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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

「フィガロの結婚」カバーキャストによるスペシャルコンサート

2022-12-24 11:47:22 | ステージ & エンターテイメント

 あらかじめストーリーを頭に叩き込んで、さらには解説付きだったので凡そのストーリーは理解しながら鑑賞できたのだが、肝心のイタリア語の歌詞がまったく分からないために、感情の機微まで迫ることはできなかった…。

      

 昨夜、12月23日(金)夜、札幌文化芸術劇場hitaruにおいて「フィガロの結婚」カバーキャストによるスペシャルコンサート~アンコウ先生のお話とともに~というステージがあったので参加した。

 カバーキャストというのをご存じかと思うが、hitaruでは2月26日、28日の両日、北海道にゆかりのあるキャストがオーデションで選抜されてステージに立つことになっている(両日のキャストは異なる)。しかし、そのキャストたちが不測の事態でステージに立てない場合を考慮し、代役を務めるメンバー(カバーキャスト)も選ばれていて、同じように練習に参加しているという。この日はその方々の出演によるコンサートだった。

 本番と違うのはキャストだけではなく、伴奏も本番では札幌交響楽団の演奏となるようだが、この日はピアノとチェンバロだけの伴奏だった。さらには 本番では約4時間の長丁場になるようだが、この日のステージは1時間30分だったので、要所のみを披露するという形となった。

  

  ※ 2枚の添付写真は練習風景の一場面だと思われますが、プログラムから拝借しました。

 また「アンコウ先生のお話とともに」というサブタイトルが付いていたが、このオペラ「フィガロの結婚」を演出する三浦安洋氏が要所要所で解説を加えながらのステージとなった。

 その三浦氏によると、「フィガロの結婚」はモーツァルトのオペラ作品の中でも屈指の人気を誇る喜劇だそうだ。なるほどそのストーリーは伯爵家を舞台として、伯爵が権力を嵩に侍女を手籠めにしようとするのを、使用人たちがあの手この手で伯爵のたくらみを暴くというドタバタ的ストーリーなのだ。この日のコンサートもおおよそそのストーリーに基づきながら進行したのだが…。何せ歌詞の意味が分からないの少し残念だった。本番では字幕が出されるとも聞いているが…。

 ただ、全体としてはカバーキャストとはいえ、キャストたちの略歴を拝見すると全てが専門的な教育を受けてきた方ばかりで、相当な実力の持ち主で本格的なオペラを鑑賞している気分にさせられた。

 それと同時に私が「凄い!」と思ったのは、ビアノ伴奏をされた鎌倉亮太氏の演奏だった。全編を通してずーっとピアノを弾き通しだった。1時間半にわたって緊張感を持続される集中力はさすがプロフェッショナルだと思わせた。なお、鎌倉氏は本公演においてはコーチ役を務めるそうだ。

例によって、記録のためにこの日キャストたちによって歌われた曲目を記しておくことにする。もちろん作曲は全てモーツァルトである。

 ◆アリア「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」(フィガロ)

 ◆アリエッタ「恋とはどんなものかしら」(ケルビーノ)

 ◆二重唱「憎いぞ!なぜこれまで私をこのように焦らしおった?」(伯爵、スザンナ)

 ◆レチタテイーヴォ「行きましょう、ねえ、素敵な小姓さん」(バルバリーナ、ケルビーノ)

 ◆アリア「今はどこなのでしょう、あの美しい時は」(伯爵夫人)

 ◆六重唱「この抱擁でわかっておくれ」(ドン・クルツィオ、フィガロ、伯爵、バルトロ、マルチェッリーナ、スザンナ)

 ◆小二重唱「そよ風によせる…」(伯爵夫人、スザンナ)

 ◆カヴァティーナ「失くしてしまって…あたし困ったわ!」(バルバリーナ)

 ◆レチタテイーヴォ「バルバリーナどうしたんだ?」(バルバリーナ、フィガロ、マルチェッリーナ)

 ◆アリア「牡の山羊と牝の山羊は」(マルチェッリーナ)

 ◆アリア「あの年ごろ、まだあまりよく」(バジーリオ)

 ◆フィナーレ「そっと、もっと近くへ行ってみよう」(ケルビーノ、伯爵夫人、スザンナ、フィガロ、伯爵、バルトロ、バジーリオ、アントーニオ、バルバリーナ、マルチェッリーナ)

 いゃ~、12曲も歌われたとはちょっと驚きです。場面が次々と展開するので、それを追いかけるのに精いっぱいで、曲の数を数える余裕がありませんでした。

  

 さて、私は本番の2月28日のチケットを購入済みである。ただ、購入した席はC席ということでややステージからは遠ざかった席ではあるが…。この日はなんと前から3列目の席が割り当てられセリフもよく聞こえたが、はたしてC席ではどんなことになるのだろうか?

 本番は先述したように4時間(休憩含め)の長丁場である。それまでに「フィガロの結婚」についてさらに事前学習をしっかりして、今回より楽しむことができたらと思っている。



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