菊花を食べる食文化は、新潟と東北・北陸の一部に限られますが、
お浸しや酢の物として、秋に欠かせない食材でもあります。
菜園と果樹の間に黄色の食用菊「金唐松」を、
植えっ放しにしています。
(長岡では桃花の「思いのほか」が多いようです。)
11月初め、支柱をたて、紐で囲ってやれば良いのですが、
放任なので、風で倒れています。
11月中旬、
地面に着いていないものから選んで、花だけ摘み取ります。
「お浸し」にして、数回、秋の香りを楽しみました。
鉢植えの「ミツバアケビ」を庭に移植していました。
繁茂したので強剪定し、今年は実生りが無いと思ったのですが、
僅かに着いた花に人工授粉したところ、
たくさんの実が生りました。
4月初めの新芽です。 木の芽として、お浸しで食します。
ほろ苦い春の味は、生まれ育った魚沼の山の思い出でもあります。
4月上旬、新葉の展開と同時に、花蕾も伸ばします。
4月下旬、バナナの果実のような雌花の柱頭の先には、
甘味をもった粘着液が付いています。
自家不和合性なので、白アケビの花粉を付けて人工授粉。
混在している白アケビは5葉で、
今年は花が少ないのですが、殆ど雄花でした。
7月下旬、繁茂する枝葉を整理していたら、
すでに大きくなった緑の実があちこちに、
10月下旬には、果皮の色が変わり始め、
11月上旬、紫色に変わった果皮に割れ目が入ってきました。
11月中旬、熟して、多くの果実が割れたので、収穫です。
一部を食し、一部を玄関に飾り、大部分はコンポに、
果皮をとると、中に果肉に包まれた種子が入っています。
このゼリー状の白い部分が甘いのですが、
種を噴き出しながらながらの、子供の頃に帰って、
毎年1~2個はいただいています。
果皮は肉詰めにして炒め、季節の味を食します。