待ちに待っていたサッポロ・ジューン(札幌の6月)がやって来た!一年の中で私が最も恋焦がれる季節の到来だ!さあ、サッポロ・ジューンをどう過ごそうか?あれこれと思いを巡らせているのだが…。
私がサッポロ・ジューンを意識するようになったのは、次の一文に出会ってからだった。その一文とは…、
そして、六月がやってきた。いつのまにか春はどこかへ行ってしまい、そのあとに来るはずの梅雨は気配も見せず、まさしく初夏と呼ぶのにふさわしい、緑の季節がやってきた。
もう、寒くはない。さりとて暑くもない。そう、蒸し暑くないのだ。というよりもむしろ、さわやかな風が吹きわたる至福の気候だった。大気には活動を本格的に始めた植物たちの作り出す、新鮮な酸素が満ちあふれている。街には、ニセアカシアの白い花の甘い香りが漂っている。太陽の光は、すべてのものを輝かせている。
その頃、缶ビールと本を持って北海道大学附属植物園へよく行った。大きなカツラの木の下に寝転び、飲んで読んで、昼寝をした。カツラの葉から甘いバニラの香りが降りてくる。これぞ、“サッポロ・ジューン”である。
※ 作家・林心平のデビュー作です。
この一文は作家・故立松和平を父に持つ林新平(現在は横松新平のペンネーム)氏の最初の著「札幌はなぜ日本人が住みたい街 №1なのか」(2007年刊)の中に一節である。2007年というと、私が退職して道東から札幌へ転居した年である。つまり私が札幌に転居したと同時に、札幌の6月を意識するようになった著書なのだ。
高校まで東京で過ごした林氏にとって、札幌の6月は極上の季節に映ったようだ。そして私も札幌での生活を重ねるにつれ、林氏と同じように札幌の6月が極上の季節と意識するようになってきたのだった。
※ サッポロ・ジューンをイメージする一枚として掲載しました。
私は6月の声を聞くと、フィールドに導かれ、山を目ざし、山野を巡り、旅にも出かけ、サッポロ・ジューンを、北海道の6月を謳歌した。
そんな6月がまたやって来たのだ!さあ、今年はどうしょう!? いろいろと思いを巡らせるのだが、思いが定まらない。それは一にも二にも、私自身の体力の衰えを自覚せねばならないということだ。山へ向かおうとする気力は昨年くらいから急に薄れてしまった。長距離のウォーキングも足が向かわなくなりつつある。
それでもサッポロ・ジューンを謳歌したい、という気持ちだけは人一倍あるのだが…。
とりあえず、今できることとして、私が今取り組んでいる「札幌市のパークゴルフ場巡り」をなんとか一日でも早く完遂しようと思って、今日も3コースほど回ってきた。さらに6月中にできれば一度遠出もしたいと思っている。自らの体力と相談しながら、この極上の季節を満喫できたらと思っている。
※ 本日プレイしたパークゴルフ場の一つ「丘珠空港緑地コース」です。