾は(e)である。あとはすべて(en)である。

一番面倒なのは定冠詞も不定冠詞もドイツ語の名詞につかない場合である。この場合には定冠詞がないので、その定冠詞の語尾を定冠詞の代わりとして、名詞につく形容詞がその定冠詞の語尾の変化を受け継ぐ。ただ例外的に、男性名詞の2格と中性名詞の2格につく形容詞の語尾が(es)ではなくて、(en)である。

言葉で説明すると複雑な感じがする。実際にはそれほど複雑なことではないのだが、昨夜説明を聞いたときにも複雑な感じがした。

極端に簡単化すれば、名詞に付加語的に使われる形容詞の語尾は(en)であるといってもよいが、その例外がいくつか名詞の1格、4格の場合に生じるとでも覚えておけばいい。複数名詞に付加語的につく場合は、その語尾はいつでも(en)であるので迷う必要はない。

実はこういうドイツ語における、形容詞の付加語的用法については、ドイツ語に多く触れて、慣れていくというのが一番いいと世の中の優れた日本人のドイツ語の先生方も思っておられる。そういう考え方ではない先生にドイツ語を学ぶ学生が、もしおられれば、それはかわいそうである。

(2019.5.25付記) 基本的な考え方は定冠詞の語尾をどこかで引き継ぐという習性があるということだ。それだけを知っておればいい。個々には多くドイツ語に触れて慣れるしかない。

昔、小塩 節(おしお たかし)先生がNHKテレビのドイツ語講座の講師をなさっていたころ、ドイツ語は素晴らしい言語だが、形容詞の付加語的用法での語尾変化は「ドイツ語の玉に瑕」だとかいう趣旨のことを言われたことがあると記憶する。

実際には、小塩先生くらいのドイツ語の達人になれば、形容詞の語尾変化くらい十分(以上)にクリアされていると思う。だから、これは視聴者へのサービスとしてのねぎらいの言葉だったと思う。

先日のドイツ語のクラスで R 氏が話していた。ドイツ語の文法書かなにかを出すときに、出版する D 社とそのことで、もめたとか言っていた。だが、 R 氏の言では、出版社の用意した60ページの変化表が、実は2行で済んでしまうという。それは誇張があると思うが、「どういう考えで形容詞の語尾変化ができているか」を教えるのは大事だと思う。

形容詞の弱変化(定冠詞類の場合)、混合変化(不定冠詞類の場合)、強変化(無冠詞の場合)の言葉は忘れてもいいけれども。

 

 


『必携ドイツ語文法総まとめ』

2019-01-24 14:47:03 | 外国語

『必携ドイツ語文法総まとめ』(白水社)を購入した。

アマゾンコムの書評で評判がよかったものである。しかし、こういう文法のまとめはあまり食指が動かない。

この本の最後に書かれている動詞の配語に関係したことをNHKのドイツ語講座(応用編)で質問したら、その回答にこの書が引用されていたからである。よくできた本だとは思うのだが、どうもこういう書はあまり好きにはなれない(注)。

平尾浩三先生はHNKのラジオのドイツ語講座の担当講師だったころには毎月の設問の回答のはがきによく励ましてくださった。一筆書かれているだけだが、多くの解答があるのだから、その作業は大変だったろう。

この書の後ろに各著者の経歴があった。平尾先生は1934年の生まれとあったから私よりも5歳の年長である。中島悠爾先生は1930年とあるから、ご存命ならば88歳である。この先生の中級の講座も聴取した。絶対比較級という概念があるのを知ったのは中島先生の講座であった。ein "alterer Mannとは中年の男性ということだと教えられた。

