道なきところに踏み出せるスノーシューで何かをしてみたい。さりとて不案内な山野は危険が伴う。そう考えたときに、「そうだ河原を歩こう!」というアイデアが閃いた。冬だからこそ近づける河原を辿りながら、川を遡ろう!私の小さな冒険は豊平川の上流を目ざした。どこまで行けるのか、事前踏査をまったくしていないのだから皆目見当が付かない。何日かに分けて無理なく行けるところまではと思っているが…。
豊水大橋 → 環状北大橋
「豊水大橋」からスノーシュートレッキングを再開した。豊水大橋から上流では川の中も、河畔の様子もこれまでとは徐々にその様相が変わり出したことに気付いた。
第1日目から1週間が経った2月12日(日)、体に負ったダメージもほぼ回復した私は「冬の豊平川河畔を遡る」第2日目を行うことにしました。
ということでシリーズ第2弾を書き綴ることにします。
朝7時半すぎ、自宅を出て地下鉄、バス、徒歩を使い、「豊水大橋」の袂に着きました。
スノーシューを装着し、スタート準備を完了して時計を見たところちょうど午前9時でした。天候は予報と違い晴れ上がっています。
※ 第2日目のスタート地点となった「豊水大橋」です。
スタートして間もなく、マップでは気付かなかった川の流入口が見えます。帰宅してから調べたところ「逆川」という川が流入していました。
河畔の雪上は野生生物が駆け回った跡だけが残っています。そこに私のスノーシューの跡を並行して付けてみました。
※ 左が野生生物(うさぎ?)の足跡、右が私のスノーシューの跡です。
※ 写真上部が「逆川」の流入口です。
しばらく行くと(豊水大橋から1Km程度)川の中に中州が見えてきました。この後、中州が頻繁に顔を出してきました。
どうやら豊平川はこの辺りまで土砂を運んできたものの、流れが緩やかになったために土砂を置いていかねばならなかったようです。
※ 下流から遡ってきて初めて現れた豊平川の中洲です。
さらに進むと、それまで河原に繁っていた灌木が突然なくなり視界が広がりました。「河原もいろいろな表情を見せるなぁ」と思っていたところ、さらに進むとそれは人的に刈り取られた跡だということが分かりました。
刈り取った灌木がうず高く積まれ、傍には「石狩川改修工事 域内伐開工事」という工事標識が立てられてありました。
河畔で憩う市民のためにはこうした工事も必要なのだと思いますが、河原の灌木の中で営巣していた野鳥たちにとってはまた一つ住処が失われたことになる…。
※ 突然一面に木が一本もない川原が出現しました。
※ しばらく行くと、刈り取られた潅木が積み上げられていました。
※ 傍に立てられていた小路標識を見て納得しました。
※ こちらはこれから伐採される(?)潅木の林です。
私の地図上の目測で「豊水大橋」からおよそ1.7Kmで「環状北大橋」に到達しました。到達時間は9時50分。写真を撮ったり、寄り道をしたりと直線的に歩きっぱなしで歩き続けるということではありませんが、やはり雪道では時速2Km程度が精一杯ということかもしれません。
※ スタートしてから約50分で「環状北大橋」に到達しました。
「環状北大橋」は私が札幌に住む前に北見から札幌へ入る時、そして今は江別の友人のところへ行く時に、いつも利用する橋ですがこうして下から見上げるのはなんだか不思議な気分です。
この日のコースは大都会札幌を南北に貫く豊平川が都心を縦断するコースで、次から次と橋が現れ、まるで橋を紹介するレポートになってしまいそうです。何せ15~20分に一度くらい橋が現れるのですから、写真を撮ったり、時間をメモしたりと、変化に富んだスノーシュートレッキングとなりました。
《トレッキング実施日 ’11/02/13》
(続きは№5で)