田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

吉村昭著「桜田門外ノ変」上・下

2022-09-10 19:16:31 | 本・感想

 水戸学の薫陶を受けた尊王攘夷派の水戸藩の脱藩士(薩摩の脱藩士一人を含む)18人が江戸城桜田門外において、時の大老・井伊直弼を暗殺した事件の襲撃の指揮をとった関鉄之助の視点で、事件前の安政4(1857)年から事件後の鉄之助の逃亡、捕縛、斬首までの6年間を克明に描いたものである。

        

 時は激しく動いていた。江戸末期である。

 鎖国政策を執っていた徳川幕府は諸外国からの執拗な開国要求に揺れ動いていた。

 徳川御三家の一つ、水戸藩は江戸末期において時の藩主・斉昭が水戸学の立場から強硬な攘夷論を主張した。時の大老・井伊直弼は開国政策をとったために水戸藩と激しく対立することとなった。

 攘夷論が藩論となった水戸藩では、藩士たちが激しく動いたが直弼はそれらの動きを厳しく罰した。「安政の大獄」である。この直弼の措置が水戸藩の藩士たちをいっそう頑なにした。

 水戸藩の尊攘派の藩士・高橋多一郎や金子孫二郎を中心として井伊直弼の暗殺を企てる。 その暗殺現場の指揮を執ったのが吉村昭著「桜田門外ノ変」で主人公として描かれる関鉄之助である。鉄之助は下級藩士の出だったが、藩校の弘道館で頭角を現し、藩に仕えてからも注目され暗殺の実行部隊の指揮者として抜擢されたのである。

 本著においても吉村昭の筆は冴えわたる。それは彼の執拗な取材の賜物である。登場人物の生地に赴き、その地の資料館において市史に触れるのはもちろんとして、関係者にも可能なかぎり会い取材を重ねている。また本書の場合は主人公の関鉄之助が日記を事細かく記していたことも幸いしている。ともかく、吉村はまるで影武者のごとく至近距離から見ていたかのように仔細に描いていくのだ。それが読者を一層ストーリーに飲み込ませるのである。

         

 結局、史実のように安政7(1860)年3月3日「桜田門外の変」において、井伊大老暗殺という目的は達せられたが、暗殺に関わった藩士たちはその場で悶死した者、傷つき自刃した者、後の探索で捕らえられ処刑された者、と首謀者の高橋多一郎や金子孫二郎も含めてほぼ全員が命を長らえることはなかったし、後の歴史が示すように尊王攘夷論は歴史の彼方へ葬り去られることになった。

            

            ※ 関鉄之助の顔写真です。(ウェブ上より拝借) 

 そうした中、ただ一人関鉄之助は「桜田門外の変」後、尊王攘夷派の立起を促すために探索の目を逃れながら薩摩などに向かうも、その願いは叶わなかった。傷心の鉄之助はその後、探索の目を逃れてひたすら逃亡の身となった。その逃亡劇は、まるで「長英逃亡」の高野長英の逃亡劇と重なるかのようなスリリングな展開の連続だった。しかし、逃亡生活1年半、彼も探索の目を逃れることはできなかった。水戸藩に逃れていたところを捉えられ、文久2(1862)5月11日、刑場の露と消えたのである。齢37歳だった…。

 本作も吉村昭の巧みな筆致に酔わされた数日間だった。                  


札幌市のパークゴルフ場めぐり〈48〉月寒河畔緑地 旭パークゴルフコース

2022-09-09 15:36:55 | 札幌市のパークゴルフ場巡り

 何度も地元の方にその場所をお聞きした末にようやく探し当てたパークゴルフ場だった。雨が降りそうな天候だったからだろうか?誰もプレイしていないところで一人楽しませてもらった。

「札幌市のパークゴルフ場めぐり」は、札幌市建設局みどりの推進部が所轄する市内65のパークゴルフコースの全てプレイをしながら巡ってみようとする試みである。〈 〉内の数字は現在までに巡り歩いた数である。

 このところパークゴルフ場巡りに拍車がかかっている。できれば今シーズン中に札幌市内のパークゴルフ場全65コースを制覇したいと思っているのだが、はたして達成することができるかどうか?きわどい状況であるが、頑張ってみたいと思っている。

 パークゴルフのレポが続き、食傷気味とは思われますがお付き合いください。

   

   ※  コース表示版ですが、実際には右上の2ホールは廃止され、新しい コースができていました。

   

   ※ クラブハウスを兼ねるテントが常設されていて、かなりしっかりとした運営がなされているようです。

 当日、私はナビに従って旭パークゴルフコースを目ざしたのだが、確かに近づいた感覚はあったのだがあちこちを走り回っても、パークゴルフコースらしきものは見当たらなかった。しかたなく近くにいた人に尋ねたところ親切に教えてくれた。その人は「小さなパークゴルフ場ですよ」と言ってくれた。

