以前 西国三十三観音巡礼(?)をしたときに書いていたものです。
まだPCを持っていませんでした。(平成7年)そのときのままの拙い作文
ですが PCの練習とネタ切れのつなぎに読んで頂けたら嬉しいです。
第1番 那智山 青岸渡寺
オバサン二人の慣れない旅行なので、とりあえずJTBに計画を任せる。
ところが係の女性も慣れてなかったのか、新幹線の時間を早めたのに
乗り継ぎの勝浦行き「くろしお」を変更していない為、新大阪で1時間以上
待つことになってしまいました。もちろんその間出発する早発の「くろしお」
があるのにオバサンはボンヤリ見つめています。チケット通りでなく変更
できたのにと、愛すべき二人が気づいたのは ずっとあとのこと。
青岸渡寺は和歌山といっても勝浦で、新大阪から3時間40分もかかります。
注意不足の為ここで費やした1時間はこのあと大きく響きます。
というのも那智山の入山は5時までで、私達はその日はホテルに着いただけ。
私達には モモ ナナ という最愛の娘(ヨークシャーテリア)がおり、
この子達を不本意ながら動物病院に預けるために朝はそれ以上早く出発
できないのです。
結局この日の宿であるホテルなぎさで寛ぐより他ないじゃありませんか。
まあ売店で花札を買って遊んだし、露天風呂にも入ったし、温泉に行った
と思えばいいのだけれど。
しかしよく考えると往路にそれだけ時間がかかると言う事は復路も同じ
時間を要すると言う事です。
ああそれなのに皮肉な事に、早起きした翌朝のホテルの朝食は、なんと卓上
に小さな七輪があり、鯵の開きを焼いて食べると言う趣向なのです。
やめてくださいよ~私達急いでいるのに。
でも何だかだ言っても早朝の那智山は、それは気持ちが良かった。
ご本尊は秘仏で御前立観音様を拝観し、お父さん お母さんが極楽で仲良く
暮らせますようにと高王十句観音経を唱えてお願いし、納経帳を買い早速
書いていただく。
寺の境内から見る那智の滝は本当に美しく、
往きはタクシーで上ったけど下りは歩いて下り滝のほうまで行って見た。
近そうに見えたけど結構歩くほどあった。
記念すべき巡礼の1回目、平成7年10月11日 この日はモモちゃん
ナナちゃんの6歳の誕生日です。
先に述べたように私達はこの子達に合わせて、計画をしなければなりません。
つまり動物病院の営業時間内にお迎えに行かなければならないのです。
午前10時にはもう帰路につき 2時間のために1泊2日の旅行をしたのです。
それはそれで仕方ないのだけれど たった一つ心残りなのはタクシーで
上ったために、山門を通ってないことで、湛慶の作と伝えられる仁王様を
観る事ができなかったことです。
自分達のマヌケは棚に上げて、ひたすらJTBの女性がーーとグチるのであります。
(前日1時間前に着いたって同じじゃないか)