二日間の洞爺湖畔フットパスウォークの最後の最後にロングコースが待っていた。コースマップには6キロとしか出ていないが、それはワンウェイでの距離。ワンウェイだから当然そこは往復しなければならない。ロングコースの上に、45度の急角度で登る階段登行もあって、それまで3コースを踏破した疲労も蓄積していて、かなり辛い最後のフットパスとなった。
5月4日(木・祝)朝、「洞爺湖展望と果樹園コース」を終えた私は、壮瞥町から洞爺湖畔に移動し、「昭和新山と有珠山山頂コース」のスタート地点である「かわなみ前公共駐車場」に向かった。

※ 洞爺湖に面して造られている「かわなみ前公共駐車場」です。ここがスタート地点。
午前10時20分、かわなみ前公共駐車場をスタートした。天候は依然として快晴、気温も高かった。
スタート後、いきなり湖畔を離れ、坂道を上がっていく。まもなく後ろを振り返ると洞爺湖の全貌が視界に入ってきた。

※ スタート地点から真っすぐに山裾を上り、振り返ると洞爺湖の全貌が望めました。

※ コースの傍には珍しい馬の放牧場が…。道産子?それともサラブレット?
そこから坂道が上下する退屈な道路を往く。その途中に、「1977年火山遺構公園」という案内があった。コースから外れて横道にそれる道だったが、寄ってみることにした。
遺構公園には、火山活動によって病院の建物が被害に遭った様子がそのまま保存されていた。

※ 1977年の有珠山噴火の遺構です。病院跡だそうです。記憶に新しい2000年の噴火ではありません。
再びコースに戻り、退屈な道を往く。好天、高温のため、徐々に体力も奪われていく。コース上で出会う人もいない。
そうするうちに、湖畔から伊達市に繋がる道々703号線と合流した。703号線は昭和新山に向かう道でもある。この道路と合流したとたん、車の交通量が激増した。昭和新山に向かう観光客の車のようだ。
車だとどうということもないが、歩く身になると、けっこうな坂道である。休む回数が増えていった。

※ コースの途上には、こうした案内板がところどころに掲げられていました。

※ 昭和新山に通ずる道路は、車がひっきりなしに行き交っていました。
坂道との格闘がどれくらい続いたろうか?やや坂道が緩くなり、ふと左側を見たら昭和新山の赤い岩肌が間近に迫っていた。
間もなく、昭和新山の山裾に設けられている有珠山ロープウェイ駅に着いた。

※ ご存じの昭和新山です。

※ 有珠山ロープウェイの山麓駅周辺です。想像したいたよりたくさんの店が出店していました。
ロープウェイ駅からは、洞爺湖の遊覧船同様、ひと時観光客に変身である。多くの観光客と共にロープウェイで山頂駅に向かった。(ロープウェイ往復1,500円 割引有)
山頂駅からのパノラマ写真を一枚撮って、さっそく「有珠外輪山遊歩道」に向かう。


※ 有珠山ロープウェイ山頂駅の展望台からパノラマ撮影してみました。
山頂駅から「有珠山火口展望台」まで5分ほど階段を上って到達する。ここまではほとんどの観光客が訪れるが、遊歩道はここからがスタートである。
有珠山火口展望台から約600段といわれる階段で真下へ向かって下っていく。そして上り返すところがこの遊歩道フットパスのハイライトである。

※ 観光客の方は、ここまでは皆さん上って火口を見物するようです。

※ その火口展望台から先が「外輪山遊歩道」の始まりです。

※ 遊歩道名物(?)の斜度45度の木造階段です。上りも下りも大変です。

※ その階段を少し離れたところから撮るとこんな感じです。
この階段の下り上りを終えると、比較的平坦な外輪山トレッキングとなる。右手に銀沼火口群を見ながら、左手には遠く内浦湾を望みながら、伊達や虻田の街並みが見える中を往く。