   

   ※ 1番ホールから子―ス全体を俯瞰してみたところです。

    

   ※ 0番ホールというウォームアップコースがありました。初めてではありませんが珍しいです。  

 旭パークゴルフコースは、JR函館本線と月寒川に挟まれた小さな緑地にあった。周りは運送会社などが林立している中の緑地だった。今にも雨が降りそうな天候だったからだろうか?プレイしている人は見当たらなかった。私はゆっくりとコースを回らせてもらった。

   

   ※ 2番ホールは月寒川とJR函館本線に挟まれたところに設営されていました。

 コースの場所を教えたくれた方が言っていたように、なるほどコースが設定されていた月寒河畔緑地は広くはなかった。その緑地いっぱいにコースは設定されていた。一つ一つのホールの距離も短い感じがした。その中で私はパー4のホールでなんとホールインワンを達成してしまった。この「札幌市のパークゴルフ場めぐり」を始めて以来の珍事だった。そうしたこともあり、私としては9ホールで28打というのはこれまでで最も少ない打数であがったコースとなった。

   

   ※ 私が偶然にもホールインワンを記録した6番ホールです。

   

   ※ 記念にホールに入ったボールを写しました。

 コースの状態は有料コースにはかなわないものの、無料のコースとしては良く整備されたコースだったと振り返っている。

    

   ※ 旭パークゴルフコースは写真のようにかなり整備されたパークゴルフコースでした。                                                                                   

月寒河畔緑地 旭パークゴルフコース概要等》

〔住      所〕白石区平和通11丁目北

〔コース概要〕・9ホール、パー33 総延長約337m

〔休      日〕木曜日

〔利用時間〕 7:30~18:40

〔駐車場〕無

〔プレイ料金〕無料

〔ティーの用意〕有

〔問い合わせ〕白石区土木部 ☎864-8125

〔訪問日&私の成績〕22/09/05   28/33(パー4のホールでホールインワン)


司法講座「特殊詐欺の現状と対策」

2022-09-08 13:32:32 | 講演・講義・フォーラム等

 世の中に詐欺事案が横行していると言われて久しいが、その実態はますます巧妙かつ悪質化の一途を辿っているようだ。被害に遭うかもしれないという恐れは私たちのすぐ傍まで忍び寄ってきている。現職の検察官からその現状と対策を聴いた。

        

 昨日午後、札幌市資料館において司法講座「特殊詐欺の現状と課題」が開講されたので聴講した。講師は札幌地方検察庁の総務部長の市木政昭氏だった。氏は総務部長であるとともに、検事(検察官)としての資格も併せ持って仕事をされているということだった。

   

 市木氏は一般の詐欺と特殊詐欺について次のように定義された。一般の詐欺は被害者の知り合いが騙して金品を奪う犯罪をいうが、特殊詐欺は「面識のない不特定のものに対し、電話その他の通信手段を用いて、預貯金口座への振込みその他の方法により、現金等をだまし取る詐欺」をいうと定義された。つまり「特殊詐欺」は、①知らない人をだます。②組織ぐるみで計画的。③被害額が大きい。などの特徴があるという。

 その被害者は?というと8割が65歳以上の人で、「しっかりした人」でも騙されることがある、と指摘した。 

 「特殊詐欺」を手口から分類すると、①オレオレ詐欺(なりすまし詐欺)、②典型的な特殊詐欺、③変形パターンの特殊詐欺、④最新パターンの新型コロナウイルス詐欺の4つに分類されるという。それら詐欺の特徴を説明されたが、古典的(?)な「オレオレ詐欺」についてはマスコミ等で十分に報道されたこともあり、ここでは割愛し②の「典型的な特殊詐欺」についてレポしたい。

 典型的な特殊詐欺としては「架空請求詐欺」、「融資保証詐欺」、「還付金詐欺」などが挙げられるという。これらは私にとっても他人事ではない。私のメールには毎日何の関係もない所から日に2~30通もの迷惑メールが入る。おそらく何らかの方法によって私のメールアドレスが漏れているためと思われる。私は即座にそれらを削除しているが、そうした迷惑メールがあまりにも多いのでメルアドの変更を現在検討しているところである。

 今のところ電話ではそうした類のものには遭遇していないが、日ごろから妻との会話の中で「気をつけよう!」と確認し合っているところである。

 その他にもさまざまな手口で私たち庶民や高齢者を狙っている輩が多いという。それに対して、対策として次のような点についてアドバイスいただいた。

 どんな人でも冷静さを失うと簡単にだまされてしまうことを自覚して、 ①必要な事前準備をしておく(例えば、電話を留守番電話機能にしておく、さまざまなケースを想定し知識を蓄積しておく)  ②ひとりで、すぐに、判断しないこと!家族・知人、警察などに相談すること!

