flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

川路役ノ行者

2006-01-29 00:00:04 | 石のまもり
 欽明6年(634)大和国高田に生まれた役小角(えんのおづぬ)は、呪術者であり修験道の開祖としても知られる。
後に吉野山金峯山で金剛蔵王大権現を感得し、修験道の基礎を築いた。
後の世の寛政11年(1799)には、朝廷より、神変大菩薩の称号が追贈された。
役小角は、平安前期に書かれた「日本霊異記」によると、五色の雲に乗って、果てしなく大空の外に飛び、力を養う霞などを吸ったり、食べたりでき、更に洞窟に住み、葛を着、松を食べ、孔雀の呪法を会得し、不思議な威力の現れる仙術を身につけることができたと記している。

「川路の役ノ行者」は、武田軍と織田徳川軍が戦った長篠の戦い、設楽ヶ原の一角に位置し、近くに滝のある森の中にひっそりと佇んでいる。
コメント (6)
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