田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

石倉山周辺トレッキング

2017-05-02 17:42:53 | 北海道低山紀行 & Other
 あわよくば石倉山山頂に、と思ったが叶わなかった。少ない情報で登頂できるほど山は甘くはないし、私自身の力量もまだまだということだ。私はまだ雪が残る石倉山の周辺の春山トレッキングを楽しんだ。 

               
               ※ S氏が用意してくれた縮尺の異なるマップの内の一枚です。

 今日(5月2日)小樽市張碓(はりうす)の石倉山を目ざした。
 しかし、正確に言うと本来は石倉山の登頂を目ざしたのではなく、石倉山の手前に広がる複雑な山道(林道)の様子を探ってほしい、という知人S氏の依頼を受けてのトレッキングだった。

               
               ※ 上のマップの縮尺を大きくしたものです。これだと蜘蛛の巣状の道路がよく見えます。

 S氏には登山やトレッキングなどの趣味はなく、私が山を少しやっているということを耳にして、依頼してきたようだ。
 S氏からの依頼は、①張碓の地域に蜘蛛の巣のように道路が造られた理由は何か?②その道をフットパスなどに利用できないか。という2点だった。

 自宅から車で約1時間、国道5号線が大きく左折して、札樽自動車道の陸橋の下を潜り抜けたところで直進し、蜘蛛の巣状の道路を目ざした。
 確かにマップでは蜘蛛の巣状に道路が張り巡らされているように見えるが、現地へ行ってみると、車が入っていけるところは一本道になっていた。(分岐するところでは「こちらは民有地」という表示が出ていて入れなかった)
 雪解け水が流れ下る一本道をどんどんと高度を上げていった。道路の状態は悪く、おまけに細い道だった。車を方向転換して引き返せそうなところがなく、心細くなりかけたが、かなり上がったところにちょっとした広場がありホッとして、そこに車を停車させ、そこからは自分の足で探索することにした。

               

 車の運転に集中していたため、現在地がどこなのか皆目見当がつかなかった。それでともかく、周辺の山道(林道)をトレッキングしてみることにした。
 天気は晴れていて、気温も適度で、気持ちの良いトレッキング日和だった。
 ところどころ雪が残っていたり、雪解け水が流れていたりするところもあったが、心地よい林道トレッキングが続いた。

               
               ※ 先の見えるピークが石倉山?と思ったのですが、どうやら違うようです。

               

 と、そのとき、木の枝に括り付けられたピンクのテープを発見した。「これは頂上へ導いてくれるテープではないだろうか!?」と俄然勇気が出てきた。
 それまで現在地も分からず、登頂など端から諦めていたのだが、「あるいは!」という気持ちになった。
 ピンクのテープを追って登り続けた。途中からは林道を離れ、林間に入っていく。それでもテープは途切れなく続いており、登頂への期待を膨らませてくれた。
 やがて傾斜が緩くなり、ピークに達したのかな?という感覚になった。しかし、手元の高度計を確かめると356mしか示していない。(石倉山は500.8m)

               
               ※ テープは林道から林間へ誘います。今はまだ雑草が生えていませんが、夏は大変でしょうね。

               
               ※ 一瞬、「ここが石倉山?」と思ったのですが、全然見当違いだったようです。

 目を皿のようにして周りを見回すと、まだ先にピンクのテープが見えた。それを辿ってさらに前へ進んだ。すると、しばらく行くと明らかに下っていることが分かった。その先はさらに急に下っている。
 「これはもう一方の上り道ではないのか?」という疑問が沸き上がり、無理をしないことにした。(もしかすると、一度下って石倉山を目ざすルートかもしれなかったのだが)

               
               ※ ピンクテープのルートはまったく見晴らしが効きません。少しルートを違えて、林間から見える日本海を写しました。

 時間的に余裕はあったが、初心者の単独行としては賢明な判断だったと思っている。
 かくして行動時間約2時間の今シーズン初の山道トレッキングを終えることにした。

 さて、S氏に対する私の考え(回答)であるが、①については、周辺は昔砕石場がかなり目立つところだったというから、その砕石を運び出すために蜘蛛の巣状に道路が造られたのではないか、というのが私の想像である。②については、林道歩きはフットパスルートとして適しているかもしれないが、残念ながら見どころに乏しい感じがして、果たして人気が出るコースとなるか、と問われたら首をかしげざるを得ないのではないか、というのが今日見た感想である。

 ※ 私が今日立ったピークからの下山中、エゾリスの親子に遭遇した。30mくらいからの近距離で見たのだが、親子は逃げずに木の上を走り回っていた。発芽しかけの木の芽を啄んでいたのだろうか?およそ5分ほど、私は立ち止まってじっくりと二匹のリスを眺めることができた。それでは私としては珍しい野生動物の写真を一挙5カット掲載します。