田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

雲上の十勝岳連峰を往く 4 

2013-08-04 22:13:22 | 北海道低山紀行 & Other
 十勝岳連峰縦走は雲上を往く山行となり景観を楽しむことはできなかった。残念ではあるが、それもまた自然である。しかし、けっして容易ではない縦走を完遂できたことなど、私の中では得たものが多い山行でもあった。 

 昨年の大雪山縦走に続き、今年もまた天候には恵まれなかった。私のふだんの行いがよほど悪いとお天気の神様は見ているようだ。ふだんの行いに気を付けねば…。
 
 さて、私はこのシリーズの№3において、今回は意外にもMAXの辛さを味わうことなく山行を終えることができたと振り返った。
 このことは私に大きな教訓を与えてくれた。それは何を今さら的なものなのだが「周到な準備をする」ことの大切さである。
 今シーズンは春から比較的いろいろな山に登ってきた。(紋別山、定山渓小天狗岳、定山渓天狗岳、大沼駒ケ岳)、さらには富士山登山も経験していた。その上、縦走が近づいてからは藻岩山を三方から登るなどして足慣らしをしていた。こうしたことが効を奏したと言えるようだ。
 私が特に直前になって意図的に藻岩山に繰り返し登ったのは「市民登山教室」で山を登るための筋力を付けるにはウォーキングなど平地を移動することでは必要な筋力が付かないということを教わったからだ。

 次に得たものとして今回の縦走に出かける前に、おそらく自分は参加者の中ではかなりな高齢の方だろうと予想していた。しかし、実際は私などまだまだ青二才だということを自覚させられた。参加者の中に70代の方が多くいたことには驚かされた。しかもその多くは女性だった。
 山にさよならする日もあるいは近いのでは、と思っていた私だったが私より年上の人たちのパワフルな様子をうかがい、私も年寄りじみた考えを捨て、出来得る限り山を楽しみたいものと考えを改めることにした。

 さらに今回の経験から、募集登山に応募する場合は構成メンバーの年代を確認することの大切さも感じた。山に登るのだからある程度の肉体的困難さは伴うとしても、あまりに技量や体力に差がある場合は辛いだけの山行になってしまう。自らの年齢や技量に合う登山を見出すことも山を楽しむ大切な要素となってくると思った。

 思いついたことを書き連ねてきたが、山に登るということは自らが思い描いたように山のピークに達し、無事に帰り着いた時の達成感が自分の中に大きな充足をもたらしていると考えている。そうした思いを得るためにこれからも無理することなく山を楽しみたい。

 さあ!それでは今回の縦走中に出会った雲上の中の高山植物の数々をお楽しみください。

          
          ※ ヨツバシオガマ

          
          ※ イワギキョウ  鮮やかな色合いが印象的です。

          
          ※ キリンソウ

          
          ※ イワブクロ  花の盛りを過ぎてしまっていて残念!

          
          ※ チングルマ  北海道の高山植物の代表選手のような花です。

          
          ※ エゾノツガザクラ

          
          ※ アオノツガザクラ

          
          ※ エゾノコザクラ

          
          ※ ゴゼンタチバナ

          
          ※ コケモモ  誰の指か知らないが邪魔です!


※ 若干の言い訳
 実は集団登山でこうした写真を撮りながら登山するのはけっこう大変です。集団は休みなく前へ進んでいる中で、できるだけ集団に迷惑がかからないようにシャッターを切るのです。時には歩きながらシヤッターを切ることもあります。ですから帰宅して確認するとピントがずれてしまったり、手ぶれで使い物にならなかったりしたものがけっこう含まれます。今回も掲載できない高山植物が2~3枚ありました。
 シャッターを切るだけでなく、リーダーから教えていただいた高山植物名も歩きながらメモしなくてはいけません。こうした作業を登山をしながらこなすのはけっこう大変なんです…。