       

 講師の市木氏が何度も強調されたことは「警察に相談すること!」だった。なにか気がかりなことがあった場合は気後れせずに警察(交番)に一報入れて、相談することが肝要だということを今回の講座から学んだ。               


札幌市のパークゴルフ場めぐり〈47〉つどーむパークゴルフコ―ス

2022-09-07 15:25:02 | 札幌市のパークゴルフ場巡り

 札幌市スポーツ交流施設コミュニテイドーム(愛称:つどーむ) の横に造成されたコースはつどーむの大きな円屋根と丘珠空港に囲まれたロケーションであるが、有料ということもあり素晴らしいコースコンディションだった。

「札幌市のパークゴルフ場めぐり」は、札幌市建設局みどりの推進部が所轄する市内65のパークゴルフコースの全てプレイをしながら巡ってみようとする試みである。〈 〉内の数字は現在までに巡り歩いた数である。

 札幌市スポーツ交流施設コミュニテイドーム(愛称:つどーむ)は、全天候型のスポーツ施設で、軟式野球やサッカーなどの会場として使用される大きな屋根付きのスポーツ施設である。その “つどーむ” に付設する形でパークゴルフ場も設営されている。

   

   ※ 全天候型のスポーツ施設「つどーむ」の円屋根のすぐ傍にパークゴルフコースはありました。

 “つどーむ” 本体にはこれまで何度か行ったことがあったが、パークゴルフ場は初めての体験である。パークゴルフ場は見えるのに、どのように近づいてよいのか迷ってしまった。それくらい敷地全体が広いのだ。

   

   ※ 全18ホールのコース案内です。

 プレイするのが有料と聞いていたので、料金を徴収するそれらしき建物が建っているところを目ざして行き、無事にスタート地点に立てた。

 コースコンディションはパークゴルフ場としては申し分のない状態といえた。割合狭いフェアウェイは高い技術を要求され、上級者にとっても挑戦しがいのあるコースに仕上がっていた。私は?といえば、その狭いフェアウェイに苦しまされた。狭いフェアウェイを意識するあまり、ボールは右に左にブレてしまいスコアメイクに苦しんだ。

   

   ※ ご覧のようにコースは大変よく整備されていました。しかし、フェアウェイが狭い!

   

   ※ ベテランらしい方のショットの瞬間です。

 それでもプレイすること自体は気持ち良くプレイすることができたし、ふあふあと足底に心地よい芝がコース間を歩くのも心地良かった。

 先述したようにコースの隣は丘珠空港の滑走路だったために時折り離着陸する航空機やヘリコプターを横目に見ながらのプレイが続いた。

   

   ※ コースの直ぐ横が丘珠空港の滑走路でした。

   

   ※ 頭上にはヘリコプター操縦の訓練飛行(?)が行われていました。

 また、この日は天候も素晴らしく秋らしい高い青空が印象的な一日だった。

   

   ※ 高い秋の空が印象的でした。                                                                                                  

つどーむパークゴルフコース概要等》

〔住      所〕東区栄町885番地1

〔コース概要〕・18ホール、パー66 総延長約 782m

〔休      日〕不定休

〔利用時間〕 5~8月 9:00~17:30最終スタート 9月 9:00~16:30最終スタート

       10月 9:00~15:30最終スタート

〔駐車場〕有(306台)

〔プレイ料金〕(18ホール)一般300円、中学生以下150円、65歳以上210円

〔ティーの用意〕有

〔問い合わせ〕スポーツ交流施設 ☎784-2106

〔訪問日&私の成績〕22/09/03   らいらっくコース 29/33  さくらコース 31/33 


札響でシネマ・ミュージックを楽しむ in hitaru

2022-09-06 15:21:33 | ステージ & エンターテイメント

 耳に馴染んだシネマ・ミュージックを札響のフルオーケストラで楽しむというなんとも贅沢なひと時を楽しんだ。指揮者の円光寺雅彦氏の軽妙なトークも冴え、肩の凝らない、心楽しい1時間だった。

       

