オーセンティックなバーということで、やや緊張しながら入店した。落ち着いた雰囲気のある店内だったが、スタッフのバーテンダーは意外にフレンドリーで緊張もほぐれ、優雅なひと時を過ごすことができた。
※ 店外に表示された「BAR YAMAZAKI」の案内表示です。
「BAR YAMAZAKI」は、ガイドマップ上では№31にリストアップされている。そのガイドマップでは「日本最高齢のバーテンダーに会う」と題して次のような紹介文が載っている。「店主の山崎は、現役バーテンダーとして国内最高齢。60年近くススキノの地でバーに立ち続けてきた。現在は毎日店に出ているわけではないが、会えなくてもがっかりしないでほしい。居心地のいい空間と経験あるバーテンダーたちが迎えてくれる」とあった。
その国内最高齢のバーテンダー山崎達郎氏は、ガイドブックが発行された一年後の2016年11月に96歳でお亡くなりになられたようだ。亡くなられる直前までもバーに立ち続けられたというが、生前に一度お会いしたかった。
さて、そのBAR YAMAZAKIであるが、ビルの4階の重厚な扉を押して中に入ると、薄暗い照明の中、サントリーの山崎のボトルがずらーっと背後に並んだカウンターに案内された。私たちを一見さんと認識しながら、バーテンダーの方はフレンドリーに接してくれた。
※ カウンター奥の棚にはウィスキー「山崎」のボトルが目立ちました。
※ ずらーっと並んだカウンター席で、奥がテーブル席のようです。
私たちは二人ともまず「ジントニック」を頼んだ。ほどなく出されたジントニックはライムの香りと酸味がアクセントとなって飲みやすかった。私は一見さんであることを自ら 告白し、次には「写真映りの良い(インスタ映えする)カクテルを!」と所望したところ、私には「スカーレットオハラ」という濃い紫色のカクテルを、息子には青い色が鮮やかな「カルフォルニアサワー」を作って提供してくれた。
※ ジントニックです。
「スカーレットオハラ」は甘味と酸味がほどよくブレンドされて飲みやすいカクテルだった。
※ スカーレットオハラです。
※ カルフォルニアサワーです。
私たちが入店した時には客は私たち以外いなかったのだが、気が付くとたくさんの来客が店内の席を埋めていた。私たちはBAR YAMAZAKIがこの日3店目だったこともあり、長居せずに席を立った。BAR YAMAZAKIはとても落ち着いた静かな雰囲気のバーだったが、年金族の私のような者にはそぐわないようにも思えた。現役世代が仕事に疲れた時などに癒しを求めてゆっくり寛ぎたいときに立ち寄る店のように思えた。今回「札幌でしかできない50のこと」にリストアップされたことで貴重な経験をすることができた。
※ 気が付くと、カウンター席は多くのお客さんで占められていました。
《BAR YAMAZAKI 概要》
〔住 所〕札幌市中央区南3条西3丁目 克美ビル4階
〔電 話〕011-221-7363
〔開店時間〕 月~土 18:00~24:30
〔座席数〕 31席(カウンター15席、テーブル16席)
〔定休日〕 日曜日
〔訪問日〕 令和3年3月18日