ここまで4回にわたって「北海道を元気にする!?」イベントについて紹介してきたが、シリーズの最終回として私なりの考えをまとめてみたい。素人の空理空論にすぎないが、自らの地域について素人なりに考えてみることは悪いことではないだろう。
Part Ⅳで自分なりにまとめてみたいと書いたが、このような大きな課題をどのように論述するか迷いに迷った。結果、素人っぽい方法で「誰が」「どのように」「どうするのか」という視点からまとめることを試みてみることにした。
《リーダーの育成》
地域の活性化を推進していくにはリーダーの存在が欠かせない。
それは小さな地域の集まりから、市町村、そして北海道全体をリードする存在まで、それぞれにおいて意欲的なリーダーの存在が不可欠だと思う。
以前、「一村一品運動」が華やかし頃、北海道各地に意欲的なリーダーがたくさん出現したように思う。私はそうした彼らの何人かと話をする機会があったが、彼らは一様に自らの地域を愛し、自らの実践を進めることにとても意欲的だった。
それらの中から、上士幌町の熱気球や、置戸町のオケクラフトなどが生まれた。
そうした熱意は今やどこへ行ったのだろう?
「一村一品運動」の功罪はいろいろとあるのだろうけれど、私は今一度あのようなムーブメントが必要ではないかと思うのだがどうだろう?
また北海道の現状を改革することに意欲的な北海道全体をリードするリーダーの誕生も待たれるところである。
《誰かを頼らず》
生討論の中で「中央を頼ろうとする北海道」という指摘があった。つまり何をするにも行政を頼ろうとする北海道民の気質を指摘したものである。行政と連携する、行政に提案していくことは地域の活性化を図るとき欠かせぬ視点である。
しかし、必要以上に行政に頼っていては地域の活性化も、地域の自立もおぼつかないと思う。全国には中央を頼らず、あるいは行政を頼らずとも元気な地域がたくさんあることが報告されている。
誰かを頼ろうとするとき、そこから自由な発想や闊達な動きに制限が加えられてしまう恐れがある。
誰にも頼らず、自らの知恵と力で自由な試行錯誤を繰り返すことが地域に眠る未知の鉱脈を探り当てることに繋がると私は思う。
《自立の道こそ北海道を元気にする!》
日本は今、政治的にも、経済的にも、文化的にも、全てが中央集権的な傾向となっている。したがって中央から離れるほど全てが遅れ、離されていくという構図となっている。
この構図から脱却することこそ今最も北海道に求められることではないかと思う。
とは言っても、長年培ってきたこれまでの構図からの脱却は言うほど容易ではないことは誰もが知っている。
しかし、その萌芽は少しずつではあるが育ってきているような気がするのだ。
例えば以前は存在しなかったプロスポーツチームが次々と誕生したこと、北海道発の文化人やタレントが育ってきたこと、など文化的な面で中央と比肩するような存在が誕生してきたことがある。
つまり北海道の自立を論ずるとき、そのトップランナーは文化的な事象からではないかと思っている。そのことを後押しするのが北海道内のメディアであろう。メディアが積極的に後押しすることによって北海道民の意識に変革をもたらすのではないだろうか。
経済面においても北海道発の元気な企業の誕生のニュースが見られるようになってきた。まだまだ規模としてはそれほど大きなものとは言えないが、若手経済人の活躍はこれからが楽しみでもある。
残りはこうした動きを支え、後押しするために政治的にも自立の道を目ざしてほしいということである。政治的などというと大げさに聞こえるが、それほど大それたことではなく、北海道の人々が暮らしやすく、北海道発の産業が成長するための基盤整備を北海道独自に作り出していくことではないか。
もはや「ルック東京」ではなく、「北海道のローカルスタンダード」を確立すべきときだと私は考える。
まったく稚拙の域を出ない私の考えだが、現時点での思いを述べてみた。
私のように名もない人間が稚拙でもいい、独りよがりでもいいから北海道を元気するために自らの考えを表出する人が増えることが北海道の自立に繋がっていくと信じている。
これからも「札幌を知る」活動を続け、仲間と学び続けながら、この問題について私なりに考えていきたいと思っている。
Part Ⅳで自分なりにまとめてみたいと書いたが、このような大きな課題をどのように論述するか迷いに迷った。結果、素人っぽい方法で「誰が」「どのように」「どうするのか」という視点からまとめることを試みてみることにした。
《リーダーの育成》
地域の活性化を推進していくにはリーダーの存在が欠かせない。
それは小さな地域の集まりから、市町村、そして北海道全体をリードする存在まで、それぞれにおいて意欲的なリーダーの存在が不可欠だと思う。
以前、「一村一品運動」が華やかし頃、北海道各地に意欲的なリーダーがたくさん出現したように思う。私はそうした彼らの何人かと話をする機会があったが、彼らは一様に自らの地域を愛し、自らの実践を進めることにとても意欲的だった。
それらの中から、上士幌町の熱気球や、置戸町のオケクラフトなどが生まれた。
そうした熱意は今やどこへ行ったのだろう?