 昨夕(9月5日)、札幌文化芸術劇場hitaruにおいて札幌交響楽団演奏会「hitaru シネマ・ミュージック!」が開催され参加してきた。

 今回の演奏会も札響ファンの底辺拡大を意図した企画なのだろう。入場料がなんと1,000円という格安の料金だったこともあり、中高年の方々で場内は満員だった。

 演奏会は円光寺雅彦さんの指揮で次の8曲が演奏された。

 ◆ジョン・ウイリアムズ/「スター・ウォーズ」メインタイトル

 ◆マックス・スタイナー/「風と共に去りぬ」タラのテーマ

 ◆リチャード・ロジャース/「サウンド・オブ・ミュージック」セレクション

 ◆エンリオ・モリコーネ/「ニュー・シネマ・パラダイス」愛のテーマ

 ◆ニーノ・ロータ/「ゴッド・ファザー」愛のテーマ

 ◆ラロ・シフリン/「ミッション・インポッシブル」テーマ

 ◆レナード・バーンスタイン「ウェスト・サイド・ストーリー」セレクション

〈アンコール〉

 ◆フレデリック・ロウ/「マイ・フェア・レディ」から「踊り明かそう」

 演奏会は指揮者の円光寺雅彦さんのトークを交えながら進められた。その円光寺氏のトークが実に軽妙で聴衆の笑いを誘った。例えば「風と共に去りぬ」の演奏の前には、「あのような気の強い女性ですと、男性も大変ですねぇ」などと言いながら演奏に入っていくという感じで、私たちを和ませてくれた。

 私が札響を慕う大きな理由は、ストリングス(弦楽器)の美しさである。道内には吹奏楽では素晴らしいオーケストラがたくさんあるが、本格的なストリングスを聴くとなると札響が随一、唯一ではないかと思っているからだ。

 今回の演奏会ではどの曲も素晴らしかったが、特に「ニュー・シネマ・パラダイス」のストリングスを中心とした演奏に惹かれた。中でもコンサートマスターの会田莉凡さんのヴァイオリンソソロは絶品だった。

 また、「ゴッド・ファザー」の冒頭の哀愁を帯びたトランペットソロも映画のシーンを思い起こさせてくれる名演奏だったと思う。

 札響の映画音楽…、年に一度は聴いてみたい音楽会である。


札幌市のパークゴルフ場めぐり〈46〉新琴似二番通公園コ―ス

2022-09-05 15:15:10 | 札幌市のパークゴルフ場巡り

 う~ん。残念ながらこれまでプレイしたパークゴルフ場の中でもあまり楽しく感じられなかったコースの一つとなってしまいそうなコースだった…。檻に閉じ込められたようなコースでプレイするのは気分の良いものではない…。

   

   ※ 新琴似二番通公園コースは、写真のように背の高いネットが張り巡らされていました。(下の写真も)

   

 コースがある「新琴似二番通公園」は、広い遊具広場をはじめ、夏には水遊びができるウォータースライダーが楽しめる遊水プールを備え、その他にも少年野球場、テニスコート、パークゴルフ場などがある近隣公園として地域住民の憩いの場となっているようだ。

    

    ※ ウェブ上から拝借した新琴似二番通公園内にあるウォータースライダーで遊ぶ子どもたちです。

 私が訪れた日も土曜日だったこともあり、野球場では少年の大会が行われていた。各種施設が整っているだけに、パークゴルフ場の方は十分に面積を確保できなかったきらいがあるようだ。なにせヒトの背丈くらいのネットがコース毎に張り巡らされているのだ。他のパークゴルフ場でもコースを分けるためにひざ丈程度のネットが張られているコースはあったが、背丈ほどのネットが張り巡らされていると、なんだか檻に閉じ込められた中でプレイしているような感覚となり心穏やかではなかった。

   

           ※ Ⅰ番ホールにに入るところから、なんとなく檻の中に導かれる感じです。

   

   ※ ティーマットの前に紐が張られているのは、打球の後フェアウェイを歩かないようにとの措置のようです。

   

   ※ 芝の状態もかなり荒れているように感じられました。

   

   ※ こちせも林間コースで素敵なんですが、ホール周りが荒れています。

 ただ限られた面積の中に9ホールのパークゴルフ場を設置するためには仕方のない措置なのかもしれないが、プレイをする人の姿が見えなかったのは、近くの有料コースなどにパークゴルフファンは流れているのかもしれないと思わせたパークゴルフ場だった。

   

   ※ おそらく冬期間はネットが外されるのでしょう。それらネットを張るための材料を置く場所のようです。

 札幌市内に65ものコースがあると、さまざまなコースに出会える。これもまたコース巡りの楽しみの一つである。 

   

   ※ コースの片隅にずいぶんと目立つ花が咲いていました。花の名に疎い私にはわかりません。                                                                                            

新琴似二番通公園コース概要等》

〔住      所〕北区新琴似3条8・9丁目

〔コース概要〕・9ホール、パー33 総延長約 471m

〔休      日〕火曜日

〔利用時間〕 9:00~16:00

〔駐車場〕有(20台)

〔プレイ料金〕無料

〔ティーの用意〕無

〔問い合わせ〕北区土木部 ☎771-4211

〔訪問日&私の成績〕22/09/03   ハーフコース 30/33  


名寄市を興そうとしている人

2022-09-04 16:28:49 | 講演・講義・フォーラム等

 なんとも私の常識からは規格外のビジネスウーマンの出現である。生まれ故郷の名寄市にUターンして、名寄市を興すために数々の仕掛けを構想し、その実現に向けて奔走する黒井理恵氏のお話を私は驚きを感じながら聴き入った。

