宮大工の世界を私は「斑鳩工舎」のドキュメンタリーで知ったが、その斑鳩工舎の舎主小川三夫氏の師匠の西岡常一棟梁を主人公とした宮大工展を覗いてきました。

※ 「棟梁 堂宮大工の世界」の開催を知らせるパンフレットです。
「棟梁 堂宮大工の世界」展は7/30~8/29の日程でJRタワープラニスホールを会場に開催されています。
この会場が田舎者の私には難関でした。先週一度JRタワーまで行ってみたものの会場を見つけることができずに帰ってくるという苦渋を飲まされたのです。よく調べてみると、なんとそれは[札幌エスタ]の11階にあるということが分かり昨日(17日)念願を果たすことができました。

※ 展覧会会場のエントランスです。(実写はこれだけです)
会場には唐招提寺金堂を修復した際の木組みの原寸大模型や、寺社の木組みの数分の一の模型など展示されていました。
目を惹いたのが西岡棟梁の直筆の技術ノートです。非常に繊細な文字と図形は西岡棟梁が精魂こめて仕事に打ち込んでいたことの証のように思えました。
また、西岡棟梁が愛用した大工道具の数々も展示されていました。

※ 展示されていた寺社の木組みの模型です。(バンフから)
展示品の中で西岡棟梁が木片に達筆な字で認めた「寺社工口伝」というものが展示されていたので書き写してきました。
寺社工口伝
一 堂塔を建てるには伽藍を念頭におくべ志
一 用材は木を買はず山を買ふべし
一 木組は寸法とともに木の性質を木と話し合って組め
一 木の性質を組むには人の心を組むを要とする
一 人の心組むは人の非を思はず自らの不徳を思ふべし
一 工具は物ならず自らが心の尖端と悟るべし
一 打つ墨縄唯一寸志彌
昭和五十三年六月吉祥日 西岡常一
後ろの二行については、あるいは多少の違いがあるあるかもしれませんが、一つ一つの言葉の中に日本の寺社建築の技術を後世に伝えていってほしいという西岡棟梁の切なる願いが込められているような気がします。

※ 西岡棟梁愛用の大工工具です。(パンフから)
けっしてきらびやかな展覧会ではありませんが、日本の素晴らしい伝統技術を再認識することができる展覧会だと思います。

※ 「棟梁 堂宮大工の世界」の開催を知らせるパンフレットです。
「棟梁 堂宮大工の世界」展は7/30~8/29の日程でJRタワープラニスホールを会場に開催されています。
この会場が田舎者の私には難関でした。先週一度JRタワーまで行ってみたものの会場を見つけることができずに帰ってくるという苦渋を飲まされたのです。よく調べてみると、なんとそれは[札幌エスタ]の11階にあるということが分かり昨日(17日)念願を果たすことができました。

※ 展覧会会場のエントランスです。(実写はこれだけです)
会場には唐招提寺金堂を修復した際の木組みの原寸大模型や、寺社の木組みの数分の一の模型など展示されていました。
目を惹いたのが西岡棟梁の直筆の技術ノートです。非常に繊細な文字と図形は西岡棟梁が精魂こめて仕事に打ち込んでいたことの証のように思えました。
また、西岡棟梁が愛用した大工道具の数々も展示されていました。

※ 展示されていた寺社の木組みの模型です。(バンフから)
展示品の中で西岡棟梁が木片に達筆な字で認めた「寺社工口伝」というものが展示されていたので書き写してきました。
寺社工口伝
一 堂塔を建てるには伽藍を念頭におくべ志
一 用材は木を買はず山を買ふべし
一 木組は寸法とともに木の性質を木と話し合って組め
一 木の性質を組むには人の心を組むを要とする
一 人の心組むは人の非を思はず自らの不徳を思ふべし
一 工具は物ならず自らが心の尖端と悟るべし
一 打つ墨縄唯一寸志彌
昭和五十三年六月吉祥日 西岡常一
後ろの二行については、あるいは多少の違いがあるあるかもしれませんが、一つ一つの言葉の中に日本の寺社建築の技術を後世に伝えていってほしいという西岡棟梁の切なる願いが込められているような気がします。

※ 西岡棟梁愛用の大工工具です。(パンフから)
けっしてきらびやかな展覧会ではありませんが、日本の素晴らしい伝統技術を再認識することができる展覧会だと思います。