改めて古代ローマの文化の素晴らしさを実感した。悲劇の街ポンペイから発掘された数々の出土品は2,000年前とは思われない精巧さをたたえていた。ポンペイはまた私とって忘れられない特別な街でもある。
※ 展覧会の撮影はもちろんNGです。写真はパンフレットです。
北海道立近代美術館は毎年7~8月にかけて大きな企画展が催されています。
今年はそれが「古代ローマ帝国の遺産~栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ~」展です。その展覧会が7月3日~8月22日までの会期で現在開催されています。
ところが会場がすぐ間近にあるということは「いつでも行ける」という思いがあるために、混雑ぐあいを見ているとなかなか足を向けることができませんでした。
重い腰を上げ、まだ観客が殺到しないうちにと今朝開館(午前9時30分)と同時に行ってきました。それでもかなりの人たちが押しかけていて、会場は混雑していました。
展覧会は紀元前から紀元後にかけて、志半ばで暗殺されたユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の意志を継いだアウグストゥスが築いた古代ローマ帝国の遺産を展示するものでした。
「第1章 帝国の誕生」、「第2章 アウグトゥスの帝国とその機構」、「第3章 帝国の
富」の三部から構成され、大小の出土品117点かせ展示されていました。
展示品の中で存在感を誇っていたのは何と言ってもアウグストゥスの「皇帝坐像」でしょう。高さ215cmの白大理石の坐像は堂々としたものでした。
そして私が注目したのは数多くの壁画です。壁画というと彩色を施しただけの稚拙な絵というイメージが私には強かったのですが、ポンペイから出土された壁画はどれも完成度が高く、また出土状態も良好で、私の壁画感を覆してくれました。
今から2,000年前というと日本はまだ弥生時代中期の時代区分です。その時代にすでにローマ帝国には素晴らしい文化が出現していたことを改めて認識させられました。特に「第3章 帝国の富」の部でポンペイの人々の生活用具、装飾品などを見せられた時は「2,000年前にこれほどのものが!」と驚かされました。
今回の展示品のほとんどは紀元後の西暦79年のヴェスヴィオ火山の大噴火で埋まったポンペイから出土されたものがほとんどでした。
ポンペイというと、今から40数年前に私がヨーロッパ・アジアを彷徨した際に立ち寄ったところでもあります。小さな街ながら水道や集会場、舗装(石で)された道路など都市的な機能が整備されていたことに驚いたことをよく憶えています。
※ 写真は「豹を抱くディオニュソス」(高さ152cm)の像です。
間もなく「古代ローマ帝国の遺産」展は幕を閉じますが、こうしたイベントの参加はやはり早く参加してブログ上でレポートするのがいいですね。今ごろ「良かった、良かった」と言っても、このブログを読んでいただく皆さんには何の役にも立ちませんもねぇ…。
※ 展覧会の撮影はもちろんNGです。写真はパンフレットです。
北海道立近代美術館は毎年7~8月にかけて大きな企画展が催されています。
今年はそれが「古代ローマ帝国の遺産~栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ~」展です。その展覧会が7月3日~8月22日までの会期で現在開催されています。
ところが会場がすぐ間近にあるということは「いつでも行ける」という思いがあるために、混雑ぐあいを見ているとなかなか足を向けることができませんでした。
重い腰を上げ、まだ観客が殺到しないうちにと今朝開館(午前9時30分)と同時に行ってきました。それでもかなりの人たちが押しかけていて、会場は混雑していました。
展覧会は紀元前から紀元後にかけて、志半ばで暗殺されたユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の意志を継いだアウグストゥスが築いた古代ローマ帝国の遺産を展示するものでした。
「第1章 帝国の誕生」、「第2章 アウグトゥスの帝国とその機構」、「第3章 帝国の
富」の三部から構成され、大小の出土品117点かせ展示されていました。
展示品の中で存在感を誇っていたのは何と言ってもアウグストゥスの「皇帝坐像」でしょう。高さ215cmの白大理石の坐像は堂々としたものでした。
そして私が注目したのは数多くの壁画です。壁画というと彩色を施しただけの稚拙な絵というイメージが私には強かったのですが、ポンペイから出土された壁画はどれも完成度が高く、また出土状態も良好で、私の壁画感を覆してくれました。
今から2,000年前というと日本はまだ弥生時代中期の時代区分です。その時代にすでにローマ帝国には素晴らしい文化が出現していたことを改めて認識させられました。特に「第3章 帝国の富」の部でポンペイの人々の生活用具、装飾品などを見せられた時は「2,000年前にこれほどのものが!」と驚かされました。
今回の展示品のほとんどは紀元後の西暦79年のヴェスヴィオ火山の大噴火で埋まったポンペイから出土されたものがほとんどでした。
ポンペイというと、今から40数年前に私がヨーロッパ・アジアを彷徨した際に立ち寄ったところでもあります。小さな街ながら水道や集会場、舗装(石で)された道路など都市的な機能が整備されていたことに驚いたことをよく憶えています。
※ 写真は「豹を抱くディオニュソス」(高さ152cm)の像です。
間もなく「古代ローマ帝国の遺産」展は幕を閉じますが、こうしたイベントの参加はやはり早く参加してブログ上でレポートするのがいいですね。今ごろ「良かった、良かった」と言っても、このブログを読んでいただく皆さんには何の役にも立ちませんもねぇ…。