 9月2日(金)、道民活動センター(かでる2・7)で開催された「北海道青少年育成大会」において、各種表彰や「少年の主張」全道大会の発表の後、事例発表として名寄市在住でnaniroBASE&Labの副所長である黒井理恵氏「人をつなげて地域を楽しくするスペース『naniroBASE&Lab』」と題して発表された。

   

   ※ 講演をする黒井理恵氏です。

 まず講師の黒井氏の職業、肩書が凄い!職業として彼女が自己紹介するのが「ワークショップデザイナー&ファシリテーター」、「事業プランナー」、「組織開発コンサルタント」、「いろいろな人をつないで何かを成し遂げるコーディネーター」、「研修講師(自治体、企業)」、「編集者、ライター」といった具合である。そしてその肩書であるがこれまた凄い!それらを羅列すると…、「Nスポーツコミッション(名寄市)事務局次長」、「名寄市高校魅力化コーディネーター」、「naniroBASE&Lab副所長」、「さとのば大学 ファシリテーター」、「(株)DKdc取締役」、「NPO法人森の生活(下川町)理事」、「NPO法人ミラツク理事」、「北海道SDGs推進人材バンク登録中」と、職業、肩書を見るかぎり八面六臂の活躍ぶりが想像される。

 そんな多彩な顔を持つ黒井氏であるからいろいろとお話をしたかったろうが、今回はnaniroBASE&Labを中心としたお話に絞って話された。naniroBASE&Labとは、いわゆるコワーキングスペースとして昼は貸事務所的に使い、夜はイベント会場として、単なる貸事務所ではなく、そこを拠点として「名寄市を興す」ためにさまざまな仕掛けを施し、発信を続けているようだ。そのコンセプトは「名寄の街をもっと楽しく」である。

     

     ※ naniroBASE&Labの一角だと思われます。(HPから拝借)

 そのために例えば、名寄大学の学生に呼びかけ地域と繋がることの楽しさを説き、地域の催しに積極的に参加させ若者に街興しの楽しさを体感させたり、名寄市の二つの高校の統合が話題になるとより魅力的な統合校の在り方を市民と語り合ったり、と多彩な取り組みを展開しているようだ。

 黒井氏は名寄市の課題を次のように分析する。◇「まちを盛り上げるのは自分たちである」という認識の不足(行政依存型の思考)。◇活動している人達同士の情報が少なく、改善・成長しない。◇「名寄は楽しくておもしろい街」という感覚が弱い。◇名寄の魅力を知らない市民が多い。◇なにかしたい、と思った人がどこに・だれに相談したらいいのかわからない。

 この課題に対して黒井氏は、次のようなことをやりたいという。◇「社会や誰かのために何かしたい」という人と、自分のやりたいことにチャレンジできる人を増やすこと。◇自分の想いに対して正直になり、一歩を踏み出せる人材を作ること。◇それを支える人と人間関係を養うこと。とし、その場を提供するのがnaniroBASE&Labであるという。

    

    ※ こちらもnaniroBASE&Labにて微笑む黒井氏です。(HPから拝借)

 黒井氏の素晴らしさは、課題解決のための方法論を熟知し、明確にしていることだ。例えばnaniroBASE&Labは交流・観光人口拡大のためでも、商店街の賑わいを創るわけでもなく、街のブランディングを考える場でもないという。目指すは◇街に向けてなにかを始める人を増やすこと。◇お互いの「やりたい」を応援し合う場であることだという。

 最後に黒井氏は「幸せの4因子」について触れた。

 ◇やってみよう(自己実現と成長)

 ◇ありがとう(つながりと感謝)

  ◇どうにかなる(前向きと楽観)

  ◇わたしらしく(独立とマイペース)

 お話を伺っていて、黒井氏の溢れる才能、そして「名寄の街をもっと楽しく」したいという意欲を十分に感じさせてくれるお話だった。

 取り越し苦労とは思うが、黒井氏の才能や取り組みを名寄市の方々が受け止めることができるかどうか、という点がやや心配になることだった。人口26,000人余の小さな街で果たして彼女の想いを受け止めきれるだろうかと…。特に行政の受け止め方がそれを左右するように気がしてならない。

 どうか黒井氏たちと行政が連携を密にして、名寄の街が魅力ある街に変貌することを願いたいと思う。


札幌市のパークゴルフ場めぐり〈44〉厚別川緑地白鳥コース &〈45〉厚別川緑地マガモコース  

2022-09-03 18:57:15 | 札幌市のパークゴルフ場巡り

 実に久しぶりのパークゴルフだった。僅かなプレイ時間だったのだが、けっこうな疲労感を覚えた。二つのコースは厚別川の両岸に隣り合って設置されているのだが、コースの状況は対照的だった。

