(静岡県沼津市浅間町 旧県社 2007年9月10日)
千本松原に程近い場所にこの二社一殿の神社はある。浅間神社は延暦二十年(801)坂上田村麻呂が東征の際、狩野川右岸(沼津市宮町)に木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を奉斎したのが始まりという。寛治年間(1087-94)源義家が社殿を造営し、建仁三年(1203)現在地に遷座している。丸子神社は崇神天皇年間(B.C97-B.C30)創建とされ、平安時代初期の延喜式神名帳に記載される式内社である。当初は現在の沼津市丸子町に鎮座したが、室町時代末期に兵火により焼失し、江戸時代に再建するも天保二年(1831)再び焼失し浅間神社の相殿となり、明治10年(1877)合祀されている。