(注)直接ご回答の手紙をいただけるとは思っていなかったが、思いもかけず丁寧なご回答をいただいた。ご回答をいただいた講師の山本淳先生には御礼を申し上げたい。


Wednesdayの由来

2018-04-13 10:21:27 | 外国語

Wednesdayと書いてウェンズデーと発音する。何でこういうふうに言うのかと疑問に思ったことはないだろうか。

MondayとかSundayとかは、太陽とか月とかに関係していそうだとはわかるけれども。その理由をあるときドイツ人の R 氏から聞いたことがある。

水曜日は週の折り返し点で1週間をコの字のように折り返す日だというのである。その証拠にドイツ語でwendenという語があり、これは向きを変えるというような意味がある。このことから週の真ん中の日で向きを変える日というのでwednesdayというとの説明を受けた。

ところがドイツ語では水曜日のことをWednestagとは言わない。Mittwochという。だからドイツ語のwenden(向きを変える)にあたる用語にちなんだ語Wednesdayは英語にしか残っていない。

フランス語ではlundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi,samdi, dimanncheとなっていて、mercrediは水銀か水星のMercuryと関係していそうである。lundi, mardiはそれぞれ月と火星に関係がありそうである。

wendenという語は普通に使う語ではあるが、日常生活のことを知らない、私のようにドイツ語を母語にしない者には普通知っている語としてはanwenden(応用する)とかverwenden(使う)とかの方をよく知っている。というか、私はこっちを先に知った。

私は大学では「応用物理学」という講座名の研究室に長年所属していたが、この応用物理学はドイツ語だとAngewandtphysikという。これは上にあげたanwendenの関連語である。


パイプオルガンの演奏

2017-10-23 11:45:16 | 外国語

選挙の結果をテレビで見るのが嫌だったので、NHKのEテレを見たら、ドイツの教会のいくつかで鈴木さんという方が、パイプオルガンの演奏をするという前にあった旅行の再放送があったので、見た。なかなか響きがよくてよかった。

とはいっても私などはあまり音楽のわかるほうではないのは残念である。ジルバーマンとかヒルデブランドとかいうパイプオルガンの製作者のパイプオルガンの音を聞いたことになる。最後はナウルブルクという町だったか、その前はアルテンブルクといったろうか。

パイプオルガンはドイツ語ではdie Orgelで女性名詞である。die Orgel spielenとかauf der Orgel spielen というといま辞書を引いたら載っていた。auf der Orgelという語から、ちょっと思い出したことを一つ書いておこう。

トイレに行くというのを in die Toilette gehen とはいわなくて、auf die Toilette gehen と auf die Toilette というと、いつだったか学んだことがある。もし in die Toilette というと便器に頭を突っ込むような感じがドイツ語を母語にする人にはするのだという。心せねばなるまい。

(2017.10.24付記)今日見たら、ドイツ語がauf der Toilette gehen とDativ(3格)に間違えて書いていた。またまたドイツ語のクラスで一緒の O さんに今度会ったら、ご注意を受けそうなので修正しておく。移動の方向を示すのだからauf die ToiletteのAkkusativ(4格)が正しい。


久しぶりの外国語ネタ

2014-10-16 12:59:36 | 外国語
ブログとは関係がないが、日曜日の午後おそくに放送のある、「おおぎり」を見ていると落語家がそれぞれその人固有の持ちネタをよく使って「おおぎり」に対応している。

それと同様にこういうブログもブロガーがいくつかの得意の持ちネタがないとブログは継続しては書けないだろう。

最近は数学のネタが多かったので、I 先生からコメントし難かったというお叱り(?)もあった。

自分のその時その時の関心事をブログの話題としているので、どうしても話題が偏ることはしかたがない。

もっともそれぞれ話題としてもいい、興味深い事柄がなかったわけではない。先週のドイツ語のクラスで出てきた語に\"{o}kumenischがある。辞書の訳語だと「全キリスト教の」とある。

こんな語はまったく知らなかった。名詞だと\"{O}kumeneとある。訳語は「全キリスト教徒(教会)」とある。訳語からすべてを悟る人がいれば、その人の頭はなかなか鋭い人であろう。

私にはその意味が全くわからなかった。ドイツ語のクラスでようやく解説をしてもらってわかった。これはHannoverで10月3日に行われた、ドイツの統一記念日を祝う式典でキリスト教のある特定の宗派ではなく、あらゆる宗派が集まって式典を祝ったということらしい。