※ 典型的な外輪山遊歩道の様子です。遊歩道の右手も左手も切り立った崖になっています。

※ 遊歩道の右手は「銀沼火口群」が広がっています。

※ 左手には遠く内浦湾、陸地の方は伊達市の街並みだと思われます。
やがて「火口原展望台」に到達した。ここには東屋やトイレの設備があり、私も休憩を取り行動食を口にした。
目的の「外輪山展望台」まではもう一息だったが、ここからはまた上り道となる。火口原展望台から約20分、外輪山遊歩道の終着点「外輪山展望台」に到達した。

「外輪山展望台」の一角は整備されてたくさんの人たちが憩えるような広場となっていた。そこから望む火口原内では1977年の噴火でできた「有珠新山」の麓から噴煙が出ていたが、その他のところからは特に噴煙などは確認できなかった。
私は有珠の外輪山を歩くのは2度目なのだが、以前歩いたときは(2014年?)外輪山展望台に至る途中にあった「伊達の善光寺奥の院」が外輪山展望台の一角に移されていた。(イラストマップは私の記憶と同じだから、移設されたのは最近のことかもしれない?)

※ 行き止まりとなっている「外輪山展望台」の一帯は大きな広場になっていました。


※ 有珠新山の麓からは細い噴煙が上がっていました。若い火山の証拠ということでしょう。

※ どこから見ても羊蹄山は絵になります。まるで河口湖から見た富士山のよう、といったら言い過ぎですか?

※ 伊達市の善光寺奥の院は移設されたようです。
「外輪山展望台」からの折り返しは、疲労もあってひたすらゴール地点を目ざすトレッキングだった。帰りの600段の階段は、何度も何度も立ち止まりながらの登行となった。
ロープウェイで有珠山山麓まで下りてからは、路線バスで車のところまで還ろうと思ったのだが、時間が合わず、結局全コースウォーキングとなり、午後2時30分にゴールの「かわなみ前公共駐車場」に着くことができた。
3日、4日と二日で洞爺湖畔フットパスコース4コースを予定どおり踏破することができた。ところが私の中では思っていたより疲労感が残った。二日間で歩いた距離は、マップ上では合計わずか33キロである。順調に年齢を加え、身体の老化も進んでいるということなのだろうか? 少々寂しい思いをしながら二日間を振り返っている私である…。

5月4日(木・祝)朝、「洞爺湖展望と果樹園コース」を終えた私は、壮瞥町から洞爺湖畔に移動し、「昭和新山と有珠山山頂コース」のスタート地点である「かわなみ前公共駐車場」に向かった。

※ 洞爺湖に面して造られている「かわなみ前公共駐車場」です。ここがスタート地点。
午前10時20分、かわなみ前公共駐車場をスタートした。天候は依然として快晴、気温も高かった。
スタート後、いきなり湖畔を離れ、坂道を上がっていく。まもなく後ろを振り返ると洞爺湖の全貌が視界に入ってきた。

※ スタート地点から真っすぐに山裾を上り、振り返ると洞爺湖の全貌が望めました。

※ コースの傍には珍しい馬の放牧場が…。道産子?それともサラブレット?
そこから坂道が上下する退屈な道路を往く。その途中に、「1977年火山遺構公園」という案内があった。コースから外れて横道にそれる道だったが、寄ってみることにした。
遺構公園には、火山活動によって病院の建物が被害に遭った様子がそのまま保存されていた。

※ 1977年の有珠山噴火の遺構です。病院跡だそうです。記憶に新しい2000年の噴火ではありません。
再びコースに戻り、退屈な道を往く。好天、高温のため、徐々に体力も奪われていく。コース上で出会う人もいない。
そうするうちに、湖畔から伊達市に繋がる道々703号線と合流した。703号線は昭和新山に向かう道でもある。この道路と合流したとたん、車の交通量が激増した。昭和新山に向かう観光客の車のようだ。
車だとどうということもないが、歩く身になると、けっこうな坂道である。休む回数が増えていった。

