いよいよこの季節がやってきた。道立近代美術館の前庭に立つポプラの大樹から大量の綿毛が降り注ぐのだ。その半端ない量はたちまち前庭全体を白く覆い尽くすほどである。私にとっては迷惑な綿毛であるが、これはもうこの時期の風物詩と諦めるほかない…。
今朝起きてみると、道立近代美術館の前庭に立つポプラの大樹から白い綿毛が大量に雪のように降り注いでいた。数日前からちらほらとその兆しが見えていたが、いよいよ本格的に降り注ぐ時期となったようだ。
たった1本のポプラの樹であるが、その大きさが規格外(?)である。考えられないほどの大量の綿毛を周りに降り注ぐのである。まあ、ポプラにとっては大切な子孫を増やす行為だから致し方のないことなのだが…。
私は早速、真っ白に染まった近美の庭を撮影しようと向かったのだが、近くを通った保育園児の集団が降り注ぐ綿毛や、地面の落ちた綿毛が風によって舞い上がる様子を見て歓声を上げていた。
ところが、そのポプラの直下で私たちのボランティアグループ「ブリリアの会」はクサツゲという樹種で「ART」という文字を描いて、維持・管理している。例年そのクサツゲの小さな葉の間にたくさんの綿毛が絡まり苦慮していた。そこで数年前から「ART」文字全体を不織布で覆って綿毛から守るようにしている。(自称:防綿毛ネット)今年もつい10日ほど前に不織布で覆ったところだったので、まさにジャストタイミングだった。これから綿毛が降り注ぐのが終わる7月中旬くらいまで不織布で覆った状態しておく予定である。
※ 綿毛が降らないときは、子のような状態なのですが…。
※ 現在はこうして防綿毛ネットで覆い、綿毛が絡みつくのを防いでいます。
そういう意味では私たちにとって迷惑なポプラの綿毛であるが、前述したようにポプラにとっては大切な子孫を増やそうとする行為である。ポプラが近代美術館の前庭に存在するかぎり、季節の風物詩として付き合っていきたいと思っている。