今日は妻につれられてプルサーマルの集会に出かけた。講師は有名な久米三四郎さん。
久米さん、開口一番プルサーマルを誰もやりたがっていないのですよ、という。四国電力は敵という風にはとらない方がいいのではないかと言われた。その辺の考えはなかなか参加者に理解されなかったようだ。
ずっと原発反対運動をやってきた人には運動の後退に聞こえたことだろう。しかし、真意はそんなところにはない。それどころか電力の生産者の四国電力をもプルサーマル反対運動に巻き込んでいこうという久米さんのしたたかな戦略がある。
そしてその闘いはいままでのように対決姿勢でなくてもできるという、とても大きなヒントをもらったにもかかわらず、それを生かせるような状況には会の雰囲気はなさそうだ。
もう一つ久米さんの指摘は安全性の軽視はいつに経済性を極度に求めるところから来ているという。
久米さんしても私にしても経済とか政治とかは自然科学者は一般に苦手のことであろう。だが、それを強調しなければならないところがつらいところである。でも経済性をあくまでも追求するのが資本主義であることはいうまでもない。
社会主義国家が崩壊したので、資本主義が勝ったという宣伝がなされたが、資本主義もそんなに勝った訳ではない。それがどういうところに現れたかというと銀行やデパートやスーパマーケットの倒産に現れていた。
それを本当は国が救済をしないでいれば、いいのだが何とか理由をつけて救済したということはもう純然たる資本主義では日本はないということが言えるのではないかと思う。
(2020.5.18付記) 初期のブログは段落が長かった。いまブログを始めた初期のブログのこのブログを見る機会があったので、段落を短く書き換えた。
この忠告をしてくれた子どもも先日48歳の誕生日を迎えた。
それにこの集会に講師として来られた久米三四郎さんが亡くなってもう久しい。