某日、この春まで職場を共にしたN氏、T氏が来札したのを機に懇親の場をもちました。
場所は「すすきの」。
私にとっては久しぶりの「すすきの」でした。
職場や知人との飲み会はけっこうあるものの、事務所の近くや、あまり離れていない札幌駅周辺で行なうことがほとんどなのです。
大通公園から南側にはあまり行かなくなったことに今さらながら気づきます。
そんなことですから、「すすきの」には不案内な私です。
対するN氏は、まるで自分の庭を案内するかのように私を連れ回します。
主客転倒を地で行く某日の「すすきの」での私たちでした。
私が職場を離れてからの様子を聞いていると、懐かしく当時のことが蘇ってきました。
新しいメンバーとの融合もスムーズにいっていることを伺いホッと安心もしました。
とはいっても、多くの人間がいる職場ですから、いろいろと小事はあるようです。私がいた時も同様でした。小事が大事にならぬようそれぞれが留意されることを願うばかりです。
一軒、二軒、とN氏は私たちを連れ回します。結局四軒もの梯子をして、午前様の帰還となってしまいました。午前様の帰還など、私にとってはいつ以来なのか記憶にないほどの珍事です。なんだか私は、
「すすきので酔った」のではなく、「すすきのに酔った」ような一夜でした。