津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

「茶道美談」より

2009-12-09 18:29:32 | 歴史
 大正十年・実業之日本社発行、熊田葦城著「茶道美談」より

        三淵晴員帯刀して茶席に入る
足利将軍義政茶を好みて、古器珍什を蒐め、筳を開きて、公卿侯伯を饗す、
松風の聲、常に爐中より湧く
或時、三管領細川、斯波、畠山の家老を召して、用務を談じ、終りて茶席
に招く、凡そ茶の湯の禮として、刀を帯して、其席に入るを許さず、獨り
細川家の老臣三淵大和守晴員一刀を帯して入る来る、義政見て、
「これ/\腰の物は相成らぬぞ、彼方へ置いて参れ」と命ずれば、晴員、
「某は主人を持ち候者にて候、初めて一腰は御免あらせ玉へ」
と請ひたりとなん、主の為めに、身を重んずるは、忠の道なり、晴員茶道
を知らずと雖も、能く臣道を知ると謂ふべし

 出来た話だが、どうもくさい。晴員は生年は明應9年(1500)、義政はといえば延徳2年(1490)に亡くなっているから、この話は成立しない。どうやら著者は、将軍様を間違えたらしい。さて何方なのか・・・そしてこの話の出所を知りたいものだ。
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「古今伝授の間」改修棟上

2009-12-09 13:35:51 | 熊本
                 kokindenjunoma.hinokuni.info
                 www.kobai.jp/kokin/index.htm
                     古今伝授の間
 来年の細川幽齋公歿後400年を記念して、水前寺公園内にある古今伝授の間が改修されている。完全に解体修復するものだが、昨日棟上式が行われた。
この古今伝授の間は、細川幽斎公が後陽成天皇の弟である八条宮智仁親王に、古今和歌集を伝授されたとされる由緒ある建物である。観光客や一般市民に親しまれてきたが、暫くのお休みを戴いて、装いも新にお目にかかるのは来年の九月になりそうだ。大正元年(1912)にこの場所に移築されてから98年になる。
泰勝寺のお茶室・仰松軒と共に又新たな歴史を刻む事になる。あと暫くの間は、写真ででも親しんでいただきたい。

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