物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

フリクション・ボールの意外な弱点

2024-10-05 15:14:01 | 科学・技術
始めにお断りしておくが私はフリクション・ボールの愛用者である。

先日、施設に入居している妹にちょっとした文書を送ってやった。そのときに宛先をいつも使っているフリクション・ボールで書いた。

数日して妹から電話がかかってきて表書きを何を使って書いたのかと聞かれた。実はこの手紙が妹のところに届くまでにすったもんだがあったらしい。というのは宛名が消えてほとんど見えなくなっていたらしい。

それでもなんとか届いたのからよしとせねばなるまいが、どこの誰に宛てた文書かわからなかったらしい。

フリクション・ボールは強くゴムでこすると字が消えてしまうという、優れモノのボールペンである。私は一生の大半を数式の計算をして過ごしてきた。

数十年前まではシャープ・ペンシルの愛好家であった。これは鉛筆では間違った計算を消しゴム消して修正ができるからである。

それがフリクション・ボールができてからはシャープ・ペンシルはもう使わなくなった。ボールペンではあるが、ゴムでこすって消すことができるようになったからである。

パイロットのこの製品はまずはヨーロッパで販売されたと思うが、そのうちに日本でもコンビニ等でも売られるようになった。

まだボールペンとしては一般にはそれほど知られていないかもしれないが、すぐれものの製品である。

ところが郵便物の表書きの場合には郵便物と郵便物が互いにこすれ合って宛名が消えてしまうことが起こるらしいことがわかった。妹にはこれから郵便物を出すときは宛名は普通のボールペンで書くと約束をした。

優れモノのフリクション・ボールにも弱点があることがわかった。パイロットの方々どう対処されますか。 

1 コメント

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マルテンサイト変態千年グローバル (鉄鋼材料エンジニア)
2024-11-15 07:38:47
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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