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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 107 大倉山

2023-02-15 15:43:29 | 北海道低山紀行 & Other

 前日にかなり雪が降ったこと、そのうえ階段登行は雪のために滑りやすく思いのほか難儀しながらの登行となった。大倉山ジャンプ競技場を横目に、大倉山のすそ野から直接山頂に至るルートは意外に手強かった。

 これまで何度も大倉山々頂には立ってはいるのだが、全て三角山から奥三角山への縦走の途中に寄ったケースばかりだった。そこで今回、大倉山の登山口から初めて登ってみることにした。

 天気が良く、風もなく、登山日和と言って良い天候だった。大倉山には観光客用の駐車場が完備されている。駐車場から大倉山ジャンプ競技場までは長いエスカレーターで導かれる。

   

   ※ 駐車場から大倉山ジャンプ競技場に導かれるエスカレーターです。

   

   ※ エスカレーターを降りると眼前にジャンプ競技場が迫ってきます。

 登山口は特に表示はないのだが、レストランや売店が入ったビルの脇に先行者の足跡があり、登山道に導かれる。登山道は途中までジャンプ競技の観覧席に向かう道と共用であるが、そこを過ぎると直ぐに階段登行が始まった。この階段が曲者だった。階段には雪が積もっていて、階段の体を成していないのだ。その上に夜間に降った新雪が載っていた。そこはもう急斜面以外の何物でもなかった。私は何度も何度も滑ることを繰り返しながら歩を進めた。幸いアイゼンを持参していたので途中でそれを装着したが、固雪とは違い柔らかな雪ではアイゼンもそれほど効き目はなかった。

   

   ※ 大倉山登山はジャンプ競技場の右手のレストランの建物の脇を通って向かいます。

   

   ※ 登山口の近くに北海道スキーの発展に大きく寄与した大野清七博士を顕彰する碑が建っていました。

   

   ※ 登り始めです。この日の先行者が1人いたようで助かりました。

 私は無理することなくゆっくり、ゆっくり登ることに徹した。とは言っても国際級のジャンプ台の横を登ることは急斜面の連続である。背中に汗をかかないように注意しながら登ったが、ジャンプ大会のスタートハウス直前の急階段には閉口した。私は下山の際にその階段のところで3度も足を滑らせ尻もちをつくほどだった。

   

   ※ 階段は雪のため階段の体をなしていません。ただの急坂はとても滑りやすかったです。

   

   ※ 登山中にジャンプ競技場のカンテ(踏切台)が望めました。

   

   ※ ジャンプ競技のスタートハウスが見えてきました。もうひと息です。

   

   ※  このジグザグの階段が曲者で、下山時に私は3度も滑って尻もちをつきました。

   

   ※ スタートハウスを背後から見たところです。

 それにしても大倉山の形状はジャンプ台の造成には理想的な山容なのだと改めて思いながら登った。というのも、ちょうど二つの尾根に挟まれた形で風を避けることができ、さらに自然の形が適度な斜度となっている。確か荻原次晴さんが言っていたと記憶するが、ジャンプ台で自然の形状で世界基準のジャンプ台があるのはそう多くないという。現在の世界のジャンプ台は長野がそうであるように、ほとんどがコンクリート製のアプローチをもったジャンプ台だという。それらコンクリート製のジャンプ台はルールの変更などがあっても造り替えることができないけど、大倉山だと自然に対して少し手を加えれば新しいルールにも適合することができるというようなお話をしていたと記憶する。

   

   ※ 尾根の上を往く登山道です。左側がジャンプ台のある谷、右側も谷になっています。

 そんなことを考えながら、急斜面を登り続けること50分。なんとかこれまで何度も目にした大倉山の山頂標識のところに辿り着くことができた。

   

   ※ 簡素な大倉山の山頂標識です。

 下山は先述したように3度も尻もちをついたが、登山に比べると楽ちんである。およそ20分で下山することができた。なお大倉山も「札幌50峰」に名を連ねる山である。

   

   ※ スタートハウスのところからランディングバーン、ブレーキングトラックを見たところです。

    

   ※ よく言われる選手たちは札幌の街に飛び込んでいくようにジャンプするといわれるシュチエーションです。               

【大倉山 登山データ】
標 高  307m

行 程  登山口→(50分)→大倉山々頂→(20分)→登山口

          ※ 駐車場有

天 候  晴れ、微風

登山日  ‘23/02/14



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