津軽三味線の力強く、叩きつけるような撥さばきが会場内を圧するように響き、聴いてる者を新田ワールドに引き込みました。
「新田昌弘」、今若手の津軽三味線奏者の一人として注目され、海外ツァーや他の分野の楽器とのコラボレーションを試みるなど積極的な活動を展開しています。
その彼が、介護老人保健施設「グラーネ北の沢」で無料ライブを行なうと新聞で知り、駆けつけました。
会場には保健施設の入所者と外部からの人とが半々くらいで、2~300人位いたでしょうか。
津軽三味線の定番である「こきりこぶし」「津軽じょんがらぶし」「あいやぶし」などを力強く、時には繊細な撥さばきとともに聴かせてくれました。
それと今回は、チェロ奏者の佐藤舞希子さんを伴って舞台に登場しました。
津軽三味線とチェロのコラボレーションで聴かせようということでした。
一見、まったく異質のように見える二つの楽器が意外に融け合うんですね。
特に、彼が作曲したという「母の子守唄」などは、まったく違和感なく耳に入ってきました。
ただ、お年寄りへのサービス(?)として演奏した「水戸黄門」とか、「上を向いて歩こう」などは、洋楽器で聴き慣れた私にとっては「ちょっと辛いかなぁ」という部分もありました。
そうではあっても、津軽三味線の第一線で活躍している新田昌弘の演奏を50分間も堪能できたことは幸運でした。
※カメラのせい?、腕のせい?(こっちかな?)ライブの写真は使い物になりません。そこで苦肉の策、ポスターを掲載します。(左が新田昌弘、右が父親です)