物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

日本の将来は

2025-03-12 13:06:39 | 本と雑誌

日本の将来は今の自民党政府に任せられるか。一般に言うことはできないのだが、原発政策に関してはいまの政府に任しておくことはできない。

数年後に電力の需要が見込まれるとかで原発を増やすことを計画している。電力需要が逼迫するのならやはりリサイクルできる、風力とか太陽光だとか地熱だとの利用を最大限開発すべきであって、原発に頼るべきではない。

これは原子力廃棄物の処理の仕方がやはりきちんとした方法が確立していないからである。原発を建設して稼働すれば、放射性廃棄物が必然的に出る。それを日本国内で処理できるか。いまのところできない。これはもう50年以上前からほとんど変わっていない。

放射性廃棄物を濃縮して焼結させて、それでも放射性はもちろんなくならないのだが、地下数百メートルの地下水等にさらされないところに最低でも2万年くらい監視しながら保管しなければならない。

そういうことが果たして可能かといえば、多分不可能と言っていい。財政的にも技術的にもである。そういう費用は電力会社が持つなら、たぶん会社は破産であろう

そういう未来のことまで考えなくても、現在の福島第一原発の原子炉の安全な解体にしても十分な見通しがなかなか立たないという現在の事態である。

私の存じ上げている弁護士さんが伊方原発反対の裁判を繰り広げている。裁判に勝つかどうかはわからないが、勝つ勝たないにかかわらず、この弁護士さんとそのグループの見通しの方が正しいのは言うまでもない。

裁判でどういう判決を裁判官が下すにしても、人間の未来を左右する判決になるのだと思う。そんな自分の生きていない未来のことまで知るかというのは一理はある。だが、そういう方は深い洞察のある人ではない。