【わが家の小史】伊藤八郎著 (伊藤伝右衛門の養子)
私は反省したり 見直したり・・・石炭王、伊藤伝右衛門と 妻で、歌人の柳原白蓮の家庭内での事。
著者は子供の頃に 嫁いでくる白蓮さんを 父、伝右衛門と駅まで迎えに行った 以後10年以上 一緒に暮らしています。
小説ではなく 色んな思い出を書いたのを纏めたものですから、時系列ではありません。 旧伊藤邸内の売店でしか売ってないそうですよ。 売店の前に 看板?がありました。
もともと 白蓮さんしか知らなかったから この人のファンでした。 後年 旧伊藤伝右衛門邸が解放され、 最初の内 ガイドさんも伝右衛門びいきですから (当たり前ですね) 完全に私も伝右衛門派に変わりました。
著者は継母白蓮を非難はしていません。 でも文学は悲劇志向しがちである と書き 女中頭が家庭の実権云 々と書いていることについて否定しています。 あくまでも台所の実権・・・そりゃあ使用人が20人も家の中に居たら仕方ないですよね。 この四阿(あずまや)の事もありました。
著者が出征するときの様子も 大富豪は普通とは違ったけど 陰で涙する親の愛は変わりませんでした。
時が過ぎ 白蓮さん家出事件のお相手 宮崎家との関係も良好になり 旧伊藤邸でも 数年前に白蓮さん関連の遺品の展示会もありました。
遠賀川河川敷にある、白蓮さん直筆の歌碑です。
おもひきや 月も流転の かげぞかし わがこしかたに 何をなげかむ 白蓮
【雁】 森鷗外 著
これはテレビの プレミアムカフェ を見てからです。 森鴎外 馴染みはあります。小学校5年か6年の時 クラスで指人形を作って 芝居をしました。私は山椒大夫でした。 というと主役みたいでしょう?
違います。 安寿と厨子王 お母さん そこらへんが いい役です。
雁ですが プレミアムカフェの番組で 鴎外は 饅頭のお茶漬けが好きだったとあって 急に興味を持ちました。。
まぁ 北九州には 軍医時代 住んでいましたし 鴎外橋 という橋もあります。
2010年に訪ねた 鴎外の旧居です。【舞姫】 と 【阿部一族】 は いつも 朗読CDで聴いています。
でも 【雁】は 私にはちょっと難しかった。。。横文字がいっぱい出て来て 巻末で調べて書き込もうとするけど 小さいから書けない フランス語です。。日本語でよかろうも。。
小遣いさんから高利貸しになった男のお妾さん お妾さんの具体的な話はよく分かったけど・・ それから しのぶしのばず 無縁坂~ ストーリーの場所設定が 気に入りました。知らない街ですが 街並みも想像してしまう。
【私】以外に 岡田・ もう一人 そこで雁が出てきます。参考にならないでしょうが 読みたくなった方がいたならばうれしいです。青空文庫にもあります。
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