京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

エコは「Re」、世はエコ

2009年02月16日 | 日々の暮らしの中で
世はエコ。
量から質へのライフスタイルは進行している。必要で厳選されたものが残っていくのだろう。

ごみ減量意識の浸透や経費削減もあるのか、市では23年ぶりとかで、過大包装の規制に着手。点字用紙も凸凹を少しならして、一筆箋やはがき・ぽち袋などに加工。温かみがあってよいと好評らしく、一か月当たり約5000枚の用紙を製品化しているという。
この2月から、繰り返し使えるビール・一升瓶に限っての回収方法が見直された。
衣類・電化製品・家具類なども新しい使用者を待ち、店からあふれ道路際まで並ぶ時期も近い。

「3R」。リデュース(減らす)・リユース(再び使う)・リサイクル(再資源化)は知られている。エコの最大の認識は、「Re」=「再び」、「~し直す」の概念だろうか。
リフォーム・リセット・リノベーション・レクリエーション……

エコを考慮しない商品やサービスは成立しえなくなる。となると、「エコ」もまた競争か。
豊かさや便利さを求め経済大国に自信を持ち、失われた物さえ気づかずに来て、かといって後戻りが不可能な時に、やはり目線は変わりゆくこれからの社会をどう構築していくかにあるのだろう。
梅が咲いたと感動し、文化や芸術を享受し、家族、近隣、仲間のつながりを実感し、働きたい意欲が満たされ、なんら特別ではない日常を濃く実感しながら豊かに暮らす……。

地球環境・温暖化対策も待ったなしの今、二酸化炭素の排出量取引やカーボンオフセットの仕組みを駆使した、京滋の企業の試みにも関心が寄せられている。
カタカナ語であるだけでもわかりにくいが、まあ、ひとつ頭をひねってみることも個人の責任の持ち方かと思って紙面とにらめっこしている。

個人で何ができるか、何から始めようか。
蔵の「お宝の山」。いつからのものか、価値は? 婆さまのみぞ知る骨董品だが、むやみに処分もできず、また一代ここに眠るのだろうか。場所ふさぎだけで終わるのやもしれぬお宝だが。
「引き算の生活」への見直しに、第一歩を踏み出すことも必要みたいだ。

    (写真は、寒さに震える老木)
コメント (4)
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