◇厚別川緑地白鳥コース

   

   ※ 白鳥コースの1番ティーです。一見まあまあのコ―スに見えますが…。

 すっかりパークゴルフから離れていた。記録を見ると前回のプレイは6月30日だったので実に2ヵ月ぶりのパークゴルフということになる。目標としていた今年中の札幌市内のパークゴルフ場全コース制覇は危うい状況である。今月は意識してパークゴルフに集中してみたいと思っている。

   

    ※ 仔細に見るとかなり荒れた状態でした。   

 この日(9月2日)私はおよそ30分かけて清田区を流れる厚別川河岸に着いた。最初は、厚別川の上流に位置している「厚別川緑地白鳥コース」をプレイすることにした。パークゴルフ場に駐車場が用意されていないため、車を駐車する場所を探すのに苦労した。また、どこがコースのスタート地点なのかはっきりとしないことも困ってしまった。僅かに一組だけプレイしていた人に聞いてようやくスタート地点が分かり無事にスタートすることができたが、スタート地点らしい様子は全く感じることはできなかった。 

    

   ※ コースが狭く、真っすぐにしか造れないのは河岸コースの場合は仕方がないですね。                         

 コースは右岸に9ホール、橋を渡って左岸に移り、折り返すように9ホールが設定されていた。私はこのコースの先にある「厚別川緑地マガモコース」もプレイすることにしていたので、後半9ホールはパスすることにして、プレイはせずにただ歩いてコース状況だけを見て歩いた。

   

   ※ 河岸コースらしく、時には水面近くでのプレイもありました。

 コースは正直に言ってやや荒れた状態だった。だからだろうか?プレイを楽しんでいる人も少なかった。今や札幌のパークゴルフ場で、無料で開放しているパークゴルフ場は一部を除いてやや衰退気味なのではと思われた。熱心にプレイする人たちは有料でもコース状態の良いころで楽しむ傾向ができてきているのではないか?と思わされた。

    

 ※ 折り返しの「厚別橋(アシリベツ)」からコースを見ると、一見整備が行き届いているようにも見えますが…。  

 面白いことが一つあった。このコースの折り返し点にある橋の名は「厚別橋」であるが、そこにはひらがなでも橋名が記されていた。そこには「あしりべつ橋」と記されていた。先日の札幌市資料館の講演で和田哲氏が話されていた「厚別川上流では今でもアシリベツと称されている」と言ったことがはからずも証明された形だった。 

   

   ※ 厚別川に注ぐ支流に流れを横切るにはこのような橋を渡るところもありました。                                                                                                   

厚別川緑地白鳥コース概要等》

〔住      所〕清田区清田1条1丁目地先

〔コース概要〕・18ホール、パー66 総延長約 966m

〔休      日〕火曜日

〔利用時間〕 7:00~18:00

〔駐車場〕無

〔プレイ料金〕無料

〔ティーの用意〕無

〔問い合わせ〕NPO法人あしりべつ川の会 ☎090-9759-0392

〔訪問日&私の成績〕22/09/02   ハーフコース 29/33   

 

◇厚別川緑地マガモコース

   

   ※ マガモコースのスタート地点の「北野橋」は修復工事中でした。

 「厚別川緑地マガモコース」は、「厚別川緑地白鳥コース」の18番ホールが終わると、橋が見えてくる。その橋名は「北野橋」であった。その橋の袂がマガモコースの1番スタートホールだった。

   

   ※ スタート地点の様子から掃除用の箒が準備さけているなど「白鳥コース」と違った雰囲気がありました。

 その1番ホールで私は戸惑った。というのも1番ティーのところに何やら物が置かれていてプレイできない状況になっていたのだ。しかし、前方を見るとプレイを楽しんでいる人が見える。オカシイ?と思い周囲を見回してみると、近くにもう一つのティーマットがあった。その後に分かったことだが、こちらのコースは河岸にコースが縦に2列並んで造られていてどちらか一方のコースを休ませて芝を養生していたのだ。

   

    ※ 写真をよく見ると、左側に もう一本コースがあるのがお分かりいただけると思います。   

 そのようにして芝を大切に使っているからだろうか、先にプレイした「白鳥コース」とは明らかに芝の状態が違って、良い状態に保たれていた。また、コース上には花壇まで設置されていて、花がきれいに維持・管理されていた。

   

   ※ ティーマットにこのような物が載っているということは、使用禁止というサインのようです。

 二つのコースの状態の違いが気になった私は先行してプレイする人たちに追いついて、その理由を質したところ、「コースを維持管理する団体の規模が違うからだ」と説明された。マガモコースの方はホールの距離表示のところに「NPO北野PG同好会」の表示があった。NPOに登録しているきらいだから、組織も活動もしっかりしていることを伺わせてくれるコース状態だった。

