「月下美人」(げっかびじん)はサボテン科の常緑多肉植物です。
メキシコの熱帯雨林地域の原種で、樹木の幹に根を張り、葉を下に垂れ下げます。
栽培は仲間のクジャクサボテンと同様に鉢植えし、茎葉を支柱で支えます。
寒さに弱いので、冬は納屋に取り入れますが、低温で葉が傷みました。
茎葉1枚の挿し木苗から、90㎝程の茎葉丈になりました。
春さきにも、強い陽射しに長く当てて葉を傷め、今年の花は諦めていたところ、
7月末に小さな蕾を1個発見!
8月12日、蕾を膨らませながら、真っ直ぐ下に伸ばします。
8月17日 朝、花蕾を横向きにし、一気に膨らませました。
夕方5時過ぎには、白い花弁が見え始めましたが、
玄関外で夜7時になっても、8時になっても開かないので、開花は翌日かな?
念のため9時過ぎに見に行くと、口が開き始めていました。
慌てて、鉢を居間に移し、カメラを三脚にセットして撮影開始です。
10時過ぎには、こんな感じに開花してきました。
10時40分過ぎ、少し小ぶりですが花茎17㎝程に開きました。
濃厚な香りが、部屋に充満してきます。
夜間の開花なので、小型コウモリによる媒介受粉のための香りだそうです。
夜11時になりました。
株に力があれば秋にも咲くのですが、今年は無理?
23時15分、居間での最終撮影後、屋外に出しました。
翌朝の玄関外で、花弁を閉じて垂れ下がる花、まさに一夜花でした。