ドイツの北の方ではプロテスタントが多いが、南の方ではカトリックが多い。それにギリシャ正教の信者もそれほど多くはないかもしれないが、いるであろう。

それで、国の式典を挙げるときにある特定の宗派、たとえば、プロテスタントに偏ることはできない。それで\"{o}kumenischに式典が祝われたのであろう。

これと似た事情は日本でも考えられる。日本では国の式典に宗教が絡むことは考えられないが、それでも何が事故や災害が起こったときに仏教のある宗派だけに偏った慰霊祭は避けられるであろう。そういうときにはある意味で\"{o}kumenischに慰霊の式典を行うことが想像される。

言葉としてはキリスト教に特有なものであろうが、現象としては同じような事情は日本にもあるということができる。

先刻だが、-e Palatschinke(n) パラチンケ(ン)という語を知った。もっともどこかでその音は聞いたことがあり、なんだか懐かしい思いがする。もっともそれがなぜなのかはわからない。

これを北ドイツでは-r Pfannkuchenという。これは日本語にすれば、パンケーキであろう。もっとも広辞苑を引いてみたら、ホット・ケーキともクレープともあったが、ホット・ケーキとクレープではだいぶん印象がちがうような気がする。


eine Tafel Schkolade

2014-09-10 13:19:52 | 外国語

昨夜、NHKの「テレビでドイツ語」の放送を見ていたら、Tafelというのがチョコレートに関して出てきた。

いうまでもなく、Tafelは食卓のテーブルとして知っていたが、これは文字や絵を描く板を示しているという。

どうもその辺の認識がしっかりしていなかった。Tafelが図表をも意味していることは知っていたかもしれないが、どうも私にはそういう認識があったか、あやしい。

Tafelには小さな板状のものという意味があり、eine Tafel Schkoladeはそれにあたる。テレビではチョコレート1枚と訳されていた。

いつも私は慢心していて、日常に使われるドイツ語なら、大抵知っているとタカをくくっているが、どうもそんなことはないという例である。反省,反省。

ちなみに、Tafelweinはテーブルワインを意味しており、これは水の代わりに飲む比較的安価なワインのことである。


彼は彼女に気がある

2014-08-22 15:49:22 | 外国語

「彼は彼女に気がある」と聞いて意味の分からない日本人はいない。

しかし、「気がある」とはどういうことを意味するのかと開き直られると、的確にこたえられる人はどのくらいいるだろうか。

昨日と今日そのことを取り扱ったNHKのラジオのドイツ語入門(応用編)の放送があったが、それによると「気がある」を「関心がある」と訳していた。

たとえば、Er intressiert sich f"ur sie.と言ったふうにである。

なるほど「気がある」とはそういうことだったのかと改めて日本語の意味がわかった。

それとfrischという語の使い方を学んだ。よくドイツで見かける注意にfrisch gestrichenがある。日本語で言えば、「ペンキ塗りたて」であろうが。

「新婚ほやほや」とかいうとfrisch verheiratetという。このfrischは英語ではもちろんfreshである。

英語でも同じようにいうのだろうか。

ところで、大学の1年生のことを英語ではfreshmanというのだった。

大学在職中に技術英語のテクストにfresh waterというのが出て来て、何だろうと思って辞書を引いたことがあった。

これは言うまでもなく、日本語の真水とか淡水を意味する。昨日のNHKのEテレの「ニュースで英会話」でもfresh waterが出ていた。地球上の水の99%は海水seawaterであるという。

ちなみに人類が使える真水のパーセントは地球上の水の 0.01%であるという。日本で降水量が多くて、広島市で大きな土砂災害を起こしたのに、なんと利用できる水の割合の少ないことよ。

技術英語で思い出したが、原油はcrude oilである。


主語のない文

2014-08-06 12:58:58 | 外国語

ドイツ語で主語ない文が先々週のドイツ語のクラスで出てきたので、クラスメンバーの間でちょっとした問題となった。

ごみの収集前の分離の会話の中で出てきた文では

Da hat sich eigentlich nicht viel ge"andert.