   

   ※ コースはこのように何本かの橋を潜りながら縦に伸びています。

   

   ※  コース上にはこのように花が植えられていました。

 さて、私のプレイの内容は相変わらずである。このコースの出だしこそ1番パー4のところを3。2番パー3のところを2。3番パー4のところをなんと2。と上々の出だしだった。「これはかなり良い成績になるのでは!」と期待したとたんに崩れてしまった。結果はまったく平凡な結果となってしまった。素人が欲を出してはいけません、という好例だった…。 

   

   ※ ホール周りのグリーンもそれなりに整備されていました。

   

   ※ 私がお話を伺った地元のプレイヤーの皆さんです。

厚別川緑地マガモコース概要等》

〔住      所〕清田区北野5条4丁目地先

〔コース概要〕・18ホール、パー66 総延長約 965m

〔休      日〕火曜日

〔利用時間〕 7:00~18:00

〔駐車場〕無

〔プレイ料金〕無料

〔ティーの用意〕無

〔問い合わせ〕NPO法人あしりべつ川の会 ☎090-9759-0392

〔訪問日&私の成績〕22/09/02   ハーフコース 32/33  

※ 概要の中の〔問い合わせ先〕が両コースとも同じとなっていますが、これは札幌市発行のパンフレットに従ったもので、実際に維持管理されている方とは違うのでは?とも思われるのですが…。


「少年の主張」全道大会を聴く

2022-09-02 18:17:12 | イベント

 今どきの中学生の問題意識が、「差別」、「ジャンダーフリー」、そして「SDGs」と多岐にわたるものの、私たち成人と違わないことを確認できた。かれら中学生の真摯な声を聴くことができた「少年の主張」全道大会だった。

       

 本日午前から道民活動センター(かでる2・7)かでるホールにおいて「少年の主張」全道大会が開催された。と私は考えてかでるホールに向かったのだが、実際は「北海道青少年育成大会」の一環として「少年の主張」全道大会が開催された、というのが実際だった。

   

   ※ 北海道青少年育成大会の開会式の様子です。

 私は日程が10時~15時まで(昼食休憩を挟んで)となっていたので、道内各地の予選大会で選ばれた少年たちの声が聴けるものと期待していたのだが、実際はコロナ禍の渦中ということもあり、事前に VTRで審査が行われていて、本日直接その声を聴くことができたのは優秀者3名の発表だけだった。私にとっては思惑が外れてガッカリといったところだったが仕方あるまい。

 その優秀賞3人のテーマとは、「込められた意味」「カミングアウト」「世界へ届け 私の一歩~個性の違いを認め合う~」といったテーマでの発表だった。

 最優秀賞を受賞した「込められた意味」の発表者は、自らの名字が朝鮮籍と分かるような名字だったことに悩んだ幼少期、父親になぜ日本名を名乗らなかったのか問い質したときに、父親から「恥ずることはない。堂々と胸を張って生きてほしい」との思いを聴いて吹っ切ることができ、自らのアイデンティティを大切にして生きていきたい、と堂々と宣言したところが素晴らしかった。気負うことなく、淡々と、しかし堂々と発表された態度・内容は最優秀賞に相応しいと思えた発表だった。

 優秀賞の「カミングアウト」は、自らがHSP(感受性が強く、敏感な気質をもった人)であることを公表し、違いを認め合う社会になってほしいと訴える内容だった。

 「世界へ届け~ 」の方も、自らの弟が学習障害を患いながらも、自分にはない才能をもっている弟のことを見直し、それぞれの個性を認め合える世の中の実現を訴える内容だった。

 3人のいずれもが、自ら、あるいは身内のことから問題意識を持ち、そこを出発点として社会の在り方に目を向けている点が特徴として見られるように思えた。

   

   ※ 「少年の主張」の優秀賞受賞者が発表している様子です。

 会場で渡された資料には、全道大会出場者のテーマが紹介されていた。上記3名以外のテーマを並べてみると…。◆地域との交流から気づかされたこと ◆力の源 ◆人には皆価値がある ◆食品も大切な一つの「命」 ◆「戦争を知る」とは ◆「違うこと、受け入れること」 ◆勉強は忌むべきものか ◆本当の幸せは ◆偏った「当たり前」~ジェンダーを通して考えたこと~ ◆思いやる心と勇気 ◆「跳ぶ」 ◆常識にとらわれないために ◆「私と剣道」 というテーマだった。テーマだけから内容を推し量るのは難しいが、傾向として優秀賞受賞者同様に、自らの周りのことに問題点を見いだし、そこから社会へ目を向けている内容が多いのでは、と類推したのだが実際はどうだったのだろうか?

