田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

連日の道銀ロビーコンサートを楽しむ!

2023-06-22 15:51:40 | ステージ & エンターテイメント
 北海道銀行(正確には「道銀文化財団」)も粋な計らいをする。本店ロビーを2日連続開放してのコンサートを開催した。無料でプロのクラシックコンサートを聴けるチャンスを逃す手はない。私は2日続けて道銀本店ロビーに足を運んだ。
  
  ※ 会場となった道銀本店のロビーには写真のような横41m、縦3.3mという巨大なレリーフが掲げられています。レリーフは北海道に関わりのある彫刻家・本郷新、山内壮夫、佐藤忠良の三人の合作で、「大地」と命名されています。道銀本店の改築に伴いレリーフの行方が注目されているとか?
 道銀文化財団では本店ロビーを会場にして「CLASSIC ♪ FAN」というコンサートをコロナ前から定期的に開催してきたようだ。ところがコロナ禍のためにしばらく休演が続いていて、このほどようやく再開することができたそうだ。久しく休演が続いていたことでこの度連続開催となったようだ。
 その第一日目は「CLASSIC ♪ FAN #5」として「TRIO  CELEST」による「世界を巡る旅」、第二日目は「CLASSIC ♪ FAN #6」として白戸達也&上野岳の打楽器奏者二人によって「多種多彩な打楽器が奏でる音の世界」がそれぞれ演奏された。
     
 第一日目の「TRIO  CELEST」は、フルートの大島さゆりさん、ヴァイオリンの坂本夕佳さん、アコーディオンの山下ヤスシさんの三人によるクラシックというよりはセミクラシック的なラインナップによる親しみ深いコンサートだった。
 演奏された曲目は…、
 ◆G.M.ロドリゲス/ラ・クンパルシータ
 ◆A.ピアソラ/リベルタンゴ
 ◆H.マンシーニ/ひまわり
 ◆C.フランソワ/マイウェイ
 ◆アメリカ伝統曲/聖者の行進
 ◆J.D.ワイス & B.シール/この素晴らしき世界
 ◆葉加瀬太郎/情熱大陸
 ◆V.モンティ/チャールダッシュ
(アンコール曲)いずみたく/見上げてごらん夜の星を
どうでしようか?いずれの曲も親しみ深く耳に馴染んだ曲が多いのではないでしようか?これらの曲を脂の乗り切ったプロの奏者が演奏してくれるのですから、楽しくないはずがありません。私は一曲一曲を心から楽しみTRIO CELESTの演奏に耳を傾けのでした。

     
 第二日目の白戸達也さん &上野岳さんのお二人はいずれもが打楽器奏者として活躍されている方である。打楽器の場合は、普通はメロディー楽器とともに演奏する場合がほとんどであるが、今回は打楽器だけの演奏という極めて珍しいコンサートだった。
二人が演奏した曲は…、
◆トレヴィノ/ワイルドリングス
◆トレヴィノ/シーソー
◆カバレフスキー/道化師のギャロップ
◆マルタンシオ/ラ・フェスタ
の4曲だった。(アンコール曲は失念してしまった)
40分間の演奏で4曲だから、一曲一曲の演奏時間はかなり長かった。打楽器だけのコンサートなど初めてだったから演奏された曲は3曲目の「道化師のギャロップ」以外は初めて聴く曲ばかりだった。私的には第一曲目の「ワイルドリングス」がとても迫力を感じながら聴くことができた。また3曲目の「道化師のギャロップ」は打楽器ばかりではというお二人の配慮(?)からか二人で一台のマリンバで演奏された。(連弾?)
 お二人はメロディーを奏でない打楽器を様々な手法で演奏され、その技は見事なものだった。なかなか打楽器だけの演奏というのは聴く機会がないだけに貴重な機会だった。演奏を聴いていた多くの方々も同じような思いを抱いたようで、演奏後は拍手が鳴り止まなかった。
 二日間、コンサートを運営した道銀文化財団のスタッフの方々の対応も素晴らしかった。特に司会をされた方の仕切りは堂に入ったもので、演奏する方々の気持ちを高揚させるような話術で盛り上げた。
 北海道銀行本店は近いうちに改築されるとのことで、ロビーコンサートもまたしばらくお休みとなってしまうのかもしれないのが残念である。