いつものヒメさまとの散歩道も、緑の葉っぱと黄色いタンポポの
いかにも初夏って感じの頃となって、特に朝の散歩は清々しさが感じられる。
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ヒメ様と行く黄色い散歩道
八十八夜はとっくに過ぎてしまったけど、あちこちでは田植え前の作業に大忙しで
軽トラックだとかトラクターだとかが右往左往しているのも
この時期ならではの風物詩のようなものかなぁ。
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そろそろ田植えが始まる頃
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線路端にひと群れの菜の花
とにかく良い季節になったもんだ。
相変わらず孫太郎子守りの母の日だった。
どうも風邪気味のようで、熱はないけど咳が少しと鼻水が
ぐずるのをようやく寝せつけ、ちょっとのんびりとしていた時間帯。
ピンポンと玄関のチャイムに孫太郎が起きないようにと
慌てて玄関へ出てみれば、宅急便が次女からの母の日のプレゼントを届けに来た。
去年と同じようにプリザーブドフラワーで、もらった給料で生活をして
特に余裕なんてないはずなのにと思うと、なんだか胸がツンとした。
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次女から母の日のプレゼントにと…。
さっそくのお礼メールに
どういたしまして 少しばかりですが…との返信メール。
思えば22の時に、いつまで実家に居ると大人になれないと
同じ市内だけどアパートを借りて、早々に自立してしまった次女。
長女って第一子で家族の愛情を一身に受けた期間が長く
長男は男の子だからと可愛がられて
どうも真ん中と言うのは一番割に合わないのかもしれない。
だからと言うわけではないのだろうが、22にして親元から離れて
洗濯や掃除食事の支度など、どんなに疲れててもやらなくっちゃいけないし
もらった給料で家賃とか食費だとか、時には洋服だって買いたいし
お友達と食事や飲み会だって付き合いというもので
そんななか遣り繰りをして…なかなか大人になったよって。
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春の風景のなか、会津浪漫のトロッコ列車が走っていく。
結果的には良かったのだろうけど、あんまり手をかけてやれなかったなぁ~
金はかかったけど…引越し代だとかアパートの敷賃や車は二台目だったし
なんと言うかおねだり上手んとこがあって、それでも一緒に生活してないからと
ついつい脛を差しだす夫は、誕生日も血液型も同じ次女にはメチャンコ弱い。
遠く離れて元気で暮らしてるだろうか…いい年して嫁にも行かずに
それともあちらで誰か良い人でもいるんだろうかねぇ~よく夫と話す。
いくつになっても女の人ってお花をもらうのは嬉しいもんだよ。
ありがとね、また帰省した時には米と食材と車に積めるだけ持たせるからさ。
母の日のプリザーブドフラワーは、去年のと一緒に玄関に飾って置く事にした。
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こんなありふれた…ただ朝露に濡れた雑草なのに、なぜか美しさを感じてしまった。