※ コースの途上には、こうした案内板がところどころに掲げられていました。

※ 昭和新山に通ずる道路は、車がひっきりなしに行き交っていました。
坂道との格闘がどれくらい続いたろうか?やや坂道が緩くなり、ふと左側を見たら昭和新山の赤い岩肌が間近に迫っていた。
間もなく、昭和新山の山裾に設けられている有珠山ロープウェイ駅に着いた。

※ ご存じの昭和新山です。

※ 有珠山ロープウェイの山麓駅周辺です。想像したいたよりたくさんの店が出店していました。
ロープウェイ駅からは、洞爺湖の遊覧船同様、ひと時観光客に変身である。多くの観光客と共にロープウェイで山頂駅に向かった。(ロープウェイ往復1,500円 割引有)
山頂駅からのパノラマ写真を一枚撮って、さっそく「有珠外輪山遊歩道」に向かう。


※ 有珠山ロープウェイ山頂駅の展望台からパノラマ撮影してみました。
山頂駅から「有珠山火口展望台」まで5分ほど階段を上って到達する。ここまではほとんどの観光客が訪れるが、遊歩道はここからがスタートである。
有珠山火口展望台から約600段といわれる階段で真下へ向かって下っていく。そして上り返すところがこの遊歩道フットパスのハイライトである。

※ 観光客の方は、ここまでは皆さん上って火口を見物するようです。

※ その火口展望台から先が「外輪山遊歩道」の始まりです。

※ 遊歩道名物(?)の斜度45度の木造階段です。上りも下りも大変です。

※ その階段を少し離れたところから撮るとこんな感じです。
この階段の下り上りを終えると、比較的平坦な外輪山トレッキングとなる。右手に銀沼火口群を見ながら、左手には遠く内浦湾を望みながら、伊達や虻田の街並みが見える中を往く。

※ 典型的な外輪山遊歩道の様子です。遊歩道の右手も左手も切り立った崖になっています。

※ 遊歩道の右手は「銀沼火口群」が広がっています。

※ 左手には遠く内浦湾、陸地の方は伊達市の街並みだと思われます。
やがて「火口原展望台」に到達した。ここには東屋やトイレの設備があり、私も休憩を取り行動食を口にした。
目的の「外輪山展望台」まではもう一息だったが、ここからはまた上り道となる。火口原展望台から約20分、外輪山遊歩道の終着点「外輪山展望台」に到達した。

「外輪山展望台」の一角は整備されてたくさんの人たちが憩えるような広場となっていた。そこから望む火口原内では1977年の噴火でできた「有珠新山」の麓から噴煙が出ていたが、その他のところからは特に噴煙などは確認できなかった。
私は有珠の外輪山を歩くのは2度目なのだが、以前歩いたときは(2014年?)外輪山展望台に至る途中にあった「伊達の善光寺奥の院」が外輪山展望台の一角に移されていた。(イラストマップは私の記憶と同じだから、移設されたのは最近のことかもしれない?)

※ 行き止まりとなっている「外輪山展望台」の一帯は大きな広場になっていました。


※ 有珠新山の麓からは細い噴煙が上がっていました。若い火山の証拠ということでしょう。

※ どこから見ても羊蹄山は絵になります。まるで河口湖から見た富士山のよう、といったら言い過ぎですか?

※ 伊達市の善光寺奥の院は移設されたようです。
「外輪山展望台」からの折り返しは、疲労もあってひたすらゴール地点を目ざすトレッキングだった。帰りの600段の階段は、何度も何度も立ち止まりながらの登行となった。
ロープウェイで有珠山山麓まで下りてからは、路線バスで車のところまで還ろうと思ったのだが、時間が合わず、結局全コースウォーキングとなり、午後2時30分にゴールの「かわなみ前公共駐車場」に着くことができた。
3日、4日と二日で洞爺湖畔フットパスコース4コースを予定どおり踏破することができた。ところが私の中では思っていたより疲労感が残った。二日間で歩いた距離は、マップ上では合計わずか33キロである。順調に年齢を加え、身体の老化も進んでいるということなのだろうか? 少々寂しい思いをしながら二日間を振り返っている私である…。