「一村一品運動」の功罪はいろいろとあるのだろうけれど、私は今一度あのようなムーブメントが必要ではないかと思うのだがどうだろう?
また北海道の現状を改革することに意欲的な北海道全体をリードするリーダーの誕生も待たれるところである。
《誰かを頼らず》
生討論の中で「中央を頼ろうとする北海道」という指摘があった。つまり何をするにも行政を頼ろうとする北海道民の気質を指摘したものである。行政と連携する、行政に提案していくことは地域の活性化を図るとき欠かせぬ視点である。
しかし、必要以上に行政に頼っていては地域の活性化も、地域の自立もおぼつかないと思う。全国には中央を頼らず、あるいは行政を頼らずとも元気な地域がたくさんあることが報告されている。
誰かを頼ろうとするとき、そこから自由な発想や闊達な動きに制限が加えられてしまう恐れがある。
誰にも頼らず、自らの知恵と力で自由な試行錯誤を繰り返すことが地域に眠る未知の鉱脈を探り当てることに繋がると私は思う。
《自立の道こそ北海道を元気にする!》
日本は今、政治的にも、経済的にも、文化的にも、全てが中央集権的な傾向となっている。したがって中央から離れるほど全てが遅れ、離されていくという構図となっている。
この構図から脱却することこそ今最も北海道に求められることではないかと思う。
とは言っても、長年培ってきたこれまでの構図からの脱却は言うほど容易ではないことは誰もが知っている。
しかし、その萌芽は少しずつではあるが育ってきているような気がするのだ。
例えば以前は存在しなかったプロスポーツチームが次々と誕生したこと、北海道発の文化人やタレントが育ってきたこと、など文化的な面で中央と比肩するような存在が誕生してきたことがある。
つまり北海道の自立を論ずるとき、そのトップランナーは文化的な事象からではないかと思っている。そのことを後押しするのが北海道内のメディアであろう。メディアが積極的に後押しすることによって北海道民の意識に変革をもたらすのではないだろうか。
経済面においても北海道発の元気な企業の誕生のニュースが見られるようになってきた。まだまだ規模としてはそれほど大きなものとは言えないが、若手経済人の活躍はこれからが楽しみでもある。
残りはこうした動きを支え、後押しするために政治的にも自立の道を目ざしてほしいということである。政治的などというと大げさに聞こえるが、それほど大それたことではなく、北海道の人々が暮らしやすく、北海道発の産業が成長するための基盤整備を北海道独自に作り出していくことではないか。
もはや「ルック東京」ではなく、「北海道のローカルスタンダード」を確立すべきときだと私は考える。
まったく稚拙の域を出ない私の考えだが、現時点での思いを述べてみた。
私のように名もない人間が稚拙でもいい、独りよがりでもいいから北海道を元気するために自らの考えを表出する人が増えることが北海道の自立に繋がっていくと信じている。
これからも「札幌を知る」活動を続け、仲間と学び続けながら、この問題について私なりに考えていきたいと思っている。