津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

有吉家御家傳略 - 1

2010-01-02 16:51:42 | 歴史
一、御先祖者宇多源氏佐々木三郎盛綱公之御後胤佐々木武蔵守信頼公御子左近将監
   朝綱公之御末葉ニ佐々木将監立英公と奉申細川和泉守元有公江御仕江被成御勲
   功にて御長臣ち被為成候事
一、佐々木将監立英君為武者修行名應之初御若年より御生國近江を御立出近國を御廻
   被成其後四国を御志被成攝州より讃岐へ御越被成候を渡海を御待被成候処小船之
   便を御求被成御渡海被成候船中ニ而船頭を昼夜御物語被成候時ニ船頭申けるは其
   方ハ如何成人ぞ若年之人ニ而有之処此程昼夜之物語を聞数度之戦場を踏人なり不
   審なりと云其時立英君被仰候者其方社船頭之身として戦場の物語不審成と被仰船
   頭申ける者御身の上を問申御尋ニ頭今更申も如何也我等者伊豫国の者ニ而海賊な
   り其方を船ニ乗しより昼夜心懸るといへども片時も油断なし不得止事今日着岸し初て
   我船より異儀なく人を揚候間尋申と云我ハ江州之産にて佐々木将監立英と云者也
   武者修行のため本國を出奔し諸国を回流すと被仰船頭もさればぞと云て名を名乗菅
   源兵衛と云者なり其時立英君御廿余のよし源兵衛申けるハ伊豫國田嶋ニ来り給ハゝ
   尋給へと申上別れけり其後立英君伊豫國ニ御出被成源兵衛を御尋被成諸事を御示
   し暫伊豫ニ御住居被成諸國之成行を御考被成時ニ源兵衛立英君之御様子を奉見上
   御若年ニ而御武功を感し偏(アマネク)服して其娵を差上候と御約諾申上主人の如く奉仰
   候なり後ニ立英君御男子御出生初万助様と奉申後ニ将監立言君と奉申す候事
一、細川和泉守元有公佐々木将監立英君の御武勇を被聞召御主従之御約諾被成無程
   立英君之御武功ニ而御本領泉州岸和田之御城に被成御安座候元有公被仰候者立
   英者當家之守護神とも言へきなれハ永代之長臣とし細川佐々木首尾之如くあらすん
   ハ當家長久有へからすと御誓約有て元有公之有りの字御拝領被成夫よりして佐々木
   将監有吉君と奉申候泉州ニ而御知行拾五甼今の百五拾石を給り申候事
一、享禄四年攝州天王寺辺ニ而管領家言國晴元両人之争ひ起り度々の戦ニ元常公御出
   陳被成有吉君も言國奉として被成御出陳候其後又烈キ戦ニ而言國負軍其節有吉君
   敵数多御討取被成六月四日御討死被成候事
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再スタート

2010-01-02 11:25:08 | 徒然
 熊本のお正月は穏やかな一日となりました。我が家の窓から眺める初日は、十時頃どんよりとした雲間から顔を出しました。妻と二人手あわせ健やかな一年であることを念じました。毎年の事ながらのTVの喧騒を避けて、読書とタイピングで過しましたが、今年最初のご紹介は「有吉家御家略傳」とする事に致しました。細川家御三卿(代々御家老三家)の一つ有吉家を、昨年の米田家に続いて数回に渡りお届けしようと思っています。

 今日明日は大学駅伝を見る為にTVの前から離れられませんが、時折TVから離れてタイピングを始めました。年末にかたずけたデスク周りは、またたく間に本と資料で元の状態に戻ってしまいました。今年一年こんな状態ですごすことになりそうです。
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