田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

今冬で初めての雪景色

2021-12-02 15:24:07 | 環境 & 自然 & 観察会

 札幌では今朝の未明から雪が降り始めたようである。朝起きてみると、辺りの風景はすっかり真っ白に様変わりしていた。「雪が消えてしまわないうちに…」と、朝食を終えた私はさっそく札幌のマチに飛び出した。

 「ようやく…」と言っていいのだろう。雪国札幌にもようやく本格的な雪が舞った。師走を迎えたというのに、昨日までの札幌のマチにはほとんど雪を見ることができなかった。このことは今年だけの現象ではなく、近年はある意味当たり前のような光景になっていた。しかし私たちが子どもの頃には、12月といえばもうあたり一面はすっかり雪景色となっているのが当たり前の光景だったのに…。地球の温暖化を実感せずにはいられない現象である。

 そこで、今朝の札幌の雪景色をカメラに収めようと、私にしては珍しく朝早く外へ飛び出した。(と言っても近代美術館の前庭の扉が開放される午前9時過ぎだったが…)

 コースとしてはつい2週間前に「晩秋のサッポロのマチ点描」でルポした、道立近代美術館の前庭、北海道知事公館の庭園、そして大通公園と巡って歩くことにした。そしてできれば同じアングルからの写真を、と思ったのだが…。

◆北海道立近代美術館前庭

 近美前では職員が来館者のための通路の雪かきに精を出していた。前庭の木々も地面も白と黒のモノトーンの世界。その奥に位置する近代美術館の壁の色も白いためにまったく目立たなかった。

   

   

   

◆北海道知事公館庭園

 こちらが計算外だった。というのも庭園の開放は11月30日で終わりとなっていたのだ。

   

 仕方がないので規制線の外から僅かに覗いた庭園の様子を撮るのがせいぜいだった。そして、前回のときは撮らなかった公館のエントランス方向から一枚撮って終了とした。

   

   

※ 安田侃作の彫刻を覆うカバーの上にも雪が降り積もっていました。

   

◆大通公園

 大通公園はたとえ雪が降っても行き交う人たちが多かった。それぞれが急ぎ足でオフィスに向かっていた。

   

※ 真ん中に見える塔状のものはテレビ塔ではありません。ドイツ・ミュンヘン市との姉妹都市の象徴マイバウムの塔です。

   

 公園内の遊具や彫像などの周りは進入禁止のロープが張り巡らされていたが、冬には撤去するはずのベンチはまだのようで雪を被っていた。

   

   

※ 北海道開拓の功労者の一人ケプロンの像の肩にも雪が積もっていました。

 また雪が降り続いていたせいだろう、遠くからでも眺めることができるテレビ塔が西5丁目広場くらいになってようやく視界に入ってきた。

   

※ 降雪が続く中、テレビ塔が薄っすらと見えています。

 雪景色…、それは周囲の全ての色を白く覆ってしまい、そこに僅かな黒色がアクセントとなるモノトーンの世界である。その光景はカラフルな世界から見ると寂しい光景に映るかもしれない。しかし、それが私たち道産子にとっては一年の中で巡り来る当たり前の世界だった…。その光景が近年薄れつつあるのは寂しい思いを隠せない。昨日まで妻と「今年は雪が遅いねぇ~」という会話を何度交わしたことか…。ようやく札幌にいつもの冬が戻ってきた…。

 

 

 



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