 ちょっと気になったことがあった。全道大会に駒を進めた16名の発表者のうち、男子生徒が僅か2名だったことが名前から類推できた。優秀賞を受賞された3人も全て女子生徒だった。男女比について述べるつもりはないが、ちょっと気になった点ではあった。

 早くコロナ禍が収まって、近い将来より多くの中学生の声を直接聴いたみたいものである。              


吉村昭著「冬の鷹」

2022-09-01 17:10:57 | 本・感想

 我が国の近代医学の礎を築いたとされる「解体新書」の成立過程には、私のような者には思いつかない想像を絶する困難を乗り越えねばならない作業があったこと、また「解体新書」を共同で著したとされる前野良沢と杉田玄白の間には知られざる相克があったことを著者・吉村昭は克明に描いてみせた。

         

 私の吉村昭を追いかける旅はまだまだ続く。今回もまた時代は江戸末期である。吉村にとって江戸末期とは時代が激しく揺れ動いた時代であったために、ノンフィクション的手法をとる彼にとっては題材が数多転がっていた時代でもあったのだろう。

 今回の題材も1760年代から1810年代頃(ちなみに江戸時代は1603年~1868年とされる)それぞれの属する藩の藩医であった前野良沢杉田玄白らによってオランダ医学書「タ―ヘル・アナトミア」を翻訳し、発刊した「解体新書」の翻訳過程、そして発刊後のことについて克明に追ったノンフィクションである。

 吉村がこのことに興味を抱いたのは二人によって発刊された「解体新書」の著者名(訳者名)に前野良沢の名はなく杉田玄白一人の名になっていたことに興味を抱いたのだった。そこから吉村の精緻な取材活動が始まり、その過程で著者名の件も明らかになるにつれ、吉村は前野良沢の生き方に強く心を惹かれるようになったようだ。そこで前野良沢を主人公に据えて本書「冬の鷹」を著そうと決心したようである。

 良沢は長崎にオランダ語を学びに遊学した際に解剖書「ターヘル・アナトミア」を入手した。一方、玄白は知人の中川淳庵を通して「ターヘル・アナトミア」を入手したことが二人を結び付けた。そして二人は罪人を処刑する江戸の「骨ヶ原刑場」で死体の腑分け(解剖)を見たことで、「ターヘル・アナトミア」の正確さに驚いた。そこで二人(正確には二人とさらに、小浜藩医の中川淳庵、幕府奥医師の桂川甫周も加わっていた)は本格的に「ターヘル・アナトミア」を翻訳することを決意した。

 翻訳するとはいっても、玄白にオランダ語の素養はなく、わずかに良沢が長崎に学んだことから、良沢が頼みの全てだった。とは言っても、良沢のそれも初心者の域を出ないものであり、もちろん蘭和辞典など無い時代であり、その道程は途方もなく遠く高いものであった。それでも良沢を中心としてあらゆる手がかりをもとにしながら、蟻の歩みのごとく休むことなく、コツコツとその作業を進めた。そうして苦節3年5ヶ月、翻訳作業は一応に完成をみたのだった。

   

 その際、編集者的役割を担っていた玄白は、翻訳作業の中心的役割を担った良沢に「解体新書」の序文の執筆を依頼した。ところが良沢はこの依頼を決然として拒否したのだった。その理由は、翻訳した「解体新書」がまだまだ完全なものではなく、訳者としてそこに名を連ねることを良沢は良しとしなかったのである。ここが二人の分岐点だった。

 「解体新書」の著者(翻訳者)名は杉田玄白となり、その後の彼は画期的偉業を成し遂げた医師として名声を上げ、豊かな後半生を送った。それに対して、前野良沢は藩医ではあったものの、その後もオランダ書の翻訳に拘泥し続けたことで、生活も困窮し、寂しい最期を迎えたのだった。

 「解体新書」の翻訳・執筆に関わった前野良沢、杉田玄白の二人は対照的に後半生を送ることになってしまったことに対して、吉村は前野良沢のオランダ語研究者としての姿勢に心をより惹かれたことが執筆の契機となったとあとがきで述べている。

 私の記憶では、中学時代だったか、高校時代だったか判然としないが、社会科の教科書で「解体新書」の著者は前野良沢と杉田玄白の二人だと記憶している。それはおそらく後世になって訂正された結果なのかもしれない。ただ、今回吉村の著「冬の鷹」によって、その舞台裏を知ることができたことは私にとって大きな収穫だった。

   

 なお、私は本書を読み続ける中で、書名「冬の鷹」という題名について考え続けた。その結果、特別な考えには至らなかった。「鷹」は速く飛び、力強いというイメージがある。つまりオランダ語に秀でた前野良沢を “鷹” とたとえ、その “鷹” が厳しい冬の中で生きたという意味からこうした書名を冠したのかな?と考えたのだが、どうだろうか?

※ 「解体新書」と杉田玄白、前野良沢の図はいずれもウェブ上から拝借しました。