長い文章です。 本の紹介です。。。 お忙しい方 興味のない方 どうぞスルーしてくださいね。
写真は咲き始めたクリスマスローズ達です。 アプリコットなんですけど、色が悪いですね。

テレビの対談です。 去年12月に亡くなられた作家、宮尾登美子さんを偲んで 小説家、林真理子さんと女優、壇ふみさんのトークショーでした。
だいたい作家が亡くなった後 1年後には書店から著書が消えていくそうです。

宮尾登美子さんは映画化された「蔵」もあるし たくさんの著書があるかと思ったら わずか20冊だそうです。 その20冊を林真理子さんは それぞ1れ10回以上読んだそうです。
2回だって読めないのに・・・尊敬します。 手元に3冊 上下巻別なら4冊 持ってるからあらためて読みました。

★ 【寒 椿】
4人の芸妓・遊女の話なんですが 私と20年くらいしか違わない年齢 戦争というのは本当に 苛酷な運命をだれかれなしに背負わせます。宮尾登美子さんご自身乳飲み子を抱えて 引き上げてきたそうです。

★ 【一弦の琴】
もともとは武士の嗜みとして この琴はあったんですが 少女が 一弦の琴に魅せられ引き込まれていきます。 士族の凛とした 自分を律した生き方をして・・・・時が流れて師匠となり目の前にまた一人の才能のある少女が弟子入りします。
そのあたりの展開は涙する場面もありました。 女の意地?は凄絶でした。 それと職人好きの私は 一弦の琴を造る場面にもひかれました。

★ 【蔵】上下巻
これまた目の見えない少女なんですが 段々と失明していくんです。 どんなにか辛いことでしょう いたいけな少女なのに見えないことを隠そうとする・・
この本で この少女の 目を治すために 祖母は越後三十三観音巡礼をします。。 二番札所まで行って病で倒れ中断します。

時は流れ 祖母亡きあと、今度は3番札所からの続きを 病弱の母親が 命がけで 続けて参り 本当に途中で命を亡くします。
今観音巡礼を遊び半分で・・・・いや遊び八分でしている私は巡礼 お遍路とは・・・・。考えさせられました。

私は ほとんどハンカチを持って読まなくちゃなりませんでした。。 ただ・・・・会話が多く それが新潟の方言で読みにくかったけど・・
健康な人 そうでないじ人 子どものいる人 いない人 結婚した人 しなかった人 出産 死産 障がい者 それぞれの女性の生きる哀しみ テレビの対談を見てなかったら 本棚に置いたままだったと思うけど呼んでよかった・・
今日 2月21日 亡母の祥月命日 ちょうど20年です。。 阪神淡路大震災は1月だったから知ってたけど 地下鉄サリン事件は3月だから知らずに 20年前の今日 2月21日 他界しました。

コメント欄は閉じています。 お越しいただきありがとうございます。