きょうは曇りではあっても雨は降らないでここまで時間が経過しました。ずーと曇り。そして涼しいくらいの気温が続きます。きのうの仙台の気温は、気象台の毎正時の記録では最高が22.2度で最低は18.6度ですか。
その最高気温の22.2度は、深夜の0時21分の記録です。きのうのお昼は20.8度、午後5時では19.5度となっています。そして今日ですが、午後3時過ぎ現在では最高気温が23.7度でこれは午後0時29分の記録です。午後3時では22.7度です。
まあおかげさまでとっても過ごしやすい一日となっていますが、やはり急激な気温の変化は高齢者にはふさわしくはありません。日本の四季は、ゆるやかに知らず知らずのうちに季節が移り替わっているという変化こそ相応しいことです。
「自助・共助・公助そして絆」とか言って、長州の独裁者の警鐘(本当はこの”警鐘”こそ期待していたのですが)ならぬ継承(大体継承するにしても、総括をしていなくてどうして継承できるのですか!?)を前面に出して、総裁選の前に早々と当選が確実視されている菅(「かん」とどうしても読みたくなるのですが)官房長官。この秋田出身のたたき上げの苦労人?を自民党の総裁にし、内閣総理大臣にしてもいいのですか。
みちのくにおいては、戊辰の役の時の裏切り藩出身であり、農業を継がないで横浜か横須賀に出てきて、夜学に通いながら市会議員から順調に出世していったようですが、そしてまた座右の銘は「意志あれば道あり」とか言っています。
表面的にみればそれはそれは実に見事な立身出世物語りかもしれませんが、私にしてみれば苦労してたたき上げたというのであれば、なんで自民党から議員になるのか、なんで金持ち連中のための走狗?となるのか、そもそもそこから間違っています。
単なる私利私欲のために偉くなって権力を手中にし、金持ち連中のおこぼれをいただいて、自分も金儲けに励もうというだけではないのかと白けた気持ちで見てしまいます。よほどいじけていると言われそうですが。鮎は天邪鬼なのです。
自分が苦労して国会議員まで上り詰めたのだから、みんなも自分の意思をしっかり持って必死に努力すべきである、そうすれば道は開けるといいたいのかもしれません。このような社会で、努力すればみんな道が開けるのですか? 努力してもどうにもならずにもがき苦しんでいる人たちが圧倒的ではないですか。
こんな日本に、こんな社会にしたのはいったい誰なんですか? 不平等の競争社会にしたのは誰ですか? アメリカに従属しつつそれを国民には隠しながら、競争こそすべてという新自由主義社会を推し進めてきたのはほかならぬ自民党です。
にもかかわらず、その路線を「自助・共助・公助」に押し込め、金持ちになりたいのなら、裕福に暮らしたいのなら、落ちこぼれになりたくないのなら、自助に励め、とことん励め、死ぬつもりで励め、そこまでやってもダメなら”公助”してやるというつもりではないでしょうか。ますます格差社会が拡大していくことになるでしょう。
きのうの朝日新聞のオピニオン&フォーラム「変わるか政と官」というインタビュー記事が興味を引きました。と同時に少し恐ろしく感じました。立教大学特任教授の平嶋彰英さんのインタビューです。
『 ある政治学者が先日、安倍首相の今回の辞任劇は近衛文麿首相に似ている、と語っていた記事を読み、なるほどと思いました。安倍さんも、近衛さんも、名門でお坊ちゃまイメージです。近衛の後の首相は東条英機です。東条は近衛とはタイプが異なり、陸軍出身でこわもて、強引な人事で軍や行政機構にはにらみを利かせました。良家出身者からの反動で、豪腕で強権的な指導者が求められているなどという勘違いが広まらないか、私はそんな危惧を持っています。 』(大文字は管理者)