柄にもなく私はけっこう「花」に興味がある。とは言っても、そのレベルは「雑草が蔓延っているより、花が咲いている光景を目にするほうが気持ち良いでしょう」という程度なのだが…。今、札幌で開催されている「花」に関する二つのイベントを覗いてみた。
今、札幌では「花フェスタ札幌2022」(会期6/25~7/3)と「サッポロフラワーカーペット2022」(会期 6/24~6/26)が開催されている。昨日、私は札幌市資料館で開催された講演会に参加した後、その足で二つのイベントを覗いてみた。
大通公園の西4~8丁目を会場に開催されていた。私がこのフェスタで楽しみにしているのは「北海道農業高校ガーデニングコンテスト」(通称:ガーデニング甲子園)である。今回のコンテストには北海道内の農業関係学科を持つ9校、14チームが参加していた。審査結果が出ていたので、私は大賞(岩見沢農業高校C)、準大賞(岩見沢農業高校D、倶知安農業高校)、奨励賞(新十津川農業高校A)の4チームの作品を写真に収めた。受賞した作品の傾向を見ると、いわゆる本格的な花壇を志向したものが選出されたのかな?と思われた。
※ 大賞を獲得した岩見沢農業高校Cの「雑木の庭 岩農スタイル」です。
※ 準大賞の岩見沢農業高校Dの「遊園地」です。(こちらはコンパクト部門の出品でした)
※ 同じく準大賞を獲得した倶知安農業高校の「The flower of your life」です。
※ 奨励賞を受賞した新十津川農業高校の「植物の生命~豊かな水~」です。
花フェスタ自体は、ガーデニング甲子園以外にも「花市場」とかハンギングバスケット、蘭の作品などが展示されたり、即売会が実施されたりしていたが、私の興味外だった。それより私の興味を惹いたのはあまりPRしていないようだったが、造園関係の会社がそれぞれ趣向を凝らした花壇を提示し、花壇に番号が付されていたところからコンテストを実施しているんだろう、と思い何ヵ所かの花壇を写真に収めた。すると、本日その審査結果が公表されていた。それによると札幌市長賞に輝いたのは、「横山造園」、「佐藤萬香園」、「北海道造園コンサルタント」の3社の花壇だった。
※ 会場の各所に展開していた造園業各社の趣向を凝らした花壇の数々です。
※ 札幌市長賞を獲得した「横山造園」の作品です。
※ 同じく札幌市長賞の「佐藤萬香園」の花壇です。
※ 数多くのフラワーショップが出展していた「花市場」の夜臼です。
花フェストを急ぎ足で回った後、道庁前のアカプラ広場で開催されている「サッポロフラワーカーペット2022」に足を運んだ。フラワーカーペットは花びらや自然素材を用いて大きな絵を作り上げるイベントで、札幌ではバラ(赤・ピンク)、カーネーション(オレンジ・黄色)、菊(白)の3種類の花びらを使用していると資料で説明されていた。
※ メイン会場のアカプラ広場に描かれたフラワーカーペットです。
※ 上の作品を反対柄から見たところです。
フラワーカーペットはアカプラ広場、赤レンガテラス内、札幌駅前地下歩行空間「憩いの空間」の3ヵ所に描かれていた。(後で知ったことだが、今年はその他に「大丸札幌店」、「そらの広場 ステラ9」でも描かれたらしい)これまではメインのアカプラ広場に大小のフラワーカーペットが描かれていたのだが、今回は会場を分散し、さらには屋内での展示が多くなったようだ。やはり戸外だと風雨に影響されてフラワーカーペットの維持・管理が大変だということだろうか?
※ 赤レンガテラス内に描かれた小型のフラワーカーペットです。
※ 「憩の空間」に描かれたアイヌ模様のフラワーカーペットです。
二つのイベントと共に、さらに大きなイベントとして現在恵庭市において「ガーデニングフェスタ北海道」(会期 6/25~7/24)という全国的なイベントが開催されている。
このように「花」に関するイベントが次々と開催されるということは、札幌市民が、また道民が「花」に大きな関心を持っている方が多いという証のように思えてくる。このことは北国故に「花」を愛でる期間が限られていることが、反対に「花」を愛でる気持ちが一層強いことの表れなのかもしれない…。