という文である。この文には主語がないというので、それでもいいのかとクラスメンバーから質問が出た。

ドイツ語を母語とする、R氏はこれでいいのだというが、みんなすっきりしない。

これとは違うかもしれないが、ときどきドイツ語でも主語のない文章が話される。

先月NHKのドイツ語の応用編で自動詞の受動態で主語のない文章が出ていた。

Heute wird in meiner Firma auch gearbeitet. (今日は会社では仕事があるんだ)

他にもいい例があるかどうかは知らない。

Mir ist heiss. (暑い)

などは形式主語もない。もちろん形式主語esを導入して

Es ist mir heiss.

ということは可能だが、普通はそうは言わない。

感嘆文とかを別にして、動詞のない文章はほとんどないが、主語のない文章というのは普通に存在することを知った。


college

2014-08-04 11:31:57 | 外国語

たぶん前にも同じことを書いた気がするが、またまた驚いたので書く。

英語でcollegeというと単科大学を意味すると思っている。または総合大学の学寮とか学部にあたる。

ところが、ある特定の名称は別にして、フランス語では中学校を意味する。発音は英語とは違ってコレージュというような発音である。

上にも述べたが、ある特定の名称とはCollege de Franceという大学があるが、これは公開講座制の大学だという。ここはいわゆる学生はいないのだと思う。

あまり、College de Franceのことを聞く機会がないだが、ここの教授は特別に偉い人らしいと想像しているが、本当なのだろうか。公開講座制の大学だということは普通の意味の学生がいないということになるのであろうか。

日本でもそういう大学ができてもいいような気がするが、やはり難しいのであろうか。

よく似た言葉にcollegue (colleague :英語)同僚という語がある。同じ分野の学者のこともcollegueと言ったりする。

いつもこのcolleagueとcollegeを混同するのだが、そういう混同をする語にdialect(方言)とdialectic(s)(唯物弁証法)とがある。


stumme Karte

2014-08-01 13:15:31 | 外国語

stumme Karteとは何だろう。

いつも私がつくるドイツ語クラスの要約でstumme Karteを「白いカード」と訳していたら、R氏の説明等から「白いカード」は訳がみんなに間違っていると言われた。

どうも日本語でいる、「白地図」であるらしいといことに落ち着いた。stummは「口のきけない」という形容詞である。

よくこの語のstummの項の訳を見れば、(地理用語)で「(地図などが)文字・記号による説明がない」という意味があると書かれている。それに気がつかなかった。

それを参照すれば、自然に「白地図」という訳語に落ち着く。

Karteにはもちろんカードという意味もあるが、Landkarteのように地図の意味もあるからである。

手元の和独辞典も引いてみたが、さすがになんでも載っているわけではなくて、白地図はなかった。もっと収容語数の大きな和独辞典にはもちろん載っているであろうが。

インターネットの和独辞典を引いてみたら、「白地図」に対するドイツ語としてUmrisskarteと出た。しかし、どうもstumme Karteの方がよさそうである。wieder was gelernt(また勉強になった)である。


irgendwie(なんとなく)

2014-07-15 10:41:41 | 外国語

またまたドイツ語ネタですみません。

先日、NHKのEテレのドイツ語講座を見ていたら、音楽の紹介のコーナーがあった。

その中で歌の文句にirgendwieという語があり、それをサーシャさんは「なんとなく」と訳されていた。その訳語がちょっと気にかかった。

私などもirgendwieという語をつかわないでもないが、「なんとかして」とか「どうにかこうにかして」いうように使うような気がする。

そういった意味をこの語がもっているのかどうかはわからないが、irgendがつく語はirgendwann, irgendwo, irgendwas, irgendwelcher, irgendwerとかある。

