遠く工場の駐車場の灯りと、妙に幻想的さを感じる。
今日は断続的な雪となった一日だった。
子供たちが各家庭からしめ飾りや一年神棚にあった起き上がりこぼし
それに風車だとかダルマなどが集められ、竹林のあるお宅から青竹と
一週間前の土曜日だっけか、一生懸命に歳の神を作っていた見たが
あれから一週間ほど経っちゃったのが早い様な気がする。
昨日の15日小正月にpochiko地区で歳の神が行われた。
点火時刻は7時、すでにたくさんの人が集まり子供たちはてんでに雪遊びをして
男たちはお神酒を振舞われたり、女たちは何箇所かに集まり
おめでとうございます…新年初めて顔を合わせる地区民の声が飛び交う。
手には竿の先に取り付けた網ワタシに、餅とスルメを持って
勢い良く燃え盛る火に、すぐに焼いたのでは真っ黒く燃えてしまうので
少し落ち着いておき火になるのを待っている。
よく子供たちが小さい時には、竿の先にもち網を取り付けたものを
袋に餅を入れて竿を担いで、夜道を歩いていくと
通りの家からも、同じような格好をした家族がゾロゾロと出て来たものだった。
当時来ていたお年寄りの姿は見かけられなくなり
っていうか、今の私達年代が当時のお年寄りの年代になってしまったのか
小学生のいるような家族が多くなってしまったのが
世代交代なのだろうか…ちょっと寂しい気もする。
歳の神の火に当たると風邪を引かなくなんだぞ…て言われ
餅やスルメで「五穀豊穣」「村中安全」「無病息災」などを願う
そんな昔からの慣わしが、昔から今もこれから先も続いていくのかと
パチパチと豆がらや藁の燃える音と、時おり爆竹のような青竹の爆ぜる音と
神棚に祀られたお札などの燃えさしが宙を舞っていく…。
大きな歳の神も火の勢いに、だんだんと傾き始めて小さくなってきたころ
あちらこちらから差し出される、餅やスルメの上がったもち網と
炎が暗闇と雪の白さに反射されて、赤々と怪しげな炎が揺らいでいる。
寒さに、顔が隠れるくらいにマフラーをしていたのだが
突然トントンと肩をたたかれ振り返ると
近所の人がお護符だよって、ちょっと焦げたスルメをくれた。
餅とかスルメとか持ってくれば良かったかな…。
歳の神は会津での呼び方だが、賽ノ河原の賽の神だったりとか
どんど焼きが一般的なのか…またとりごやという所もあるらしい。
その地域によって、いろいろな呼び名はあるのだが
願う事は同じって事なんだよね^^
今日の一枚 歳の神をUP!