白老町まで行ってウポポイを見ないでは帰られない。とはいえ、白老を訪れた第一の目的はヘルシーウォーキングだった。そのウォーキングが雨によって予定変更を強いられたために時間的余裕がなくちょっとだけ覗かせてもらったウポポイだった。
ウポポイが開業して3年目。新しもの好きを自認する私だが、どうも足が遠かった。今回はウォーキングが第一の目的とはいえ、白老に足を踏み入れてウポポイを見ないでは帰られまい。ウォーキングの途中だったが、それを一時中断してウポポイを覗いてみることにした。そのため駆け足ではあったが、全体を把握することを目的にウポポイ全体を回ってみた。
ウポポイについてまったく不案内なまま入場したのだが、ウポポイは大きく分けて5つのエリアからできていることが分かった。それは①体験学習館、②体験交流ホール、③国立アイヌ民族博物館、④工房、⑤伝統的コタンの5つからなっていた。
最初に驚かされたことがあった。なんと歩行者用の入口から入場ゲートまでがとても長かったことだ。長いだけではない迷路のように入り組んでいるため、私など大いに迷いながらようやく入場ゲートに辿り着けたほどだった。こんなところに国立の施設の大袈裟(?)なところを見せつけられた思いだった。
※ エントランス棟から入場ゲート、その後ろに「国立アイヌ民族博物館」が建っています。前面に立っているのはキャラクターの「トゥレッポん」だそうです。
入場券(大人1,200円)を購入し、入場ゲートを通るとすぐ目の前が「国立アイヌ民族博物館」の立派な建物である。アイヌに関する展示ホールは2階にあったが、これもこれまで見たアイヌ施設に比べると、広~い空間にディスプレイされた展示の仕方は一味違うなぁ、との印象を持った。ただし、展示されているものをざーっと見て回ったが、これまでも同種の施設を何度も見ている私にとっては格別興味をそそるものは無かったように感じた。
※ 博物館2階の展示室です。かなりスマートにレイアウトされていました。
※ 博物館の2階から眼前のポロト湖を眺めたところです。
博物館一階シアターホールで放映されていた「世界が注目したアイヌの技」という映像を観たが、意外に多くのアイヌ関係の文物が外国の主要博物館に所蔵されていることを知った。
※ この光景を見て、ディズニーランドの清掃人を思い出しました。
博物館を出た後は、ウポポイ内をざーっと見て回るだけだった。工房も伝統的コタンも体験プログラムとか、実演を見て初めて意味あるもののようだったが、何せ時間がなかった。特にウポポイを訪れた際に外せないのは「体験交流ホール」における伝統芸能上演や短編映像上映などであろう。一つくらいは体験たいと思ったが、時間が合わなかった。また、「体験学習館」の方はやや遠方にあったために立ち寄ることすら断念した。
※ 工房で作業をしている方がいました。
※ 北海道の各地様々なところで目にしたコタンの風景です。
※ 晴れた日などはこのステージで舞踊や楽器演奏がされるのかもしれません。
※ 体験交流ホールの入口です。次回はぜひ体験したい施設です。
こうしたほんとにザーッとしか見て回らなかったのだが、ウポポイを味わい尽くすにはやはり一日日程で訪れるべきだと思えた。
次回、訪れる機会があったとしたら入念にスケジュールを立てて、味わい尽くしてみたいと思った。
※ 体験交流ホールの裏手になぜか動物たちの彫塑像が立ち並んでいました。