この語が使えるようになるとなかなか「むにゃむにゃ」としか日本語で言えなかったことが「むにゃむにゃ」とドイツ語で言えたりする。

そういう意味で便利な言葉である。


Oさんからのメール

2014-07-11 14:09:43 | 外国語

ドイツ語のクラスの世話人のOさんから長いドイツ語のメールが届いた。

その大部分はそれほど読むのが難しくなかったが、はじめの部分の意味がわからなかった。

それでしかたなく辞書を引いたりしたのだが、一つはことわざ(Sprichwort)であった。

Hochmut kommt vor dem Finaleとあった。これはブラジルとのワールドカップの対戦でドイツが7-1と大勝したことを戒める文である。もとのことわざはHochmut kommt vor dem Fallである。

辞書に出ている訳だと「没落の前におごりが現れる」とある。私はこのメールでHochmut(高慢)という言葉を知った。

そのつぎの文章も知らない言葉の入った文であった。

Der Semesterabschlussabend r"uckt bis auf nur 20 Tage  heran.

文章は後長々とつづくのだが、それを追うのは止めるが、この上の文章に出てくるheranr"uckenという語は知らなかった。

それでそれもやはり辞書を引いてみた。ところがクラウン独和辞典には載っていなかった。11万語を収録した郁文堂の独和辞典にようやくheranr"uckenを見出してようやく意味がわかった。

クラウン独和辞書は収録語数が5万2千語くらいである。昨晩はこの辞書に載っていなかったと言ってOさんをからかったのだが、これはOさんのドイツ語知識の水準の高さを示している。

私がそれを読んだときに思いついた語はnahekommenであり、これがこの上の文章で使えるかどうかはわからないが、近づいてくるという感じは初心者でもわかるだろうと思った。またはherankommenでもその語を知らない人にも感じが伝わるかもしれない。

私たちのクラスのレベルが高いことはないのだが、R氏の使う言葉にときどき後で辞書を見ても出ていない語にであう。

どうも10万語前後を含んでいる辞書でないと見いだせない語もときどきだがある。インターネットで調べても出てこない語もある。

(2014.8.1付記)  Hochmut kommt vor der Finale. と書いていたら、昨夜Oさんからvor dem Finaleだよと注意された。

辞書を引いて確かめてから、ブログに書けとのきついお叱りであった。すみません。

こういう誤りをどうしてするかというとeで終わる名詞は女性名詞であるという思い込みが私にあるからである。

もちろんlivre(本)のような例外はあるが、フランス語でeで終わる名詞は女性名詞の場合が多いからである。

確かに独和辞書を引いてみると、das Finaleで中性名詞であった。

同じようなことにドイツ語でGeがついた名詞は中性名詞であることが多い。だが、der Geschmack(味覚)は男性名詞である。

もちろん、die Gemeinschaft(共同体)のような女性名詞であることがわかる語尾をもった名詞を除いての話である。


VerzeichnisとListe

2014-07-02 13:29:14 | 外国語

VerzeichnisもListeもどちらも一覧表だとか目録だとか独和辞典には書いてある。それで違いがわからないので、ドイツ語のクラスのときにR氏に聞いてみた。

それによると、同じような意味に使うが、Listeは何らかの順位とかを示す一覧表のようなものである。例としてHitlisteとかWelteranglisteを教えてくれた。

後者はいまサッカーのワールドカップがブラジルで行われているが、そのチームのランクなどを指す言葉である。Hitlisteはドイツ国内等での流行歌Schlagerの売れ行きとか人気のランクをさす。

一方、Verzeichnisは私は大学の教授の講義要目一覧のこのことしか頭に浮かばなかったが、もっと一般に広く使われているようで、本の目次はInhaltsverzeichnisというそうである。

ということで初めて本の目録のドイツ語を知ったというお粗末である。

ちなみにdas Verzeichnisと中性名詞であり、die Listeは女性名詞である。Verzeichnisはverzeichnen(書き留める)から来た言葉であろうか。