「日本を取り巻く世界情勢」について語るといわれて、期待を込めて参加した講演会だったが…。私の期待が大きすぎたのだろうか?それとも私の聞き方が拙かったのだろうか…?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/81/195ce47ebc2b6a7bc755f5fec784c1ba.jpg)
12月12日(火)午後、北海道国際交流・協力総合センター(HIECC)が主催する「国際情報セミナー」が開催され参加した。
セミナーは、毎日新聞外信部長の小倉孝保氏が「2017年から2018年へ ~日本を取り巻く世界情勢~」と題する講演を拝聴するものだった。
小倉氏はまず、「世界情勢の概況」ということで次のようなスライドを提示した。
1.民主主義の後退
ロシア、トルコ、ベネズエラ、東ヨーロッパ、米国
2.グローバリズムとローカリズム
国際化とグローバリズム、文化と文明、グローバル疲れとローカルーへの回帰→分離独立運動、〇〇ファースト
3.揺らぐパックス・アメリカーナ
米国の陰り、核による支配の終焉、中国やロシアの台頭
このように提示して、小倉氏はジャーナリストから見て、世界情勢は非常に面白い時代に入った。世界はドラスティックに動いてきていると話した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/f7/25bab2310201dc100cf30babda36567a.jpg)
「これは興味深い話が聴けそうだぞ!」と期待したのは、私だけではなかったはずだ。
時々刻々と変わる世界の情勢を、取材する側の最前線にいるからこそ見えてくること、あるいはニュースとして伝えられる裏側の情報など…。テレビや新聞では伝えられないこともあるいは聴くことができるのではないか、というような期待があった。
氏はまず「北朝鮮と米国」についての話から始まった。その北朝鮮について、氏は金日成時代の朝鮮戦争の話から入っていった。つまり歴史のお勉強である。
確かに今の状況を知るためには、それ以前の歴史を理解しないことには理解できないことは誰もが分かっているのだが…。氏が話そうとしたのは、北朝鮮が核を持つことにこだわるのは、世界冷戦が終焉したことにあるということのようだった。
しかし、私には今の状況から、これからどうなるのかジャーナリスト特有の臭覚で今後を占ってほしかった。
続いて、中東問題に話は移った。話題の中心は、サウジアラビア王室の異変についてだった。この異変の背景にはサウジの人口問題、あるいは石油依存からの脱却といったサウジ特有の問題があるとした。
一方で、イスラム社会のスンニ派とシーア派の抜き差しならぬ対立の構造を説明するのだが、氏自身の中でこの問題についてどれだけ整理されているのか、聞いている私にはよく理解できなかったことが残念だった。
さらに、話はトランプのエルサレム首都宣言や、欧州連合の将来、スペインカタルーニャの独立問題などに触れたのだが、それらすべてが別々に論じられてしまったことが残念に思われた。
私としては、小倉氏が最初に示した国際情勢の概況を示す三点がどう関連し、今の情勢を招いているのか、そして日本はそうしたことにどう対処していけばよいのか、的なお話を伺いたいという期待があった。
もちろん、どの問題をとっても微妙な問題ばかりであるから、小倉氏としても簡単に口にできないことも多いに違いない。しかし、聴いている私たちに何か手掛かりになるようにことを期待していたのだが…。
セミナー参加者は200名弱といったところか?そう感じたのは私だけだったらいいのだが…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/81/195ce47ebc2b6a7bc755f5fec784c1ba.jpg)
12月12日(火)午後、北海道国際交流・協力総合センター(HIECC)が主催する「国際情報セミナー」が開催され参加した。
セミナーは、毎日新聞外信部長の小倉孝保氏が「2017年から2018年へ ~日本を取り巻く世界情勢~」と題する講演を拝聴するものだった。
小倉氏はまず、「世界情勢の概況」ということで次のようなスライドを提示した。
1.民主主義の後退
ロシア、トルコ、ベネズエラ、東ヨーロッパ、米国
2.グローバリズムとローカリズム
国際化とグローバリズム、文化と文明、グローバル疲れとローカルーへの回帰→分離独立運動、〇〇ファースト
3.揺らぐパックス・アメリカーナ
米国の陰り、核による支配の終焉、中国やロシアの台頭
このように提示して、小倉氏はジャーナリストから見て、世界情勢は非常に面白い時代に入った。世界はドラスティックに動いてきていると話した。
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「これは興味深い話が聴けそうだぞ!」と期待したのは、私だけではなかったはずだ。
時々刻々と変わる世界の情勢を、取材する側の最前線にいるからこそ見えてくること、あるいはニュースとして伝えられる裏側の情報など…。テレビや新聞では伝えられないこともあるいは聴くことができるのではないか、というような期待があった。
氏はまず「北朝鮮と米国」についての話から始まった。その北朝鮮について、氏は金日成時代の朝鮮戦争の話から入っていった。つまり歴史のお勉強である。
確かに今の状況を知るためには、それ以前の歴史を理解しないことには理解できないことは誰もが分かっているのだが…。氏が話そうとしたのは、北朝鮮が核を持つことにこだわるのは、世界冷戦が終焉したことにあるということのようだった。
しかし、私には今の状況から、これからどうなるのかジャーナリスト特有の臭覚で今後を占ってほしかった。
続いて、中東問題に話は移った。話題の中心は、サウジアラビア王室の異変についてだった。この異変の背景にはサウジの人口問題、あるいは石油依存からの脱却といったサウジ特有の問題があるとした。
一方で、イスラム社会のスンニ派とシーア派の抜き差しならぬ対立の構造を説明するのだが、氏自身の中でこの問題についてどれだけ整理されているのか、聞いている私にはよく理解できなかったことが残念だった。
さらに、話はトランプのエルサレム首都宣言や、欧州連合の将来、スペインカタルーニャの独立問題などに触れたのだが、それらすべてが別々に論じられてしまったことが残念に思われた。
私としては、小倉氏が最初に示した国際情勢の概況を示す三点がどう関連し、今の情勢を招いているのか、そして日本はそうしたことにどう対処していけばよいのか、的なお話を伺いたいという期待があった。
もちろん、どの問題をとっても微妙な問題ばかりであるから、小倉氏としても簡単に口にできないことも多いに違いない。しかし、聴いている私たちに何か手掛かりになるようにことを期待していたのだが…。
セミナー参加者は200名弱といったところか?そう感じたのは私だけだったらいいのだが…。